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「嵐の夜」の日 10月-Vol.1

5回目の1Q84フォトトリップ。
今日は、「嵐の夜」の日。

今回は趣向を変えて、1Q84の最大のイベントである「嵐の夜」に起こったことを、現場をめぐりながら脳内再現してみることにした。

それは「1Q84」を、嵐の夜の1日で起こったイベントの順に読み、その場面を現場で撮影した写真や自分のライブラリ画像を組み合わせて、Twitterでつぶやき、体感的に「嵐の夜」を体験する旅になった。

ということで、ここでも、同じように「嵐の夜」のイベントを順に再構成してみる。

そのためこの章は、引用がメインになることを許してもらいたい。

嵐の夜

青豆は殺害を実行し

ふかえりはオハライをし

天吾は「教室の世界」に戻り

リーダーは死ぬ


「1Q84読解 村上春樹変奏曲」の解釈では、嵐の夜、青豆によって、天吾の「父親殺し」が完遂される。同時に、「教室の世界」で天吾は青豆に再会し、ふかえりを媒介としながら、青豆の中に射精し、青豆を「処女懐胎」させる。

では一緒に、あの嵐の夜を体験してみよう。
まずは、青豆の足跡を追うために、ホテルのロビーに向かう。

「用意はできてるか? マダムからの伝言だ」 

タマルが電話口で告げる。

これが、嵐の夜の開始の合図だ。

待ち合わせは、「今夜の七時にホテルオークラの本館のロビー」だ。

嵐の夜の日
青豆は、自由が丘でゴムの木に最後の水をやり
ビニールのジムバッグを持ち、部屋をあとにした

「さようなら」それは部屋にではなく、そこにいた自分自身に向けた別れの挨拶だった。

ビートは止まらない


青豆はホテルオークラのメインロビーで、待つ
最後の仕事のために、待つ
鋭い針先を持つアイスピックとヘックラー&コッホの拳銃をジムバッグに忍ばせて、待つ
お祈りの文句を唱えながら、待つ

そこへ、坊主頭とポニーテールの二人組が登場。
「青豆さんですね」 彼らは言う。




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村上春樹さんの「1Q84」を古典として広めるために活動拠点をつくりました。
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太田泉
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