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それって情シスの仕事ですか?

以前、こんなエントリーを書きましたが、「これ情シスの仕事?」って思うこと、結構ありますよね。

業務フローの整備は情シスの仕事ですか?

 弊社の業務はあらゆるところでシステム依存になっていますが、もともとの業務フローはユーザが構築したはずなのに、ユーザ側がそもそもの業務の全体像がわかっていないというケースが少なくありません。
 よくあるのは、運用だけをやっているような業務で、運用しているスタッフ部門がルーティン的に業務をまわしているケースですね。

・この業務の目的は?→わかりません。
・全体としてどういったフローになっているのでしたっけ?→〇〇さん(運用保守ベンダーの担当者)に聞いて。
・業務のオーナーは?→少なくともうちじゃありません。

「オーナーがいないシステムなんでやめちまえ!」と言いたくなりますが、そんなこと言っても解決しないので、こういった場合は課長にオーナー部門を聞いてその人たちに振りますが、今度は「情シスに聞かないと業務についてはわかりません」って、あなたたちのミッションは何?

部署間調整は情シスの仕事ですか?

 これもあるあるですが、いわゆる「部署間調整」を押し付けられること、ありますよね。よくあるのは企画部門と運用部門の食い違いです。企画部門の意向に沿ってシステム刷新したのに、運用部門がついてこれなかったりクレームを入れてくるパターン、あるあるです。

 まあ、それはよくわかりますが、企画部門の立てた方針に運用部門も了承しているのにも関わらず運用部門の「現場」の人たちが文句言ってくるのって、何なのですかね?

 先日も、とあるシステム刷新の件で「現場の人を呼びます」と呼んだらこんなやり取りに進展。
 問題は、こういった人たちの話すことは基本的に論理が破綻していることです。気づいて言っているんですかね?

・方針はどうなってるんですか?それがわからないと回答できません。
・勝手に方針を決められても困ります。
・そんな急に言われても対応できません。
・詳細が決まっていないと対応できません。

 オイオイオイ!とか言いたくなりますが、さらに面倒なのは、会議では黙して語らず、会議が終わってからひそひそ噂話をして会議で話したことを全部ひっくり返そうとしたり、情シス側のリーダーに直接文句を言ってくる層がいることです。部署内だと力関係で勝てないので、外部の情シスに直接圧力をかけて自分の意志を通そうとするんですよね。

大切なのは体制を決めること

 歴史の長い会社ほど、上記のようなことはあるあるです。で、事業部門側ではそういった人たちは戦力としてみなさないので「じゃあ企画部門だけでやるよ」となります。で、後からスタッフ部門が前提をひっくり返して大炎上するという…基幹システム刷新あるあるです。

 こういったことを防ぐには、体制を決め打って、その体制の中に運用部門の中でも理解がある人、革新的な考えがある人を入れてしまうことです。そういった人がいない場合は、まずそういった人を運用部門の中に入れて体制をとるようにもちかけることが必要となります。

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そう書いていると「それって情シスの仕事?」と言われたりします。難しいところですが、事業部門が何をすればよいのかという課題意識を持たせること、自分たちのすべきことを上流で気づかせるというのは、これは情シスの大事な役割だと思っています。



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