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[月想] 夜空に輝くムンビンへ


 毎日毎日、泣こうが笑おうが時間は勝手に過ぎていって、ビニがいないこの世界もまた、当たり前のように夜が来て朝が来て、私はもうここに居るのが嫌だなって何回も思って、「必ず会えますよ。」とか言われたらすぐにビニの元に行ってしまいそうだった。


 わたしが今、こうして文章を書こうと思った理由は、人って忘れてしまうんだって。
どんだけ悲しくて、いまは一生辛いと思っていても、いつかは思い出せなくなったり、ビニのことを考えずに生きたりする日が来るんだって。
信じられんよなあ。
でも、これから先もずっと苦しまないように、人には「忘れる」という機能がついているらしい。
らしいよ。
わたしもいつかは思い出せなくなるのかも知れない。
どれだけ時間がかかるか分からないけど、わたしも人だから。。。
忘れたくないな、この将来が見えなくて、
辛い毎日ですらも、
忘れたくない。
毎日ビニを思う日々を、記憶してたい。
そう思ってとりあえず書いたりしてみてる。
普段はTwitterの下書きとかに残しがちだけど、
消えないように、ここに。


2023.04.19 (ビニが星になった日)

 私は多分朝からイライラしてた。
学校とバイトほぼ9連勤のなかの最終日、水曜日。
疲れてた、すごく。
ただ今日を乗り切れば、20.21日とお笑いだし、何よりも今週末の23日はムンビンとサナくんに会える!のこの活力だけで過ごしてた。
とりあえず学校に行ってバイトに行って、はやく今日が過ぎて23日になれ!の気持ちだった。
 朝から学校に向かおうと特急の京阪に乗って、満員電車でまたイライラした私は友達と朝からずっと連絡をとってた。
友達に愚痴ばっかり言ってた気がする。
この日から私はこの時間の電車に乗ってない。
乗れない。
友達はずっと共感してくれて結局笑いながら学校に向かった。

 ビニが最後に迎えた朝は、
どんな色をしていたんだろう。
ビニが最後に迎えた朝を、
私は、
よくない過ごし方をしてしまったのかも知れない。
まだ誰にも言えてない嫌な後悔だから、みんなにも聞いてもらおう。
「僕たちに会うために毎日アルバイトして大変だったでしょ?」
ビニはそう言って優しく包み込んでくれそうだな。


「あなたが見た紫の光の
   ほんの1つになれて良かった」

自分がいつ残した下書きか分からないけど、すごい想いが詰まってる。
わたしはビニと話せなかったし、目を合わすこともなかったけど、そんなのいい。
ビニが見た、すごく綺麗だって言ってくれたそのペンライトの1つになってたなら十分。
 初めて会えた2022年6月3日。
ASTROにとっても、あの数のファンに囲まれるのは初めてだった。
画面越しよりも、もっと輝いてたASTRO。
私たちをすごく丁寧に見ていた。
ライブ終盤、写真撮影のために照明を落としてくださーい!ってジンジンが言って、写真を撮るはずなのに、メンバーみんながカメラに背を向けて、こっちを見てた。
暗くなると余計に紫の光が鮮明になって、遠い後ろのほうまで見えた。わたしも今でもあの景色を覚えている。
うわあって歓声もあがってた。
本当に綺麗だったな、
ビニもきっと覚えてると思うな。



 ビニの魅力は一言では現わせない。
「ムンビン」ってひとをたくさんの人に知って欲しいなって思う。
時間をかけてゆっくりと伝わるといいな。
私ですら、今でも新たなビニの魅力に気づかされる。 
亡くなってから、ビニと一緒に働いたことのあるたくさんの関係者さんが、ビニに言葉を残した。

「朝でも昼でも夜中でも、スタッフに会ったときはいつも彼が一番に挨拶をしてくれました。」

「礼儀正しくて謙虚で、ムンビンさんは決してわたしたちに命令なんかせず、「お騒がせして申し訳ないんですが手伝って頂けませんか、、?」というような感じで、なにか必要なときはいつも丁寧に尋ねていました。」

「食事の注文に関してはムンビンさんは辛抱強くて、チャーハンが届くまでに40分かかったこともありました。食事を受け取ったら必ず食べ終えて、食器をきちんと元に戻します。」

「私たちの通訳チームはムンビンさんがマネージャーに要請してくれてたため、頻繁に休憩をとりました。韓国企業と仕事をしていると、トイレや食事の休憩さえも取ることがほとんどありません。いつも私たちの健康を心配してくれていました。」

「カメラの外でも関係なく、いつも笑顔で接してくれました。」

「ほかのアイドルのバックアップ演奏をしに行ったとき、偶然ASTROがリハをしていて、違うチームの僕にも汗を流しながらも明るく笑って、僕たちにお疲れ様と一つ一つ頭を下げながら挨拶していきました。」

「ムンビンの願いは?と聞くと、
【メンバーの幸せとロハの幸せ】
だと言っていました。」 

 私たちの知らないところでも、幸せを祈ってくれていた。
それだけじゃない、関係者さんが残してくれたメッセージのほんの一部だけど、ムンビンの魅力がまたここにもあった。
裏表のない人で、ほんとにいつも自分よりまわりの人優先で、よく笑う人、よく強がる人、よく強がるけどなにか不安なことがあればすぐにファンにそのまま尋ねる人、素直な人、いつも自分の悩みと向き合って闘ってる人。

 自ら命を絶つことって、
こんなにも非難されるもんなのか?と思った。
そんなだめなことなのかな、分からない、多分正解もないし。
ただいくつかの人は、「それでもさあ、、」とか「残された人の気持ちは、、」とか「親からもらった大切な命なのにさあ、、」とか、「死んでしまったらどうしようもないよね、」とか言うみたいで。
私は昔からマイナスな思いがなくて、そりゃその前にその人を救えることが1番だけど、その後の人生を一生背負える訳じゃないし、これから先必ずしも良いことが起こるか分からないから、なんというか、無責任に非難できないなとか思ってて。これはもうずっと昔から。
 ビニのことに関しては、こうして否定的な意見を言われた時、ビニの選択を、人生そのものを否定された気がして嫌だった、ビニの選択を最後まで尊重したいし、長かった苦しい期間が少しでも解放されて、、うーん、言葉にするのは難しいけど、私にですら救えなかった、守れなかった後悔はあるけど、でも最後までずっと自分の苦しみと闘ってくれてありがとうという気持ち、

 ラキが昔のアルバムで、
「お互いなにがあっても、
これからどんな状況があるか分からないけど、
こうやって定められた運命のように、
なにごともなかったようにまた出会うように、
僕たちは出会えるようになっていることを、
みんなも信じているでしょ?」
って書いてて、私はこの言葉が好きで。
コロナ期間にバイトなくて、またウヌくんのドラマ見よって思わなかったら、いまこうしてASTROにはまってないのかな。って思ったこともあったけど、
きっと私とASTROが出会うことは
決まってたのかなって。

 ビニが星になることもまた、
定められていたことだったとして。
時間が戻って、ASTROを知る前の自分に戻ったとして。
また、もう一度、同じ結末になる。と言われたとしても、私は、またASTROを好きになると思う。
ビニを探して、偶然みたいな顔をして、今よりももっとビニのことを愛すと思う。
この苦しみをまた味わうことになっても、
私はまたビニを好きになりたい。
それぐらい私はASTROのムンビンに出会えて良かった。
ムンビンの言葉にたくさん救われた。
それは今もだし、きっとこれからもだし。
世間から見たら、ビニは弱い人にみえるのかも知れない、メンバーや妹を残してまでも、、とか。ギリギリまであった単独コンサートも苦しかったんだろうねとか思われるかもしれない。
でも私は違うと思う。
コンサートでビニが幸せだと、感謝していると言ってくれた言葉は全部、ビニの本心で、本当に幸せだと感じてくれてたと思う。
いつもじっと自分自身を見つめて、言葉にして、詩にして、それをロハにたまに共有してくれて、。真っ直ぐな人だった。

歌手という職業に誇りを持ってる人だった。

 これから私は、ビニの歳に近づいて、同い年になって、気づいたら歳を追い越して、ビニのいない世界を生きていくことになる。
ごはんを食べようと思っても呼吸が苦しくて食べれなくなって、夜は眠れなくて、音楽を聞けなくて、まわりの人が普通の日常を過ごせているのが憎くて、オタ活を妬ましく思って、まわりの人の優しさをまっすぐ受け取れなくて、学校とかバイトじゃ何事もなかったように笑ったりして、泣いても泣いても、ビニには会えなくて、1か月後には会える予定だった君はもういなくて、話すことも考えてたのに、きっと喜んでくれたのに、笑ってくれたのに、ずっとなぜか会えなくて、長年練習したダンスも歌も、ご自慢の筋肉も、もう見れなくて、ちょっとむくんだらセルカの顔は完全に不機嫌で、私たちにむくんでる言い訳を言ってきて、最高潮にむくんだらなにも言わないし(笑)、いつもバカみたいに溺愛のみょんとふざけて、いつも年上兼リーダーのジンジンをいじり倒して、いつも親友のウヌの前では素直で、いつも昔からのライバルで仲間のラキと最強のダンスして、、いつも本当の弟のようにサナに接してふたりでASTROを背負って活動して、。

そんな大好きなビニに、
また会えると信じていいですか?
頑張って生きたら、
最後にビニに会えると思っていいですか?
はやく会いたいけど、私はあの日韓国に行って
ビニに手紙を書いて、そこに

「ビニが大好きなASTROをわたしもこれからも愛し続ける。だから私たちはどこに居ても幸せでいましょう。」

とビニに伝えたので、
もう少しここで踏ん張ってみます。
まず49日をきちんと迎えたいな。
私がこれからどんな人生を送るか分からないけど、またわがままを言うけど、ビニにはそこから見守ってくれると嬉しいな。

 私が四季のなかで1番好きな春
 誕生日があるから好きな4月
 きみがいなくなった4月

また来年も春を迎えれたら、「季節を耐えて 春が訪れる日 素敵な夢で あなたを 待っています」。
ビニと過ごした短いようで永かったこの時間は、
私のなかで永遠に残ります。
もちろん美しいビニばっかりで溢れています。
ムンビンに出会えてよかった。
幸せに過ごしてください。
私もまた幸せに過ごします。
お疲れ様、大好きな人。
歌手になってくれてありがとう。
また会いにいきます。

ファンのかたが撮られた写真をお借りしています。



오늘도 널 기다린다

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