英文タイプを勉強したら情シスへの道に導かれた話
SEになりたいとかまったく考えてませんでした
ここに書きましたが、ずっと英語を専攻してまして、SEになろうとかまったく思ってなかったんですよね。
そもそも情シスという仕事さえも知りませんでした。
ブラインドタッチを学びたかった
技術を身につけたかったんですよ。で、大学2年生の時、お金もないし、英語の勉強ばっかだとなんかつまんないしということで、学内で募集があった英文タイプの3か月ほどの講座に申し込んだわけです。
で、やってみたらなかなか楽しくてですね。ホームポジションから初めて、徹底的にキーボードタッチを教えてもらいまして。
さらに、自分が入力がとても好きであるということもわかりました。
部活の先輩には「今どき英文タイプ?」とか言われましたけどね。
友だちの紹介で行った派遣が情シスだった
そんなこんなで楽しくやっていたのですが、クリスマスのちょっと前に友人からアルバイトの話が舞い込みます。
「ごめん。先輩からの紹介でアルバイトする予定だったんだけど、クリスマスにデートの予定が入っちゃって。商社の仕事で、入力とかお茶くみとかだからキーボード入力に慣れている人がいいんだけど、確か英文タイプやってるって言ってたよね?代わってくれない?すごく割がよくて、学生でちゃんとした人が欲しいらしいの」
つまり、キーボード入力ができてクリスマスにデートとかの予定がなく、真面目さだけが取り柄の私が適任だろうということで推薦されたわけです。
若干複雑だったけど、時給高いし、企業で働くのは経験になりそうだしということで、受けることにしました。
で、後から「実は派遣形式で」と聞きまして、派遣会社さんに「形式だけね!」と登録して働き始めることになります。
その派遣会社は、40代くらいの女性の方がやっている小規模なもので、その商社だけを相手にしていたのですが、その後代表の女性の方が結婚して会社をたたまれたそうです。
とても素敵な方で、大学を卒業するまで可愛がっていただきました。
東京ど真ん中のビルで入力作業
そして派遣先の某商社さん。東京ど真ん中の高い高いビルの数十階ですよ。とりあえずご挨拶してそのまま作業場の会議室に案内されました。
そして作業を始めたのですが、作業内容的には顧客データの入力作業でして、今まで営業さんたちが個人ごとに持っていた顧客リストを一元化して、Accessを組み込んだ独自開発の顧客管理のDBを作っちゃえ的な感じ。
情シスの課長さんに認めてもらい、仕事がランクアップした
入力していったら、割と元のデータがいい加減だったり、複数の営業さんの取引先差が重複していて、判断や整理が必要になってくることに気づいたんですよね。
で、作業を開始してしばらくしてから様子を見にきた管理者の課長さんに状況を報告して、どうしたらよいかを相談して、それに沿って作業プロセスを組み立てて分担しながら進めていったんですけど、
1週間でやる予定だったものが、3日で完了しちゃったという。
で、さらに、今までの派遣さんが今一つだったらしく、「気が利くししっかりしていて入力も速くて正確だ」みたいな形でほめてもらい、かつ、「入力のリーダーをやってくれないか?」という話に発展していきます。
※時給はママ。
そして、入力したデータを使ってソフトウェアのテストをするという話になったのですが「あなた、このままテスターの方もやってくれない?というご指名が来ているの」というお話をいただき、テスターになりました。
仕事の内容が進化していった
そこで入力したものをテストするということで、入力してテストして、何かあれば開発者の方と連携してみたいな感じで進んでいったのですが、会議室からプロジェクトルームに作業場が移行して、なんか仕事がチェンジしてきましてですね。
「ちょっと会議で出かけるんだけど、電話取ってくれない?後でかけなおすでよいから」
「イベントやるから、お茶とか灰皿の補充してくれない?」
「封筒の糊付けとかしてくれない?」
「工場でテストするから、一日出張して手伝ってもらえない?」
みたいな感じで、電話応対やら作業やらいろいろと頼まれごとがある都度教わりながらやっているうちに、こまごまとしたことができるようになっていきました。
シフトについても「入れるだけ入ってほしいので予定を教えてくれ、それに合わせて他の人の都合を決める」みたいな感じに。
気づいたらイベントの受付嬢をやっていた
そんなこんなで仕事に励んでいたら、GWに重要顧客を招待してそこで製造しているハードウェアの展示会をやるという話になりまして。
そこで今回発行したICカードをお渡しして、自社で作った機器を通して性能を実感してもらうという話になりまして、イベント設営の話になった時、
「受付係、ぴょん吉さんたちでいいでしょ?制服着て受付嬢とか楽しそうじゃない?」
と言い始めました。
あとから聞いたら、今までイベントコンパニオンみたいな人たちに頼んでいたけど、キャンギャルみたいなお姉さんたちが来てなんかイメージと違うなと思っていたらしい。
で、いろいろありましたが、イベント設営して、当日は制服着て「〇〇会社社長」とか「〇〇会社取締役」とか「〇〇会社情報システム部長」といった方々のお相手をすることに。
大なり小なり事件はありましたが、ここでイベント設営やら受付業務やらをやっていたことが、社会人になってから役立つことになります。
そして情シスへ・・・
そんなこんなで就職活動に突入。商社の仕事は楽しかったですし、誘ってもいただいたのですが(ありがたいことです)、当時の私は志望していた業界があり、別の道に進むことになります。
しかし第一志望の道はご縁がなく、その次で受験していた業界で、妙に大学の派遣の仕事のことについて聞いてくる面接官の方がいらしてですね。
後から聞いたらその方、前のシステム部長さんだった。
で、その方の引きがあったらしく入社に至り、情シスに配属されることになります。
仕事とはつながっていくもの、ご縁があって結ばれるもの
以前、こんな記事を書きましたが、業界研究やら志望動機やらいろいろとあるんですけど、結局自分にフィットするかどうかって大事なポイントだと思うんですよね。
ご縁があればよいし、ご縁がなければそれまでだとも思います。
さらに、はっきりいって大学時代ってまだまだ世間知らずですし、周囲が頼りになるかというとそんなこともないので、徹底的にこだわりたいことがないのなら「ご縁」を大事にして決めるというのも、悪くないのかもとも思っています。
会社に入ってからも同じで、やりたい仕事だけをやらせてくれるわけでもないですし、それぞれの仕事を主体的に楽しむことが、社会人として成功する、また人生を楽しむポイントの一つだとも思っています。
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