情シスで成長する人、しない人

試しながら考える人は伸びる

 トライアンドエラーしながら仕事が進められる人は伸びやすいです。トラブルシューティングなどが顕著なのですが、「言われた通り試してみたけどうまくいかない」って結構あるので「試しながら進む」ということがどうしても必要になってきます。さらに、試したことや調べて分からなかったことをわからないところを整理して聞いてくれる人だと最高です。

 新しく入ってきた方でこれをどんどんやってくれる人には「もう、ここまでやってくれるなんて、好き…!」と言いたくなっちゃいます。

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 もう一つ「失敗してもくじけない人」というのも大事ですね。言われた通り、本に書いてあるとおりやってうまくいかないことって結構あります。机上の理論と実際にやってみた結果が異なることが多いので、そこで手を止める「なんでだろう?」「どうすればよいだろう?」と次の思考に移れる人が伸びます。

ロジカルに考えられる人は伸びる

 情シスって、ロジカルに考えることが求められる部署だと思っていますので、これができる人が伸びます。

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 だいたい、ユーザ要求というのは理不尽であり、ロジカルでないことが多いものです。で、ロジカルでない箇所を整理してユーザと共有することで、課題や問題が見えてくる。このあたりを上流でしっかりできる人は伸びます。

 障害対応というのも、ロジカルな考え方が必要です。起きていることを整理して、最適な切り分けや解決手段を導きだすためには、ロジカルな考え方が必要不可欠だと思います。ここできちんと事象を整理できる人は強い。

 というか、整理するだけで解決できちゃう問題って情シスはわりとある印象。

判断できる人は伸びる

 個々の指示に対して目的を理解し、論理的に考え、最終的な判断までできる人は伸びやすいです。

 情シスで仕事を成功させるためには、要求を出した人(オーナー)と、情シスの上司(PM])と、実行する本人(PL)の向いている方向がそろっていることが必要です。
 しかし、オーナーの要求とPMの要求というのは、往々にして食い違う。そこでは最終的に判断しなければいけません。ここでは「論理」と「直観」双方が必要となります。なぜなら論理だけだと決めきれないことが多いから。これが自分でできる人は伸びます。

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 問題が全部整理されていて、考えうる選択肢がまとまっていて、それぞれを選択したときのメリットやリスクが明快になっていれば、大体において迷わないものです。そこでひと押し「私はこれが最適だと思います」とやればよい。システムって大体判断は早ければ早いほど選択肢が多いので、これが早くできる人は成果を出しやすい。

意思をもって行動する

 ここまで書いてきて、結局のところ「意思をもって行動する」ことが大事なのかなと思っています。機械のように運用だけをするような仕事もありますけど、そういった仕事はどんどん自動化されて減っていくと思われるので、結局自分で考えて、試して、新しい道を切り開ける人が伸びるんですよね。

 しかし事業会社の場合、こういった人は本業の花形部門にとられがち。。。というのが悩ましいところでもあります。


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