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「スポーツはカネになる」を証明した琉球アスティーダ

アパートの一室からクラブ創設3年で株式公開。
そして、クラブチームとしては日本初の上場。
こんなミラクルを起こしたのが琉球アスティーダ。卓球のクラブチームである。

そもそも、上場をしようなんて企むこと自体が奇跡的なのであるが、クラウドファンディングでの投資家募集を経てからの上場である。

琉球アスティーダは、お金集めのあり方を変えてしまったようである。

スポーツチームのお金集めと言えば、ユニフォームでの露出効果を謳った協賛金集めが一般的だが、琉球アスティーダは、マーケティング支援会社として立ち振る舞う。

「スポンサー様、養ってくれてありがとうございます。」と、
「お宅のマーケティング、いくらでここまでしますよ。」では、
関係性が全く変わってくる。

スポーツはもはや、お金持ち企業が養うものではなく、これから勃興するベンチャーが有効なマーケティング手法として活用し、地元のチームと一緒になって成長しあうような存在になるのだろう。

Contents is King
という言葉は、まさに、ここにあてはまる。

今回、本を読んで思ったことは、経営者の早川さんが「政治家」出身であることが、この奇跡をもたらした要因になっているということである。

政治家の仕事はそれぞれの人のそれぞれの言い分を聞きくことである。
そこで、妥当かつ合理的な判断をし、それぞれの人の理解をもらう。

こういうプロセスがあるからこそ、地域活性、経営の健全性、業界発展などの感覚が自然に装備され、大勢のプレイヤーを巻き込むことができるのだ。

「適切な市場から、適正なお金を、適正に方法で集められる仕組みをスポーツ業界は持っていなかった。」と本には書いてある。

金の集め方と使い方、まさに、政治家の得意とする仕事なのである。


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