兎好きな人はいかが? 光兎神社への参拝
今回は光兎神社という神社の紹介です.あまり知名度が高くないように思えたのでnoteを書くことにしました.
兎をお祀りしている神社って?
兎をお祀りしている神社というのは全国各地にいくつもあります.例えば島根県の出雲大社は大国主大神という国造りの神様をお祀りしていますが,この神様のお使いが兎です.そのため,出雲大社の境内には兎の像が何十個とあります.
他にも「浦和の調ちゃん」というアニメの元にもなった埼玉県の「調神社」も神の使い,神使として兎が祀られており,狛犬ならぬ狛兎がいます.
うさぎ神社の御朱印
こういった神社では御朱印に兎をあしらったものをいただける神社があります.上に挙げたものでは調神社がそうでしょう.
自分が調べた限りですが,多くはこの調神社のように兎のスタンプを押していただける御朱印が多いようです.今回紹介する光兎神社はスタンプではなく兎の絵を描いていただけます.
挙げた写真は光兎神社と光兎神社の奥宮の御朱印です.今回2度目の参拝で奥宮の御朱印もいただけましたが,1度目参拝したときは奥宮の御朱印はなかったのでどのような基準で奥宮の御朱印を書いているのかはわかりません.とはいえ,ここまで豪華な御朱印をいただける神社はなかなかないので御朱印蒐集が趣味な方で兎が好きという方は足を運んでみる価値はあるのではないでしょうか.
光兎神社
光兎神社ってどこ?
光兎神社は新潟県関川村というところにあります.関川村は新潟県の県北,大きめのところで言うと村上のあたりです.地図で見てもわかる通り非常に行きにくい場所にあります.
アクセス
鉄道で行くと在来線の普通列車で新潟駅から揺られること約70分,特急列車なら約45分といったところに村上駅があります.ここから下関というところに向かうバスが1日2.5-4往復出ているのでこれに乗車し,「農協スタンド前」で下車します.そこから5分弱歩けば光兎神社です.
またこちらが村上―下関間を走るバスの時刻表です.下の画像は2022年9月のものですが,変わってる可能性もあるのでちゃんと確認する場合はリンクからpdfを見てくださいね.
また,坂町駅や山形県の米坂の方から米坂線を経由して越後下関で下車しそこからバスで行くこともできますが,そもそも米坂線の本数も少ない上に現在大雨による災害で代行バスによる運行になっているので注意が必要です.なお下関から向かう場合は「下関ー朴坂線」という路線も使うことができます.こちらの路線の場合は「宮の前」のバス停で降りれば目の前に光兎神社があります.バスの時間に囚われたくない場合はタクシーを使うか米坂線の越後大島駅から1時間強歩けば行くことができるでしょう.
車で行く場合は……あまり詳しくないのですが日本海東北自動車道の荒川胎内ICから国道113号線と国道290号線を経由すれば着くと思います.
光兎神社の金の兎像
光兎神社の一番の特徴と言っても良いのが金の兎像です.金箔兎神像というこの兎の像はもともと石でできた兎の像だったのですが,参拝した人に金箔を貼ってもらって今の金の兎像になったのだとか.
こちらの兎神像ですが,やはり光兎神社を参拝された人は写真を撮影されているのでinstagramやtwitterなどで検索すると昔の金箔がまだまだ貼られていない姿の兎神像を見ることができます.
ちなみに金箔の貼り方ですが,兎像側の金箔を貼りたいところに霧吹きで水をふりかけ,そこにぺたりと貼ってあげるというものです.金箔は別の紙に貼り付いているのですが金箔を貼った時に少し金が残ってしまうことがあります.この残った金箔は神様からのいただきものとして,縁起物として持ち帰ることができます.
神社にある兎の置物たち
光兎神社にあるのは金の兎像だけではありません.あちらこちらに兎の置物が置かれています.
兎さんに紛れてドラえもんも置かれていますが,これは子どもさん向けだそうです.やはりドラえもんは子どもに受けが良く人気みたいですね.また奥に臼のようなものがありますが,こちらを覗くと…….
かわいらしい兎がいらっしゃいます.社の中にある兎さんはだいたいこのような感じですが,境内には他にも兎の置物や兎をあしらったものがあり,その一例が蔵です.
私事ですが,今回結構綺麗に撮れた写真がこちらです.
こちらは丁度入り口に置かれている兎さんなのですが,こちらも可愛らしいですね.
光兎神社のある関川村
光兎神社前の景色
こちらの良いところは神社だけではありません.神社の前に流れる川や自然がなんとも長閑で空気が良いものです.
残雪のある3月末と残暑の季節である9月の景色です.3月末にも関わらず雪が残っているのは流石新潟の県北だなという感じがしますね.どちらも残念ながら天候には恵まれませんでしたが,逆に雰囲気が出て良かったようにも思いました.
宮司さんのおすすめ
光兎神社ではやはり兎好きな人が日本全国から訪れるため,宮司さんが関川村でおすすめの宿であったりカフェを紹介していただけたりします.自分も今日のお宿はお決まりですかと尋ねられて勧められたのですが,何分貧乏旅行をしているものでなかなかしっかりした宿には泊まろうとしないため行けておりません.ただ,こちらの光兎神社とコラボしているお宿とカフェということで紹介だけさせていただこうかと思います.
お宿についてですが,光兎の宿あらかわ荘という荒川の川沿いにあるお宿が一番に紹介されます.兎も置かれていて温泉も気持ちよく,景色も良いということでおすすめされます.
また,こちらは光兎神社から徒歩5分程度のところにある古民家カフェ元麹屋というところです.こちらはうさぎカレーというカレーがあるみたいです.写真等を見ていると綺麗なところであるのは間違いなさそうなので一度行ってみたくはあるのですが,滞在が1時間程度だとなかなか行くにはキツいのが悩ましいところです.
参拝の際の注意点
参拝の際に注意した方が良いところは2点あります.一つは時間.車移動であれば問題ないのですが,公共交通機関を使う際は本数が少ないので最終のバスを逃してしまうと1時間以上歩くことになる可能性が高く,注意が必要です.また,御朱印をいただく場合は15分から20分程度かけて書いていただくので,こちらも注意が必要です.加えて光兎神社がどのような神様をお祀りしているのかなど,神社の説明をしてくださるのでこちらも10分程度見ておいた方が良いでしょう.
次に宮司さんがいない可能性があるということです.光兎神社は一人しか神主さんがいらっしゃいません.そのため,出かけてて神社にいらっしゃらない場合があります.宮司さんがいらっしゃらないと御朱印をいただくことができないので,どうしても御朱印をいただきたい場合は電話やFacebookで連絡をして確認することが必要です.電話は数回かけたことがありますが出なかったのでFacebookでメッセージを送る方が良いかもしれません.
ちょっと細かい話
簡単にこの神社がどういった神社なのかを紹介します.見出しにあるように細かい話なのでそこまで興味ない方は飛ばしてください.
もともと光兎神社は天台宗の座主僧円仁(慈覚大師)の創設したお寺で,郷土の鎮守の光兎大権現としてお祀りしていたそうです.お寺といっても昔の日本では神仏習合ということで仏教と神道を同一視しておりました.そこから時代は下り明治時代に神仏分離があって光兎神社と改称し,現在に至ります.
現在では月神月読尊と光兎大神を祀っています.古くから日本では月には兎がいると信じられており,この2柱の神様を祀っている光兎神社では兎を神の使いとしているそうです.
また,この光兎神社は光兎山の麓にあるのですが,そもそもなぜ光兎山という名前はどこから来たのかというと地元では山腹に現れる白い兎の残雪形であると信じられているそうですが,古い文献には光鷺山などと書かれ,修行のための山であったという記述もあるみたいです.
話を神社に戻しましょう.この神社のご神徳としては兎が繁栄の象徴であるから家内安全・身体健康・安産・良縁や商売繁盛などがあり,慈覚大師の功績から学業成就などがあります.
まとめ
なかなかアクセスの難しいところにある光兎神社ではありますが,御朱印も豪華,御守もいろいろなものがあります.神社を巡ったり御朱印を蒐集されたりする人は行って損はないでしょうし,兎が好きであればまた楽しいでしょう.それに来年は卯年.一度参拝してみるのはいかがでしょうか?
以下に記事を書くのに参考にしたページのリンクを置いておきます.宮司さんのインタビュー記事もあるのでぜひそちらも見てみてくださいね.ここまで読んでくださりありがとうございました.
pyocopel
― 了 ―
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?