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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー24.~剛よく柔を断つ~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、斧や槌などの基本的な武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




斧は、長征の戦王の武器である
王を誇る戦士たちは、同じ武器を振るい
力を込めた一撃に長けている

斧のタリスマン




ハンドアクス

手斧とも呼ばれる、小型の斧です。
リムグレイブで商人が売っています。

斧は人類の歴史の中でも最も古い道具の一つです。
始まりは旧石器時代、紀元前6000年にまで遡るとか。
そんな古い道具であるため、創作においては野蛮なもののイメージとして登場することが多いですね。

時代が進むと滑り止めとして持ち手にが巻かれたり、効率よく力が入るように柄が湾曲したりしたようですが……
これはそんなことはなく、かなりシンプルな作りです。
放浪の商人お手製だったりするんでしょうか。

このサイズのものは本来武器としては扱われず、薪割りや枝打ちなど、日常の道具として使われるべきものです。
なので武器として使うのは不向き……と思いきや、重量3.5と軽く、振りも早いため小回りが利いてかなり優秀です。
斧というと力任せに叩きつけるイメージですが、この斧は小ぶりなこともあってか技量補正が高めです。
強烈ながら素早い連撃で相手を圧倒しましょう。


バトルアクス

柄の先に、厚く重い刃を付けた戦斧です。
円卓にて、双子の老婆が販売しています。

こちらはしっかり戦闘用の斧で、柄も含めて金属で作られています。
夏の晴れた日なんか最悪でしょうね。
金属なのでかなり重いのかと思いきや、重量は4.5とそこそこ。
スタンダードで扱いやすいつくりになっています。

斧は刃が先端に付いているため、重心が外側になります。
そのため、取り回しが難しい分、強烈な一撃を与えることができます。
「取り回しが難しい」とはいっても、前述のとおり斧は日常の道具としても使われていたため、たとえば農民などが使う場合もあまり訓練を必要としなかったようです。

斬りつける剣や叩きつける槌とは違い、「断ち切る」ような攻撃が主となります。
そのためか、ゲーム中では標準属性として扱われています。物理属性の中でも苦手が少ないのがうれしいですね。

モーションとしては使いませんが、軸の先端は尖っています。
これを使って刺突なんかもできそうですね。


グレートアクス

鉄塊のように巨大な斧です。
リムグレイブ、アギール湖畔の街道を行く馬車の積み荷にあります。

その重量、驚異の13.0。バトルアクスの倍以上です。
柄は木製でそこまで重くないでしょうから、あの刃だけでバトルアクス2個分はありそうです。
大斧カテゴリのスタンダードでありながら、カテゴリ内トップクラスの重さです。
「おれがこの大斧を牽引していく」という気概が見えますね。

かなり武骨なイメージですが、持ち手部分は毛皮が巻かれていたり、柄が緩やかに湾曲していたりと、扱いやすいように細かい工夫が施されています。
かなり良質の武器のようですね。

大斧は蛮地の王の得物として知られ、狭間の地では特別な意味を持ちます。
刃に刻まれた黄金樹風の意匠は、彼がエルデの王でもあったことを密かに示しているわけですね。


クラブ

太く硬い木の棒きれです。
リムグレイブで放浪の商人が販売しています。

クラブ、棍棒は斧よりもさらに歴史の古い道具です。
その始まりは、私たちがまだ人類でない頃からあったと考えられています。
なにしろ刃を作る必要がないどころか、工程としては木を削るだけ。
見栄えを気にしないのであればそもそもそこら辺の流木をそのまま使えばいいわけですから、かなりお手軽です。
お手軽なので、知能の低い(偏見)亜人たちも愛用しているようですね。

この武器に関して言えば、持ち手部分は握りやすいように削られ、研磨されています。
さすがに商品なのでしっかり作っていますね。
柄頭には腰に提げるための紐も巻かれています。そういえば亜人たちも紐がお気に入りなんでしたっけ。

そんな原始的な武器なので、装備には技量を必要としません
素性「素寒貧」の初期装備なのも頷けますね。

クラブは高い筋力や技量、余計な知力や信仰を必要としません。
幸運だって必要ありません。
冷たい鉄の硬さにうんざりしているそこのあなた、柔らかい木のぬくもりに帰ってきませんか。


ラージクラブ

太く硬い、巨大な木の棒きれです。
クラブ同様、こちらも技量に関係なく装備できます。

これはもう……ですね。ただの。
一応、持ち手は握れるように細く削ってありますが、それだけです。
クラブは表面を磨いて仕上げていましたが、こちらはそれすらありません。ボコボコです。
こんなんだと素手で握ったらささくれが刺さりそうな感じです。
皆さんは手袋をつけて装備しましょうね。

木製ということもあり、重さはカテゴリ内最軽量の8.5です。
必要筋力も22と比較的お手軽で序盤から手に入るため、大槌入門用として親しまれているのではないでしょうか。

店売りや敵ドロップではなく、リムグレイブの遺体が持っています。こんなシンプルな見た目で一点モノなんですね。
そうなると、これってもしかしたらその遺体のお手製だったかもしれませんよね。

剣を振るう技量を持たなかったその褪せ人は、しかし並外れた膂力を持ち、みずから木をへし折り削り出した大槌を生涯の友としたという……。

とかどうですか?


メイス

先端に突起の付いた打撃武器です。
円卓で、双子の老婆が販売しています。

柄と槌頭、複数のパーツからなる打撃武器をメイスと呼びます。
素材も木や石、骨などを組み合わせることがあるようですが、これはすべて金属製のようですね。
パーツを複数に分けることで、軽量化と重心の調整が可能になっています。

槌頭の形状は様々ありますが、これは「フランジド・メイス」と呼ばれるタイプのものです。「フランジ」は出っ張った縁、いわゆる「」のことですね。
金属板を組み合わせているため軽量で、なおかつ尖った部分に力を集中させることができる、軽さと威力を兼ね備えた構造です。

かつての中世ヨーロッパにおいては聖職者の武器として知られていたそうです。
なんでも、「聖職者は血を流してはならない」という戒律のため、剣の使用を禁じられていたんだとか。
そのため血を流さない打撃武器を……ということですが、メイスは金属の鎧も貫通して衝撃を与える武器です。
下手をすれば普通の剣以上に凶悪だったかもしれません。


グレートメイス

メイスをそのまま大型化したものです。
べイルム教会近くの野営地に保管されています。

通常のメイスが重量4.5だったのに対して、こちらは11.5
倍以上ですね。
でも、こんな金属の塊よりも重いグレートアクスって一体……?

メイスの時は必要だった技量7も、大型化に伴って要らなくなったようです。
金属板がかなり分厚くなったので、最適な打撃位置とかを考える必要がなくなったんでしょうか。
……とはいえ、今作での技量最低値は9なので、もともと無いのと同じです。

作中では、背律者ヘンリクスの得物としても登場します。

槌は、盾を用いる敵に効果が高く
故に騎士狩りの武器として知られている

大槌のタリスマン

なるほど、確かに騎士の盾やプレートアーマーをものともしないこの武器はまさに騎士狩りですね。

話は逸れますが、そのヘンリクス。
彼が着る瞳のサーコートは、かの百智卿の手先である証です。
今や背律者に身をやつした彼も、元々は円卓に導かれた一人だったんでしょうか。
……そして、そのサーコートは火山館の最奥、ライカードとの謁見の間に落ちています。
つまり、彼の末路は……。


モーニングスター

柄の先に星球を付けた戦槌です。
啜り泣きの半島、崩れた荷馬車の積み荷でした。

漢字で書くと星球式鎚矛せいきゅうしきつちほこ。どうやらトゲ付き鉄球のことを「星球」と呼ぶようですね。
その名前は明けの明星、金星に由来します。
こんなイカつい見た目の武器に随分とロマンチックな名前をつけたもんですね。

こちらも中世ヨーロッパにおいて聖職者たちの武器として使われていたようです。
別名、「ホーリーウォータースプリンクラー」。

……え?「全然スプリンクラーっぽくない」?

それもそのはず。これ自体は何も噴射しません。
それでは、ここに異教徒をお連れなさい。
そうしてこれで頭を殴ってやれば……
ほ〜ら、真っ赤な聖水が辺り一面に……

いや、怖……。

ゲーム中でも、出血属性付きのメイスのような性能をしています。
また、先端のトゲをいかした刺突攻撃も可能です。
技量いらずながら、テクニカルに臨機応変な戦いができる万能選手ですね。


グレートスターズ

巨大な三連星球を持つ大槌です。
アルター高原、罪人送りの道を行く荷馬車の積み荷です。

(おそらく)実在しない、狭間の地オリジナル武器です。
大型化に伴って星球の数も増え、大、中、小と連結しています。
3つあるので、スター「ズ」という訳ですね。

赤錆びたそれは、もちろん出血効果を持ちます。
また、血塗れの星凶兆であるといい、攻撃を当てるごとに僅かながら体力を回復します。

血塗れの星。皆さんはどんな星だと思いますか?
赤く輝く星だとすると、柄頭の形状も相まって、私は太陽を連想します。
蝕の太陽に、忌み鎧のメダル、そして今はなき太陽の都……。
エルデンリングにおける太陽って、意外と不吉なイメージが多いんですよね。
どこかの陣営と関係があったりするんでしょうか。

ver1.06から追加されたNPC、獣の爪、マグナスもこの武器を使います。
彼は獣の祈祷を使うことから、グラングに与する人物だとわかります。
血塗れの星=太陽なのだとしたら、「太陽の都ファルム・アズラ説」もあながち間違いじゃなくなってくるかも……?




今回は以上となります。斧、槌といった筋力寄りの武器を紹介しました。

次回は王都ローデイルに関係する武器を紹介します。

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