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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー27.~生まれるべきではなかった~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、呪われた忌み角とともに捨てられた、忌み子たちに関係する武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




どうか、私を恨み、呪わないでください

忌み水子




忌み子の大刀

重い刃を持つ巨大な曲刀です。
忌み子たちの得物です。

刀というより、刃を付けた鉄塊に申し訳程度の粗布を巻いたものですね。
刀身部分はしっかり研がれていますが、その他はわりと大雑把です。

狭間では、赤子が体中に角を生やして生まれてくることがあったようです。
そうした子どもは呪われた子、忌み子とされ、生えた角、忌み角を切り落とされて大抵は死んでいきます。
それでも死なず、あるいは王家の子として生まれ、角を切られなかった赤子は地下へと捨てられます。
なおも生き残り、兵役に就いた彼らに与えられたのがこの大刀だったというわけですね。

過酷な環境を生き延びた彼らは総じて屈強らしく、力任せにこれを振るいます。
その荒んだ性質は強攻撃のモーション、横に構えた大刀をギロチンのように両手で振り下ろす動きからも窺い知ることができます。

刀身をよく見てみると、渦巻くような、うねるような奇妙な紋様が浮かんでいるのがわかります。
これは劣化の呪法の名残なんだそうです。

武器を与えるのなら、奪う準備も必要だろう

呪法について具体的なことは説明されていませんが、察するにこの大刀や、あるいはその所有者ごと朽ち果てさせるような類の呪いであろうことが想像できます。
彼らは忌み子、その存在自体が否定されるような扱いでしたから、いくら戦力として使い出があっても戦が終われば用済み、変な気を起こさぬよう武器を取り上げる必要があったわけです。

いつしか呪いは解け、それは名残としてのみ刀身に焼き付きました。
彼らは劣化に抗い、ついに打ち克ったということです。
忌み子、強く生きてますね。


歪んだ斧

ぐにゃりと曲がった、両刃の斧です。
こちらも忌み子の得物です。

普通の斧としては大型の類で、重量はカテゴリ内最大の7.5
大斧の最軽量が8.5ですから、それに匹敵するような重さですね。

忌み子たちにも個性があるのか、技量を必要とする大刀と比較してこちらはほとんど技量が要りません。褪せ人ならどんな素性の技量でも装備できます
なんと重厚派生だと筋力補正はS。力自慢の子たちに与えられた武器なんですね。

力自慢なのは良いんですが、ずいぶん乱暴に扱うものですから大変なことになっています。
柄はぐにゃりと歪み、刃もボコボコにひしゃげてしまっていますね。
ちょっとわんぱくすぎたみたいです。

片側の刃だけが歪んでいるのを見るに、彼らはこっち側しか使っていなかったみたいですね。柄の曲がった方向とも辻褄が合います。
褪せ人が使うと切り返すようなモーションとなり、(彼らにしては珍しく)後ろ側の刃も活かした使い方をします。
「筋力だけで振るうことができる」とか言っておきながらちょっとテクニカルなことするの、なんだか面白いですね。

思えば、両刃斧はエルデの王象徴でした。
それを黄金の民から忌まれた彼らが振るって、その形を歪ませるまで叩きつけている。
なんだか皮肉を感じます。


おまけ

忌み子ちゃんです。
角がそのままなので、この子は王家の血筋だったようですね。

角の根元をよく見ると、血がにじんでいるのがわかります。
どうやらこの角、普通に生えてくるわけではなく皮膚を無理やり突き破って出てくるようですね。
痛そう……。


モーゴットの呪剣

忌み王、モーゴットの得物です。
忌み王の追憶から得ることができます。

かなり細身の大曲剣です。
重量はカテゴリ内最軽量の7.5で、必要筋力も14と槍並みです。
その分、35という卓越した技量と、神秘17が求められます。

元々はモーゴットの使う杖だったものです。
柄の部分に名残が見られますね。
もともと仕込み杖のようなものだったのか、それともモーゴットの力で杖が変質したのか……。

敵に出血を強いる効果を持っており、その力は神秘によって高まります。
その力は、彼自身の「呪われた血」によるものでしょうか。

刀身は黒く、虹色に滲んだような斑模様が浮かんでいます。
たとえば、水たまりに油が混じったもの。そういったものにこのような虹色の模様が現れます。
薄膜干渉と呼ばれるものですね。
刀身の虹色は、古木の杖に彼のが混ざって変質したことの表れかもしれません。

専用戦技「呪血の斬撃」は、大きく踏み込んで血を纏った斬撃を放つ技です。

血の剣閃は、一瞬遅れて炎の爆発を起こします。
炎。黄金樹を頂くローデイルの王である彼の血の本質は、しかし樹を焼く不吉な炎であったというわけです。
だからこそ自身の血を「呪い」と呼び、厭っていたんでしょうね。

忌み子、モーグの使う祈祷「血炎の爪痕」も、この戦技に酷似した技です。

東アルターの神授塔、「忌み双子」といい、かなり意味深です。
おそらくモーゴットとモーグは双子だったんでしょうね。


夜騎兵のフレイル

モーゴット……いやマルギットが率いる、夜の騎兵の得物です。
啜り泣きの半島にいる個体がドロップします。

彼ら自身はおそらく忌み子ではありません。
人々から忌避される忌み子に仕える彼らは、いったいどんな存在だったんでしょうね。

通常のフレイルと違い、鎖が3本。鉄球がそれぞれに1つずつ、計3個ついています。
鎖1つでもそこそこの技量を要求されますから、3つとなるとかなり扱いが難しいです。必要技量24
その分補正も高く、鋭利派生ではAにまで到達します。

トゲ付きなので、もちろん出血の効果もあります。
この武器のトゲはちょっと曲がっていて、食い込んだらかなり痛そうです。

柄の先端についているのは、馬のたてがみでしょうか。
彼らが乗るのは葬送の馬と呼ばれています。
黒毛で、なんともものものしいですね。
黒い毛で武器を覆うことで反射を抑え夜に紛れる、そういった狙いがありそうです。


夜騎兵のグレイブ

夜の騎兵の、もうひとつの得物です。
こちらはべイルム街道の個体がドロップします。

夜に紛れるよう、その刃は漆黒に染まっています。
ただ、その刃は色だけでは隠し切れないくらい分厚いですね。
ふつうのグレイブと比べても違いは一目瞭然です。
斧槍としては重量級の12.0です。
筋力補正も高く、重厚派生ではSにまで到達します。

馬に乗って戦う騎兵の得物であるためか、この武器は騎乗時に攻撃力が上がります
グレイブに染み付いた騎兵たちの遺志が、馬に乗る褪せ人たちに力を与えるんでしょうか。

刃の裏側は打撃部になっています。
細かいトゲがついていて、なんだか肉たたきみたいですね。
……な、なんかちょっと赤くなってませんか?
これ血……
まあ元々人殺すための道具だし血ぐらいついててもおかしくないか。

これだけ立派な打撃部を持っておきながら、なんと打撃属性を持っていません

褪せ人! ちゃんと武器を使いこなせ!
夜の騎兵より


忌み潰しの大鉈

忌み潰したちが振るう虐殺の得物です。
調香師の隠し洞窟、そこに潜む忌み潰しがドロップします。

これは忌み子ではなく、彼らを屠る忌み潰しの武器です。
もはや「鉈」の面影も霞むような刃。
これは、忌み子から切り落とした角を並べたものなんだそうです。
戦国武将をさらにサイコにした感じですね。

……でも、この鉈ってたぶん鉄ですよね。
鉄の刀身に、有機物の角をどうやって融合させたんでしょうか。

その歪な角によりギザギザになった刃には、出血の効果があります。
そうして強化された鉈は忌み子をより恐ろしく潰し、潰された忌み子の角で刃はさらに歪に……。
これって永久機関ですか?

そんな恐ろしい忌み潰したちですが、その始まりとされるロロと呼ばれた忌み潰しは、元々高名な調香師だったそうです。
彼(彼女?)は忌み子を潰すという悪夢のような任に尽くすため、香薬を飲んで自らの心を壊したんだとか。

それからずっと、彼らの心は壊れたままです。
やっぱり彼らも心のどこかでは忌み子のことを人間だと思っていて、差別することに対して後ろめたい感情を持っているんですね。



ミエロスの剣

褪せ人、糞喰いの得物です。
忌み子コスプレイヤーとしてお馴染みの彼ですね。

不揃いのノコギリ刃は、敵に出血を強います。
これは、巨人の背骨から作られたものだといいます。
よく見ると、柄や鍔は黒っぽい金属製のようです。金色の細かな意匠も見えますね。
もしかすると元々は普通の大剣で、後から巨人の背骨をかぶせたのかもしれません。

その巨人の名はミエロス
巨人としては矮小であり、酷く醜く、穢れていたといいます。
糞喰いはその「穢れ」に惹かれ、この剣を使っていたのかもしれません。
巨人の怨念か、あるいは穢れの力なのか、敵を倒すとFPを回復します。

ちなみに、「ミエロ」とはラテン語で「脊髄」という意味です。
ミエロスとミエロ、スペルが少し違うようなんですが、なんだか関係性を感じずにはいられません。

……なんだか説明するタイミングを逃してしまったんですが、強攻撃が右下からの斬り上げになっています。
固有モーションというわけではないんですが、このモーションをする武器は他に死かき棒だけです。

専用戦技「ミエロスの絶叫」は、呪われたおぞましい絶叫を上げる技です。
声を聞いた敵は呪いにより、属性カット率と状態異常耐性が低下します。
……ただ、状態異常耐性低下効果はどうやらバグで機能していないようです。修正される日は来るのでしょうか。
また、発動からしばらくの間は強攻撃が野蛮な連撃になります。
これは戦技「野蛮な咆哮」と同じ効果ですね。

王家の忌み水子
呪霊呼びの鈴

ほかにも、同じエフェクトが発生するアイテムがあります。
ラインナップを見るに、この黒黄色は怨念の色みたいですね。




今回は以上となります。忌み子に関係する武器を紹介しました。

次回は黄金樹の背律者、火山館に関係する武器を紹介します。

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