見出し画像

名付け親(その2)

二つ目の楽しみは愛馬の成長の様子。クラブからは定期的に動画などと一緒に近況報告がきますし、牧場に会いに行くこともできます。会いに行った人のブログで牧場の期待度もわかり、ますます楽しみが大きくなったりします。
三つめはなんと言ってもデビューです。馴致から始まって色々なトレーニングを積み、美浦トレーニングセンターに入り、ここでゲート試験を受け合格すればデビューとなります。
うちの仔は2歳秋の東京競馬場の牝馬限定の新馬戦でデビューしました。人気はCクラブとSクラブの巨大クラブの2頭に集まり、うちの仔は3番人気。とはいえ3頭とも今を時めくノーザン牧場育成です。Cクラブの馬はルメールJ(ジョッキーの略)、Sクラブの馬は戸崎J、うちの仔は今年調教師デビューをした福永Jです。
レースは直線で抜け出したルメールJの馬に後方から追い込んだうちの仔が合わせる形になり、ゴール寸前まで叩き合い。結果は鼻差でうちの仔が勝利し、3着以下には6馬身の大差をつける快心の勝利でした。新馬勝ちできる馬に出資できたことは本当に嬉しかったですね。
実はこの時、私は狭心症の手術を受けた次の日でやむなくのテレビ観戦でした。ゴール前のデッドヒートに胸につけていた心電図計が異常な数値を示し、看護師さんが血相を変えて飛んで来るというオチもありました。
そして貰ったのが名付け親へのご褒美、タイトル画像のデビュー戦のゼッケンで福永Jのサイン入りでした。こちらは額にいれて飾ってありますが、これも貰った時は非常に嬉しかったですね。
その後は勿論レースに出るたびに勝負に関わらず楽しめましたが、厩舎との相性が良くなかったようで何かとウマが合わないままチグハグなレースが続き、3勝クラス止まりで引退に。出資代込みの清算では若干のプラスに終わりましたが、厩舎が違えば結果も変わったとは思います。
そして最後の楽しみが今年この仔の息子に出資したことです。血統に祖父のディープインパクトの母、ウインドインハーヘアの4×3が入っています。爺ちゃん、母ちゃん譲りの豪快な追い込みを期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?