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ドマステで絆されたヲタクがDRAMAticalMurderをプレイしてべしょべしょに泣いた話

⬆ドマステに絆された話はこちらから。

最初に見たルートが親とはよく言ったもので、やっぱり紅雀くんが出ると蒼葉の彼氏ムーブすぎ〜〜〜!!!!ってなるし、当たり前に紅雀くんがかっこよすぎて紅雀〜〜!!!♡♡って年甲斐もなくキャーキャー言ってしまうんですけど、それは置いておいて。

クリアルート良すぎる。べしょべしょに泣いた、クリアくん……好きだ……

いや、全部好きなんですけど、クリアルートには感情を揺さぶられすぎてどうなるかと思った。どうにかなってたと思う。多分。だって、
人のセックスを見てボロボロに泣いたし。
四半世紀生きてきて、初めての体験でした。人のセックス見ながら泣く体験。みなさんはした事ありますか?出来るんですよ、DRAMAticalMurderなら。


(※以降ネタバレしかないです)

●クリアルートあらすじ

日本列島の南西に位置する島、碧島(みどりじま)。かつてはその名の通り緑豊かな島であったが、東江財閥の買い上げや開発により島の1/3を娯楽施設(プラチナ・ジェイル)にされてしまった。そんな東江のやり方に反感を持った島民の多くは、旧住民区と呼ばれるお世辞にも治安が良いとはいえない街で暮らしている。主人公の瀬良垣蒼葉(せらがきあおば)もその一人だ。様々あって、ガスマスクを常につけたクリアと名乗る青年と蒼葉は、届いた招待状を手に、打倒東江とプラチナ・ジェイルに足を進める。
プラチナ・ジェイルは全ての人間に平等の幸せをもたらす云々、作中でも言われている通り、胡散臭さ満載施設である。そのため、そこに滞在している住民については、旧住民区の人間に比べ小綺麗であるなどと、富裕層的な描写がなされていることが多い。しかし、同じ島を分かちただけあると言うべきか、当たり前にヤのつく人々もいる。そんな中、少し突飛な行動の多い(例えば窓から侵入してくるとか)クリアと蒼葉がチンピラに絡まれるという場面がある。絡まれると書いたが、クリアが人を選ばず、情報収集のために声をかけただけである。クリアの個性とも言えるその能天気さが思わぬアクシデントを招くという部分だ。治安が悪い環境で育っていて、いい意味で喧嘩慣れをしている蒼葉が、逃げるが勝ちとクリアを制止するが、クリアは「マスター(蒼葉のこと)に手を上げたのはお前だ。だから僕はお前を許さない」とその拳をおさめない。その報復でクリアのガスマスクに硫酸をかけられるという場面がある。ガスマスクをつけていようが、顔に硫酸をかけられれば人間であればたまったものでは無い。しかし、噴水で軽く水を浴びた程度でクリアには何も起こらない。またある時、路地裏でクリアと同じ顔をした男ふたりと話しているという場面もある。
クリアは東江の作った市民洗脳のためのアンドロイドであったのだ。クリアは元々、東江をマスターとし、思想洗脳のための歌「染色音楽(ダイ・ミュージック)」を歌うことに特化したアンドロイドとして開発、生産された旧型のアンドロイドであった。しかし、旧型ということもあり、廃棄されてしまった。そんなクリアを可哀想と思ってか、研究員であったおじいさんが引き取り、世話をした。その際にアンドロイドであるということを隠すために「マスクを取ってはいけない」とおじいさんはクリアに言ったのだ(後述①)。
東江によって作られたアンドロイドということは、東江に歯向かうとなったらどうなるか、想像は容易い(後述②)。

ざっくり言うとこんな感じの内容である。情報にムラがありすぎるのは許して欲しい。硫酸からの噴水のシーンがいちばん好きなのもあって、少々肩入れしてしまった。さて、調べたら出てくるようなことがらはこの辺に、本題に入っていこう。

●後述①:善意の呪い

硫酸をかけられるという惨事に陥ってもなお、顔からガスマスクを外さなかったクリア。プラチナ・ジェイル内の噴水で、軽く頭や顔(ガスマスク)をクリアが洗うという場面にて、蒼葉はクリアに何故ガスマスクを取らないのかと問う。それに対し、取ってはならないからとおじいさんに言われたとクリアは返す。何故おじいさんはそんなことを言ったのか。それは東江の作ったアンドロイドであることを隠すためであるが、クリア本人にはその事は示されておらず、人とは違うから見せてはいけないと、その真意を隠した。クリアのセリフに、このようなものがある。
「僕はきっとすごくおかしな、他の人とは全然違う顔をしてるんです」
これはきっと、おじいさんの「人とは違う」という言葉から、クリアが自分なりに解釈して生まれた言葉であろう。そう思うと、おじいさんのクリアに伝えた「人とは違う」という言葉も、単純に人では無いという意味であったのかもしれないとも考えられる。しかし、クリアの受け取り方はかのようなものであった。美醜の呪い。それに近いものを、クリアから発せられる言葉から感じることができた。その呪いを解いたのは他でもない主人公、蒼葉である。私はこの場面が好きだ。このような外側からの言葉という呪にかかった者を、純真で真っ直ぐに彼をそのまま見つめる人間の手によってその呪縛から解き放つというのは、物語において一種の鉄板的なものかもしれない。クリアルートに限らずだが、ドラマダはBLという観点においてはとても王道的な物語が多いように思う。王道が沢山ある、そんな感じだろうか。王道が好きな人間はもちろん多い。しかし、ドラマダのニクいところはBADルートという王道を嫌うヲタクの存在も忘れないところにある。それ故にお前の好きがきっと見つかる!状態なのだ。たまったもんじゃない。やらなきゃ良かった(もはや)。

●後述②:人のセックス見て泣く話

東江によって作られたアンドロイドであるクリア。しかしクリアの忠誠の矛先は東江ではない。ご存知の通りクリアは蒼葉をマスターとし、蒼葉に従うことを良しとしている。当然、東江は蒼葉の敵であるため、東江と対立する立場となる。ここで、古屋兎丸の『ライチ☆光クラブ』の結末を思い出して欲しい。皇帝ゼラからカノンを守ろうとしたライチはどうなったであろうか。機械というものは、残酷だ。プログラムには逆らえない。クリアも東江に刃向かったことによって、外側はもろもろと皮膚が剥げ、内側もみるみる破壊されていく。右目と左手は装飾が剥げ、機械の姿が剥き出しになってしまっている。そんな状況の中クリアは、最期のお願いとして蒼葉に触れること、交わることを希望する。ここでダメだった。「なんでやねん!キスでええやろ!」みたいなそんな雑なツッコミなんて到底私には言えなかった。キスじゃダメなのだ。身体の底の底から蒼葉を感じる、セックスという生物しか行うことのないことをして、人間の真似ごとをすることで人間になるという内なる本望を果たす必要が、クリアにはあったのだ。クリアに負担をかけないよう、朽ちていく彼との時が少しでも長くなるようにという蒼葉の気持ちも、言葉の端々から伝わってくる。
人のセックス見て泣くんだ、人間って。
はじめての経験だった。ドラマダ特有のリアルで可愛らしくてとてもセクシャルな喘ぎ声を聴きながら、とても綺麗なそして扇情的なCGを見ながら私はずびずびと鼻水を垂らし、とめどなく流れる涙を何度も乾ききらないティッシュで拭いた(汚い)。
人々に溶け込んで生活をし、洗脳をするための機械であった彼は、人間になることを望んでいた。様々な障害を乗り越えて、クリアは蒼葉というマスターの手によって人間になれたのだ。そのための儀式としてのセックスは、儚くて悲しい。だんだんと崩れていく彼の描写がなんとも切ない。セックスの後、当然クリアの身体は動かなくなってしまうが、蒼葉は彼を治そうと奔走する。しかし彼の手でクリアを治すことはかなわなかった。1年後、蒼葉の耳に聞こえてきたのは、かつて蒼葉がダイ・ミュージックに侵されてしまい頭痛に苦しんでいる時に、クリアが彼を癒すために歌った「クラゲの歌」であった。その歌は、出会ったころと同じ、白くて美しい顔で、ビニール傘を持って、蒼葉の家の屋根に座る、変わり者の美少年。クリアが帰ってきたことを、蒼葉に知らせるのだった。
ここからもう嗚咽。
聖書(野島伸司『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら〜』)を読んだ時から気づいてはいましたが、人間って不幸のどん底、悲しさのどん底から救われた瞬間が一番泣けるんですよ。まさにクリアルートのハッピーエンドはその形である。良かったねの気持ちで沢山になってヲタクの顔面はべしょべしょになった。むり、こんな尊いモンがあってたまるか。てかドマステでどうやんの?は????品川でべしょべしょになりたい!!!!!そんな感じで、再々演の欲求ばかり募っていく。

リコネクトでは彼らがどう描かれているのだろうか。今からやるのがとても楽しみである。

まあ!!!!!!蒼葉くんの彼氏は紅雀くんだけどな!!!!!!!!!


ヲタクのTwitter実況(一部)


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