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自分の写真にある原風景は何なのかという話

今月からもっとお写真を撮ろうということでようやくバーチャルフォトグラファーとtwitterのbioに書くことにしました.とはいえじゃあ何か変わるのかといえばそんなことはなく,ただVRCで写真を撮ってそれをtwitterに上げるというのをもうちょっと頻度高くやろうかなという程度の話です.それにガッツリと写真に向き合って自己表現をする,ということもまだできていないと思っているところなので,ほんのりそんな感じですよということで「日曜バーチャルフォトグラファー」と自称することにしました.

しかしそう名乗るというのなら写真について以前よりも真摯に向き合う必要があるんじゃないかとは思います.例えば今までは「あ,このワールドのこの部分いいな」と思ったところを使って撮影するということがほとんどだったのですが,ここから一歩踏み込んで「なぜそこが良いと思ったの?」という言語化をしたり,「なんでこういう構図にしようと思ったの?」と写真について説明できるように意識した方が良いのかなと思ったりもします.

写真1枚1枚に対しての意識もそうなのですが,「自分の中の原風景」をもっと真剣に探そうという気持ちもあります.レタッチもするようになってそろそろ2年が経つわけなのですが,写真を見てレタッチをしてをひたすら繰り返しているとだんだんと自分の手癖や好みというのが透けて見えるようになってきました.それだけ撮りたいというわけではないのですが,どうも手前が暗くて奥が明るい感じが好みのように感じます.例えばこういう写真たちですね.

一口に逆光と言うのもありかもしれないのですが,原風景というには逆光の表現にあまり覚えがありません.他のフォトグラファーの方に自信の原風景的な話を聞いていると「子どものときに見たもの」が意外と強烈に意識に残っているという話を聞きました.それを踏まえるとこのようなライティングになる,子どものころから大好きな場所が「水族館」なのです.

水族館は水槽の中にいる生き物たちを良く見せるために館内通路部分は暗く,水槽は明るくというようにしています.そのため水槽を見ている人を写真に入れ込むと下の写真のようになります.

鳥羽水族館にいるジュゴンのセレナ

写真のみならず肉眼であっても,水槽に焦点を合わせていると人は黒く塗りつぶされたように情報量が落とされてしまいます.子どものころから海遊館や鳥羽水族館,名古屋港水族館といった水族館によく行っていたし大好きだったところなので,「水族館的ライティング」が原風景として自分の中に残っていると考えるとどこか納得できるものが自分にはあります.

加えて自分の好きな色が青色なのですが,水族館の中はおおよそ青色をしていることもあって,自分が全体的に青い画としがちなところも説明をつけれそうな気がします.例えばこれとか色補正で青色をつけました.

これは青いのもそうなんですが,こういった暗いところに白く光ってるように見えるもの,というと水族館ならクラゲですよね.

鳥羽水族館のミズクラゲさん

もちろん水族館もこういった暗いライティングばかりではないですし,自分が見てきた他の好きなものもあるので厳密に水族館の雰囲気だけが好きというわけではありません.しかし,改めて水族館の写真や思い出と自分が撮ってきた写真を見比べて見ると光の感じとかに共通項が見出せそうな気がしました.

こう考えるとVRCで撮ったこの写真が好きな理由は一目瞭然ですよね.

まんま水族館なのでそりゃ好きだろうと察しがつきます.加えて光の差込とかコースティクスのような「光が見える」表現が好きなのも,おそらく水族館からと考えることもできるなというようにも思いますね.


あまりつなげすぎると全部水族館だという暴論になりかねないのでひとまずこのあたりにしておきますが,どうも自分の写真の作り方には「水族館で見た景色」が何かしらは影響を与えてそうだなという気付きを得た話でした.水族館が好きだったからそんな感じの写真を作る,はいいとしてなぜそういうのが好きになったのかというのを自分の思い出とともに遡って見るとまた一歩理解が深まりそうだなと感じています.次に水族館行った時にでもそういったことを考えながら歩いてみようかななんて思っていたり.......そんなわけで今月は自分の写真に対する理解が一歩深まって,日曜バーチャルフォトグラファーってほんのり名乗ることにしたよという話でした.

ここまで読んでくださってありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)

— 了 ―

pyocopel



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