ナウル共和国をご存知ですか?
ナウル共和国は南太平洋に浮かぶ小さな島国。
国の面積は21.1㎢で、東京都品川区とほぼ同じ大きさで、琵琶湖よりも小さく、人口は約1.3万人ほどなのだそう。
そのナウル共和国のツイートがとても人気なのだといいます。
そのツイートというのがこちら。
『ナウル共和国政府観光局(公式)』です。
このナウル共和国について書かれた非常に考えさせられる記事があります。
ナウル共和国は、かつて世界最高水準の生活を享受していたのに、一転して深刻な経済崩壊の状態に陥ったという国らしいのです。
まずは1888年にドイツの植民地になってまもなく、実はこの島全体がリン鉱石でできているということが判明したのです。
リン鉱石とは、数千年〜数万年にわたって積もった海鳥の糞が、珊瑚の石灰分と結びついてできたもの【グアノ】であり、肥料として非常に貴重なものであったのです。
よって、19世紀後半からこのリン鉱石の採掘が始まりました。
第二次世界大戦を経て、1968年に独立を達成すると、それに伴いリン鉱石採掘による莫大な収入がナウル国民に還元されました。
その結果、1980年代には国民1人当たりのGNP(国民総生産)は2万ドルにものぼり、それは当時の日本(9,900ドル)の約2倍、アメリカ合衆国(1万3,500ドル)の約1.5倍という世界でもトップレベルの金満国家に生まれ変わりました。
それゆえに国民は、医療費も学費も水道・光熱費支払う必要なく、税金も支払い不要となったのでした。
そのうえ生活費まで支給され、新婚には一軒家まで進呈され、リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきりとなり、国民はまったく働かなくても生きていけるようになります。
こうなると、まさに夢のようなライフですね。
その結果、国民はほぼ公務員(10%)と無職(90%)だけとなり、「毎日が日曜日」という“夢のような時代”が30年ほどつづくことになりました。
このようにやがて国民は働かなくなり、さらに食事はほぼ100%外食に頼るような生活になったのでした。
しかし幸せそうにみえた日々にはやがてツケが回ってきました。
国民の身体は蝕まれ、90%が肥満、30%が糖尿病という「世界一の肥満&糖尿病大国」になってしまったのです。さらには勤労意欲がないので、『食べるために働く』認識すらもなくなっていたのでした。
その後は…
そこで彼らがまず取った行動は、国ごとマネーロンダリングの魔窟となり、世界中の汚れたカネで荒稼ぎすること。それがアメリカの怒りを買って継続不可能となると、今度はパスポートを濫発してテロリストの片棒を担いで裏金を稼ぐ。それもアメリカから圧力がかかると、今度は舌先三寸でオーストラリアから、中国から、台湾から、日本から資金援助を引き出す。
テロリストへのパスポート濫発まで行ったといいますから驚きます。
ナウル人が額に汗して働くことはこれからもないのだろうと、筆者は思います。ナウルが亡びる日まで。
ととても悲観的に結んでいます。なんでしょう。良い記事だけに最後が残念です。
しかしながら私は、
Twitterでは、
小学校で子ども達が店員となって、食べ物、お菓子や玩具を販売する体験をしたり、
野菜苗の販売会があったり、
という情報がアップされており、国民の方々は、食べるために働くことや農業の必要性を体験しながら少しずつ変化しつつあると信じています。
確かにアップされている写真に写っている大人は大きめな体格なのですが…
いろんな意味で目が離せないナウル共和国です。
おしまい