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30歳で急に皮膚癌になった -大学病院通院編-

大学病院への通院が開始

大学病院への通院がはじまりました。

通院の流れ

・2021年10月下旬 初診
大学病院初受診。噂には聞いていたがとてもとても待つ。15:30の予約で呼ばれたのは16:45。紹介いただいた先生と病気の説明や今後の流れの話をしながら病院が閉まっていく。本来であればここで検査も合わせて実施できるが、時間の関係で入院までのスケジュールとのみ確定。詳細は後日。
大学病院の先生なら病気自体は隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)と触ったらわかるらしい。普通の粉瘤等良性腫瘍は硬めのしこりがあるが、この癌はちょっと柔らかいゼリーぽい感じらしい。事前に調べていた通り、転移する確率は低く1%ほどとのこと。しかし、放置するなどで悪性化すると10%ほどで転移するため、早急に手術すべきとのこと。スケジュール年とては11月末に癌を取り除く手術、全て取り除けたかの病理検査を待ち12月中旬に皮膚移植の手術の計2回行うとのこと。

以下が11月1ヶ月の流れ
2回目通院:MRI、血液検査、レントゲンなどなど
3回目通院:CT、入院の説明
4回目通院:MRIとCTの結果発表、エコー
5回目通院:手術内容説明、コロナ検査
6回目通院:入院

3000人/日くらいの予約があるそうでみなさん忙しそうな印象。個人的には説明が全体的に浅めでどこでなにをするのかよくわからないまま進んでおり不安がある。

本日のお会計7,000円くらい。


・2回目通院:MRI、血液検査、レントゲン
初診時に病院の閉まる時間となってしまい、詳細は後日となったため2回目の詳細をいまいち理解できず解散となった。担当医師はHPの予約システムに詳細出る、窓口に聞けばわかると言うものの、どちらに聞いても明確な回答は出ない。ひとつ検査が終わり「これで終わりです、お会計へ」と案内されるも会計では「別の検査がまだです、○○へ行ってください」という案内を3往復しなんとか終了。この日も病院が閉まる時間となった。
初回の大学病院の電子カルテ、予約システム、会計システムのそれぞれが微妙に連携していないのか人為的ミスなのか。

本題のMRIでは造影剤という体の細部を見やすくする謎の薬を入れて行う。造影剤の副作用もいろいろ説明を受けるが10万人に1人くらい死ぬらしい。仕方ない。

↑の画像は造影剤を持たされて待機している私です。

MRIは電子音というか機械音というか不快な音が連続・断続的に30-40分続き撮影しているらしい。ヘッドホンをして指示を受けながら撮影する。時折「大きく息を吸って止めてください」という指示も入る。また、呼吸を浅くしてくださいという謎の指示も入り、それはこの後の撮影だけに適応すればいいのかこのあとのMRI全てに適応なのか謎と思いながら、やんわり息をするも編に意識してしまいうまく呼吸ができなくなる、などいろいろありつつ20-30分が経過。ここで造影剤を入れるのだが、担当医が「造影剤を入れるときに3,2,1,ハイ」と言いますが特に気にしないでくださいと不可解な説明が入る。初めてのことだらけで困惑しながら無事終了。
その後、採血、レントゲンなども行い本日は終了。

本日のお会計15,000円くらい。

3回目通院:CT、入院の説明
CTは放射線を使うので少しだけ被曝するらしい。調べるといろいろ怖い。被爆リスクとの天秤で僅かな被爆リスクがあっても検査をしたほうが隠れた癌を発見できずに死ぬよりマシでしょという考えらしい。医学全般そういうものらしいので確かにと同意。

基準になっているのは、原爆被爆者のデータです。ここから得られた線量と発がんとの関係を用いると、1万人が10mSv(およそCT検査1回分に相当)を受けた場合、その中で5人が、その放射線被ばくに起因するがんで死亡すると推計されます。一方、放射線被ばくを受けなかったとしても、1万人中約3,000人ががんで死亡します。

量子化学技術開発研究機構様のためになるサイト

なんやかんやでCTは10分くらい、MRIは不快な不気味な爆音がするけどCTは静かに放射線が飛んでいるのか〜という感じ。

余談だが、造影剤にはいろいろ副作用があって、多くは体が熱くなるらしい。私も類に漏れず体が熱くなった。特に肛門が激辛の食べ物を食べた後にうんこした感じだった。1時間もしないうちに治ったと思う。最後に入院の説明を聞いた。

本日のお会計:5,000円くらい

4回目通院:MRIとCTの結果発表、エコー
癌は直径2cmくらいで筋膜や筋肉には達していない、肺の転移もないらしい。ので癌のところとその周りを完全に取り除けば治るとのこと。肺に転移したら抗がん剤や放射線しか手がない、保険で対応できる薬がないらしいので不幸中の幸いとはこのことだった。近く死ぬことはなくなったということで少し安心し帰宅。

本日のお会計:2,000円くらい、安くなってきた

5回目通院:手術内容説明、コロナ検査
手術内容は直径6cm、深さ1cmほど胸の皮膚を切除し、窪んだところには人工皮膚を入れ人工皮膚部分と縫合するというもの。全身麻酔をするが、尿道カテーテルという尿道に管を通す噂があり、この確認をしたがしないとのこと、上半身の手術ということもありおしっこは自力で行けるとのこと。ふう。

本日のお会計:200円くらい、ここにきて激安


所感
私はメンタルが強いと自負しているものの流石に癌の疑いがあると申告されたときには食欲が落ちる等の影響があった。しかし、その後得意のインターネットを駆使し調べ、致死性は低いこと、同じ病気の方の手術前後の記録等を拝見し、また病状や手術の範囲を楽観視せず現実ラインで考えていたこともあり、パフォーマンスが落ちるのは10月末〜11月頭の期間だけで済ませることができた。それとこの間にも14時間/日くらい忙しく勤労することで癌を忘れるという技も併用した。嫌なことって暇だと考えてしまうので忙しくすことはなかなか効果的だったのでおすすめ。

また、11月のスケジュールは癌の転移の可能性が少なからずある以上、後悔なく最短で組んだ。担当医曰くブラック企業のお勤めの方だと平日の通院が難しいこともあって〜という話もあったが、そこは上場企業に勤めていることもあり余裕で融通が効いてよかった。

入院編に続く

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