心に響くサンボマスター

大学の合格が決まった年。
それが2011年。東日本大震災。

町中は自粛ムード。
そんな中、当時町で流れていた I love you & I need you ふくしま。

サンボマスター山口隆さんの歌声。

それがサンボマスターとの出会い。

そこから私は大学に通うため福島県を離れた。
でも、私の耳から離れなかったののは山口さんの歌声。

自然とサンボマスターのCDや音源を集めはじめる。

当時、発売されていたサンボマスター究極ベスト。
私が見つけたのはAmazonで2万円にも値上がりしているCD・DVDセット。

アルバイトで生計をたてて、奨学金で学費を払う日々。
決して安いお金ではなかった。

けれど、買った。

ライブDVD、何度もみたし、周りの友人・家族にも勧めてみてもらった。
感動した。

大学生の私のそばにはサンボマスターがいた。

もちろん、サンボマスターきっかけで他の邦楽ロックもたくさん聞いたし、ライブにも行った。好きなアーティストも増えた。

楽しかった。

でも、大学時代を彩ったのはサンボマスターだと思う。

自動車学校に通う送迎車の中、アルバイトに向かう途中、深夜まで卒業論文と格闘してヘロヘロになって帰る帰り道。至るところでサンボマスターを聞き続けた。
たくさん励まされた。

ライブにも足を運んだ。友達とも行ったし、もちろん一人でも行った。
始めてのライブハウス。スタンディングで、前にギュッと詰まって苦しかったり、後ろの方で円を描いて躍り回ったり。すごかったし、楽しかった。
こんな世界があるんだ。と知った。

増えていくライブグッズ。タオルやTシャツ。
今も部屋着として大活躍。

就活でも、「好きな音楽は?」って聞かれて、「サンボマスター」って答えたくらい、好きだった。

今、サンボマスターを聞くと、大学時代を思い出して、胸がギュッと締め付けられるような、何だか感動して涙が出そうな。

大事な思い出過ぎて、今、サンボマスターを聞くのをためらってしまっている自分がいた。
ファーストテイクの「できっこないをやらなくちゃ」が、すぐに聞けなかった。

でも今日、改めて聞いて、やっぱり好きだなぁって再確認。
ライブいきたいなぁ、って思った。またあのときみたいに思いきりはしゃげるだろうか、バラードで泣けるだろうか。

サンボマスターに救われている私。

これまでも、きっとこれからも。
きみはいた方がいいよ!って励ましてくれるから。

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