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虫はお嫌い??

私は虫が嫌いだ。今もそしてあのときも。蚊も蛾もイモムシもカマキリもカブトムシもきらいだ。気持ち悪いし。でも子供だったそのとき、祖父母の家に泊まったときに私がその旨を祖母に伝えてみたことがある。すると祖母は「あんたは居るだろ?同じように虫も居るのさ」と言った。何度も思い出すし、もしかしたらこれこそが私の哲学的思想の根っこかもしれない。

「ああ、ばあちゃんが居るように、私が居るように、同じように存在しているだけなのだ。」と幼心ながら理解した。深いことを言っているように感じるかも知れないがそうではない。ただ”同じだ”というだけのことなのだ。私も虫も祖母も、さして変わらぬ万物流転のほんの一部なのである。ましてやそんな巨視的な立場でなら人間同士の上下関係や何かしらの序列なんぞも全く相関性がない。

人間が全てであった幼少の私に、人間社会の関係がいかに微視的かということを端的な言葉で思い込みが変わったのであった。

でも私は苦くとも口角を上げて言おう。虫は嫌いだ!

#思い込みが変わったこと

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