スポーツ選手とうつ
ど〜も!黒田祐加です。元テニス選手、現在はテニスのいろいろなお仕事をしています。今日はスポーツ選手とうつについて。結構身近なお話です。
鬱(うつ)病とは??
2015年に行われたWHOの調査によると、世界中でうつに苦しむ人は推計で約3億2200万人、日本でも約506万人にのぼる。では、心の病は何が原因で発症するのか? 専門家に話を聞くと「今までやってきた考え方やライフタイルがうまくいかなくなった時に負担がかかる」と言い、睡眠障害や動悸、自律神経失調症、統合失調症、躁うつ病、摂食障害、パニック障害など、多岐にわたる症状がある。
サッカー選手はの38%がうつ
アスリートに多いのはオーバートレーニング症候群と言われる病気です。
競技成績の低下だけでなく、疲れやすくなる・全身の倦怠感や睡眠障害・食欲不振・体重の減少・集中力の欠如・安静時の心拍数や血圧の上昇・運動後に安静時の血圧に戻る時間が遅くなるなどの症状がみられます。 特に疲労症状が高まるにつれて起床時の心拍数が増加するといわれており、オーバートレーニング症候群を早期発見する目安となります。
オーバートレニング症候群のチェック表
○最近高強度のトレーニングが増えた
○ジョギング程度の運動がつらい
○安静にしていても疲労感がある
○よく立ちくらみをする
○毎日走らないと不安だ
○練習しているのに記録が落ちる
○起床直後の脈拍が1分間に70以上
○風邪をひきやすくなった
○気分が落ち込み、眠れない
○真面目な性格、計画通りやらないと気が済まない
まとめ
わたし自身、現役のときに病院に通院するほどのうつ状態になったことはありません。しかし、アスリートは日々不安との戦いです。現役を引退して1ヶ月経ったときに「日常生活はこんなにも楽に生活できるのか」という開放感に似た感情でした。この感情はいまでも鮮明に覚えています。それほど、アスリートの生活は過酷です。自分に妥協せず、周りからの期待もあり、そして成果をあげる必要がある。
大坂選手がうつ病を告白したことで、他のアスリートにも大きな影響を与えてくれるのではないでしょうか?大坂選手の勇気ある行動は同じ女子テニス関係者としては、誇りに思います。
ムリしないでね。と言ってもムリをするのがアスリートという人種です。
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