芙蓉と木槿
世の中まだまだ知らないコトばかりで日々知る喜びに充ち満ちております。
夏になると往来を行く足を止めさせる強烈な力を放っていた花があります。
今年もその花に巡り会うことが出来た。
今年こそは名前を知りたい。
そう思ってまずは写真におさめた。
その写真がこちらです。
そもそも道行く人の足を止めさせる段階でとてつもない力を持っていることになる。
また花に関しては一期一会ということもあると思う。
次にこの道を通るとき、といっても諸々の不確定要素が相まって次の機会は訪れないかもしれない。
だからなのか最近になって花に心惹かれるようになった。そして心にだけでなく記録しておきたいと思った。記憶の定着を高めるためにも。
別の理由の一つには子供の存在もあると思う。様々な動植物にあらためて出逢うことが出来た。
幸いなことに。
敬愛する師匠がいっていた。
「子供がいると、もう一回人生を経験できる」
まさにそうなのかもしれない。
虫や自分自身は積極的に興味持てなかった植物にもこれまでとは異なる新鮮な視点でみつめ、学び直す機会になっている。
そこでだ。
一体何なんだ、私の心を掴んでいるこの花の名は。
調べると芙蓉(フヨウ)と木槿(ムクゲ)に絞られた。
どちらもアオイ科フヨウ属でハイビスカスの仲間になるらしい。
というより
フヨウ属のことをHibiscusと呼ぶらしいのだが、日本では熱帯・亜熱帯の種のことをハイビスカスとよびハワイや南国のイメージの花となっている。
ということを知った。
写真の花は「芙蓉」であることがわかりました。
決め手は上の写真でわかるのですが、芙蓉は葉が薄緑で花と同じくらいの大きさであることです。
学名:Hibiscus mutabilis
花言葉:「繊細な美」「しとやかな恋人」
種小名にmutabilis (変化しやすい)がついた理由には、花色が朝方のピンクから夕方には紅色へと変化することに由来するそうです。
花言葉には「ぐっ」ときます。
その繊細かつ大胆な佇まいに惹かれるのです。
ここで気になること。
「なぜ芙蓉の花の色は一日のうちで変化するのか?」
その原因はアントシアニンなのだという。
朝、開花直後の花弁には含まれていないアントシアニンは、午後には合成酵素の活性化によって花弁へ蓄積される。そのために赤色が増していくのだそうです。
なんとも興味深いです。
では何のためにアントシアニンを日内で合成しているのか?との理由をさらに知りたくなります。
こうやって疑問の連鎖が生まれること自体が貴重な思考活動になっています。
それでは「木槿」はというと、巡り会うことできました。
近所の公園を子供と自転車で通りがかりに気づき、その時は過ぎ去ったのですが、数時間後の別件の外出の折に、わざわざ立ち寄り撮影しました。
花によってこのような行動をとっている自分に自分自身でも驚いています。
公園では「ムクゲ」と書かれた木札をつけられ咲き誇っていました。これなら間違いはないでしょう。
ポイントとなるのは、葉が花より小さく、濃い緑であること。
たしかに。
学名:Hibiscus syriacus
花言葉:「信念」「新しい美」
種小名のsyriacusは(シリアの)の意。
すでに平安時代には日本に伝わっていたようです。
木槿は韓国の国花であるそうで、国章のデザインにも用いられているのですね。
とかく、気になる彼の方の名前を知ることが出来たことが嬉しい。
花の名前を知ることが出来て嬉しくなる自分に出会えて嬉しい。
人って変われるものなんだとあらためて思いつつ。
新しいことを知れることに、その感動に、ワクワクに感謝。
最後まで読んで下さり有難うございました。
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