「嵐の夜」の日 10月-Vol.2
「我々は小さな宗教団体だ。しかし強い心と長い腕を持っています」
青豆はスイートルームに招き入れられる。
男がいる。その男が大きく息を吐く音が聞こえた。
深い井戸の底から立ち上がるゆっくりと太い吐息だった。
「よく来てくれた」
リーダーは明瞭な深いバリトンだった。
人々はわたしをリーダーと呼んでいる … 。
わかってもらいたいのは、私の身体には特別なことが数多くあるという事実だ。
わたしの身体の筋肉はしばしば硬直する。
麻痺はしていても意識だけはいつも以上に目覚めている。いや、いつも以上に明瞭に目覚めている。
あらゆる感覚が失せてしまう。その仮死状態が続いている間、ずっと勃起が続いている。
そのあいだにわたしは女たちと交わることになる。
リーダーのバリトンで囁かれる、衝撃の事実。
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