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離婚・再婚を経て輝く無印良品

言わずと知れたブランドとして君臨する無印良品。

シンプルなデザインと「安かろう悪かろう」ではなく、心地よさを追求した品質。

使うものの「こだわり」や「センス」を担保しステイタスともなるようなブランドイメージ。


その出自は

元々はSEIYUのプライベートブランドであったことは知らない方もいらっしゃるかもしれません。

SEIYUの属するセゾングループが資本提携していたファミリーマートに無印良品の商品が置かれていたことも記憶に新しいことではないでしょうか?

無印良品の店舗がないような地方では、ファミマが無印良品のアイテムを手に入れられるということで、中高生にも人気があったものです。

文具や小物を無印で買い求めることは1つのイベントでもあり、着実に確固たるブランドイメージを確立していくことが明確に感じられました。

当時の印象としては、先ずはオシャレなイメージが先行していた感覚でした。文具の品質などは当然、三菱やパイロット、ゼブラの方が良いのになぜ揃いも揃って無印を買いに走るとすら思っていたものです。

しかしながら徐々に文具メーカーをデザインで上回るだけでなく、機能や品質も並ぶか時として凌駕することすらありました。

文具メーカーや雑貨店が無印の商品に影響を受けて商品開発するという逆転劇も起こり始めました。


離婚

2019年。

無印良品は長い間、蜜月時代を築いてきたファミリーマートとの関係に終止符を打ちました。

これによってファミリーマートで無印良品の商品を買うことが出来なくなったわけです。


間を空けずの再婚

ところが近頃ローソンで無印の商品を見かけませんか?

一瞬目を疑った方もあるでしょう。

2020年より無印良品はローソンでの商品販売を始めました。

一年余りの間に再婚を果たしたことになります。

無印の商品は、ローソンのPBのシンプルなパッケージデザインやカラーとマッチしており、ローソンの店舗自体の雰囲気が統一されております。


無印の野望

PBの隣にかつてPBであった無印の商品が並んでいるという様は、無印良品の輝かしい出世劇をまざまざと見せつけています。

ダイソーの新たなラインも無印に酷似していると話題になりました。

(ダイソーの真意はともかく)真似したくなるような商品、ブランドになるまで、その階段を駆け上がる様を見ていたわたくしとしてはどこまでこの快進撃が続くのか、次なる展開からも目が離せません。


おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。