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丁寧にほめることでチームの雰囲気は変わってくるという話

自分がやったことを人に返そう。

50代男子が変わったひと言

 進捗定例をやっていまして。少しずつ、少しずつ、自分のやったことを自分の言葉で報告させる、ということを続けております。地味な改善。 

 チームの中に、固定作業+αしかできない(やらない)50代の男性社員がおりまして。何も報告せず、できるだけ周囲におしつけようとするタイプ。
 ちょっと注意すると「じゃあいいよ俺、プロジェクト自体から抜けるよ」なんていうもんで、みんな敬遠気味。

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 こんな人なので固定仕事しか任せていないのですが(固定仕事は完璧)、たまたま極小規模の開発案件があったので、その人に任せることにしました。そして何となく「これだけは毎週報告しなさい」と言ったのです。

 すると進捗定例で「この人とこういった話をして、〇日にこうする予定です」と素直に答えてきた。なんと、立派じゃないか。

「はい、報告ありがとうございます。ここで決まらなかった場合の案は相談していますか?」
「あ、できていません。やらないとまずいっすね。確認しようと思います」
「ぜひお願いします」
「ハイ!」

 そこから毎週、その人に短時間話させるようにしたところ、なんだか雰囲気がやわらかい感じになってきた。「これ、どうすればいいですか?」なんて聞くようになってきて、私だけではなく周囲が「〇〇すればいいんじゃない?」なんてフォローするシーンも見られるようになってきて、チームでの会話が増えてきたという。

 あとから会話すると「ほめられたことがうれしかった」と。
 その人向けにハードルを下げた仕事をあげて、やったことを丁寧にほめることで、その人はやる気になってくれました。
 何歳でもコミュニケーションのツボって同じなんですよね。

事故やミスも、気づいたことをほめることで組織が透明になる

 これ、超大事。マネージャー間でよく話していますが、ミスしたときに攻めちゃだめです。さらに傷口が広がったり、ミスしたことを隠そうとするようになります。

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 ですので、初動で「実は〇〇でミスしまして」と言われたらまず向き合って「〇〇さん、言いづらかったですよね。気づいてくれてありがとうございます」というようにしています。

 大体、わざとやったわけじゃないですからね。怒らない怒らない。

 こんな風だもんで、別のチームの人が頼ってきたりもします。

「実は、上司に言いづらくて。。。」
「こういった感じで上司に言いなさい、怒ったりなんてしないから」

といって、慌てて上司にフォローを入れるなんてこともあります。先に話を聞かせておくと怒らないもんだ。

ちなみに、部下の方と会話するときにはいつも最後に「お時間を下さりありがとうございます」って言ってます。これは割と素直な気持ち。

マネージャーがカリカリしているとチームが暗くなります

 以前、情シスマネージャーの一日を書きましたが、マネージャー忙しいんですよね。当然人なので気持ちの浮き沈みもある。
 比較的穏やかと言われる私でも、イライラするときもあります。だいたいそんなときはいいことがありません。

先日、部下の方と話をしていて「私さん、最近ご機嫌が悪い日が多そうで、忙しそうですよね」と言われてドキリとしました。確かにカリカリしていたので、見られているものだ。

 気を付けなければなあ、と思っています。

部下への声のかけかたはこれを参考にさせてもらっています。今ならKindle Unlimitedを契約していると無料で読めますよ。

 一時期よく読んでました和田裕美さん。物事はとらえかた次第というのはまさにそのとおり。

そして人の心を動かす話し方というのは難しいものです。この前に出版された『和田裕美の人に好かれる話し方』は何度も読み返したものです。

こちらは元横浜市長の林さんの本。この人、市長になる前はすごいやり手だったんですよね。まだ女性が少ない時代に車メーカーの営業というだけでとんでもないお人です。。。!

おしまい。


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