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Christmas Song 2022

12月になると色々な場所でクリスマスソングが流れてきますが、そこでふと気が付いたことがある。1949年のビング・クロスビーが流れたかと思えば、次の曲では1994年のマライア・キャリーが流れる。クリスマスソングって古い音楽も新しい音楽も違和感なく聴かれているんですね。そこには時代を超える魔法が込められているのかなと思った瞬間でした。

そんなわけで、クリスマスソングが好きな僕が今年も10曲ほどクリスマスソングを選曲してみました。実は去年もnoteで特集しているのですが(検索してみてください)、今年も懲りずに2022年の気分で選んでみました。やはり新譜も旧譜もごちゃまぜです。

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01. Laufey - The Christmas Waltz
今年デビューアルバムをリリースして大注目の女性ヴォーカリスト、レイヴェイ。これはアルバムリリース後に発表したシングルです。1950年代にフランク・シナトラが歌ってヒットした曲のカヴァーで、ノスタルジックなサウンドと彼女の低く落ち着いた歌声が素敵です。

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02. Hiatus Kaiyote - Christmas Time Is Here
オーストラリアのハイエイタス・カイヨーテが、2020年にクリスマスソングをリリースしている。ヴィンス・ガラルディによるスタンダードナンバーのカヴァーですが、エレピを効果的に使ったサウンドと、女性歌手ナオミ・ネイパーム・ザールフェルトのハイトーンでハスキーなヴォーカルが魅力的です。

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03. Joyce Cooling - It's A Brand New Year With You
ジョイス・クーリングは1988年に発表した「It's You」が2000年代にクラブヒットして知られるようになりました。実は現在も活動していて、なんと今年新作のクリスマスアルバムを発表した。これはアルバム冒頭に収められているオリジナル曲で、ジャズワルツの良曲です。

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04. Stella Artois - Deck The Halls
ステラアルトワ(Stella Artois)というベルギーのビールメーカーが制作したノヴェルティのクリスマスアルバム『Under The Holiday Star』(2011年)より。ジャジーで華やかなサウンドと女性スキャットが心地よい。アルバムはこちらで聴くことができます。
https://soundcloud.com/wlater-grandbeerry/sets/stella-artois-under-the

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05. Remi Wolf - Last Christmas
米国西海岸で活動する女性SSW、レミ・ウルフ。極彩色のルックスの女性アーティストで強烈な印象を残しますが、2022年作にリリースした本作は、ワム!の名曲のカヴァーです。ラテンパーカッションが効果的に使われていて、クリスマス定番曲に新たな息吹を与えています。

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06. Sugarcane (featuring Molly Graham) - Driving Home for Christmas
英国のシュガーケインというバンドが2021年に発表したクリスマスソング。こちらはクリス・レアの名曲カヴァーです。スティールパンを使ったトロピカルでブラジリアンなアレンジで、ちょっと他にはない解釈です。今年デビューして話題になったシルヴァー・パンダのRaphael Mannがプロデュースしている。

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07. PJ Morton feat. Stokley - All I Want For Christmas Is You
スティーヴィー・ワンダーに影響を受けたアーティストはたくさんいますが、米国のPJモートンもそのひとり。そんな彼がマライヤ・キャリーの大ヒット曲をソウルフルにカヴァーしている。フィーチャリングのStokleyはドラム&ヴォーカルで参加。2018年発表のシングルより。

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08. Art Carney - 'Twas The Night Before Christmas
古い音源も紹介しましょう。アート・カーニーという米国の俳優/コメディアンが1954年にリリースした曲なのですが、この曲はすごいですよ。ラップ~ポエトリー・リーディングのはしりのような曲で、スウィングビートにリズミックな声を乗せるナンバー。ヒップなグルーヴを感じます。

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09. Cast of Promises, Promises - Turkey Lurkey Time
『プロミセス・プロミセス』(1969年)は、映画『アパートの鍵貸します』を原作としたミュージカル。音楽はバート・バカラックが手掛けている。これはミュージカル出演者がテレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』に出演したときの映像です。中盤から終盤にかけての躍動感がすごい。これは必見です!

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10. たなかりか - Christmas Time in Blue
最後は日本語の曲でしめましょう。たなかりかさんは日本のポップスをカヴァーする企画『Japanese Songbook』シリーズを何枚も発表していて、2022年には冬の楽曲を集めた最新作をリリースしています。佐野元春のクリスマスソングを取り上げていて、原曲のレゲエっぽいテイストを活かしつつ、終盤にむけてじわりと盛り上がる好カヴァーに仕上がっています。

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以上、2022年の気分で選んだんクリスマスソング10曲でした。正直言うと、クリスマス当日よりも、こうしてクリスマスソングをいろいろ聴きながら選曲している作業が楽しかったりします。みなさんもオススメのクリスマスソングがあれば、ぜひコメント欄に書き込んでみてください。
(2022年12月 toru watanabe - pwm)

(おまけの2曲)

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