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アリガタクないアリガタバチ

長居する不法侵入者

実は前シーズンから我が家に我がもの顔で住まう者がいました。

色々調べましたが、

おそらく

シバンムシ 』という虫でした。

出現が一見、落ち着いたかに見えても、外気温が上昇する日があったりすると、数日後にはその日のうちに何匹も捕獲することになりました。

ゴマ粒より少し大きいかな?という虫が、明るいところを好むようで、白い壁紙によく止まっていたり、水槽のLEDの光が反射してちょうど当たっている壁に集まったりしていたのです。


捕獲作戦開始!

そこでフェロモントラップを仕掛けました。

こちらどういうわけか設置当初はなかなか捕獲できませんでした。トラップの接着面があるのですが、そのギリギリ近くをシバンムシが悠々と歩いていたりして、ハズレ商品をつかまされたと憤ってすらいました。


落胆から感謝

よって夏頃に記した記事では、『買って失敗したもの』の1つとして紹介していました。

それがある日を境にして、次々とトラップにシバンムシが捕獲されるようになり、ハズレ商品にしてしまったことを後悔しました。

今では感謝してますフェロモントラップ。


事態は急変す!!

トラップのお陰もあり、小康状態を保っていたかにみえていた『虫獲り作戦』でしたが、予想外の展開が生じました。

最近、「蟻のような蜂のような虫が家の中で飛んでいる」という家人の目撃例が幾度かあり、ある時それを捕獲して観察してみました。

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おそらくこれは『アリガタバチ』です。

シバンムシやカツオブシムシに寄生している生態なので可能性が濃厚です。

そしてこのアリガタバチはヒトを刺すのです。

時としてアナフィラキシーショックを惹き起こすというので、看過出来なくなって参りました。


作戦会議

以前からシバンムシの繁殖場所を捜索していたのですが、なかなか発見されていませんでした。

しかし今回ばかりはその根源を是が非でも見つけようということになりました。

と同時に、アリガタバチの一掃も行わなければなりません。

そこで最終手段の『燻煙殺虫剤』を使うことにしました。


アジトを探せ!

シバンムシは衣類や乾物、穀類などに繁殖するとの情報をもとに、徹底的な捜索を開始しました。

海苔などの乾物、お菓子、パスタ、お茶などと食品を1つずつ見ていきました。

すると…

その一画だけ明らかに雰囲気が異なる場所がありました。

紙の箱に入ってそのなかには密封されていないハーブティーのティーバッグが入っているその箱。

恐る恐る開けると、明らかに大量のシバンムシが生息していました。さらにはアリガタバチらしき姿も!

密封されていない食品は要注意ですね、おそらくそのハーブティーのなかに潜んでいたのだろうと思います。


最終兵器を使う日

出来ることなら使いたくなかった最終兵器を使うことにしました。

色々調べて下記商品に決めました。

火災報知器に反応しないで欲しい住宅事情とシバンムシに有効、そして人体への危険性も低そうだということがこちらの決め手となりました。

準備が大変でした。

食品は密封した状態で殺虫剤が及ばない別室へ移動させました。

パソコンやAV機器はビニールを被せるか移動させられるものは別室へと移動しました。

そして子供は幼稚園へ行っている間に完了させる。

1番懸念していたのは熱帯魚を飼育している水槽でした。水槽ごと移動させることは難しいのですが、楽剤が水に入ると被害は甚大となる恐れがありました。

そこでエアレーションを止めて、エアレーションの機械自体にも薬剤が入らぬようにビニールで覆い、水槽全体をビニール袋を被せて密閉しました。

酸欠にならないか心配ではありましたが、2時間ほどなのでおそらく大丈夫だと判断しました。

準備完了させ、殺虫剤本体から薬剤を噴射させ、我々も外出しました。


作戦終了後…

家に戻り、すぐさま換気を行い、換気されるまでまたしばらく家の外で待機し、家に戻りました。

水槽はなんとか無事でした。

テーブルやチェアなどは拭き上げ、床も拭き上げを行いました。

当日から数日にかけて、掃除や人の往来によってでしょうか、床に動かないシバンムシが発見されることがありました。


おわりに

年を跨いで続いた不法侵入者シバンムシとの戦いは、なんとシバンムシに寄生するアリガタバチの出現によって一旦の終止符を打つことになりました。

ある意味ではアリガタバチはそのキッカケを作ってくれたといえるのかもしれませんが、やはりヒトの脅威となり得るのであれば有り難くもなんともありません。

我々、現代人は壁で隔てられた住まいに住んでいるものの、虫や微生物などの存在や脅威に度々曝されていると痛感させられます。

その際は、正しい情報を手に入れて最善の策で立ち向かうことが必要だとも感じました。


おしまい


最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。