「あなたの人生変えてください」
あなたの人生変えてください その2
私は今まで、(ドックトレーナーという立場で)あなたの生き方を犬のために変えてくださいと、人間にいうのが怖かった。
「この子はそこまでは大事じゃありません」と言われるのが怖かったから。
でもこれからはもっと言います。
それが本質だから。
そして、犬に変えてもらえる人生は最高だから!
人生を変えましょう。
大切なものを大切にできる方へ。
自分のライフスタイルでは充足させてあげきれない子を迎えてしまったかもしれない。
あるいは、過去の経験にとても傷ついている子で、ケアの仕方がわからず自分のキャパシティを超えている。
だけれど、大好きだ!!!
愛している!!! 手放すなんて、考えられない!!!
その場合、その子がより健全にいられるためにあなたができることは、自分を成長させ、自分のスキル、知識、財力、誰かに助けを求める力! その他諸々をふくめた自分のキャパシティをその子を包み込めるまで大きく広げることです。
どう生活を整えたらいいか。ケアにどういうアイディアがあるか。愛犬との関わり方やトレーニング。お手伝いできます。
でも日々行動するのは、あなたしかいません。
よーし! って小さなところから行動してやってみて、どんどん楽しくなってるみなさん、ありがとうございます。
お庭に柵をつけてみたよ
毎日トレーニングする時間をつくったよ
自然豊かなところまで行けるように車を買ったよ
滑る床にタイルカーペットを敷いたよ
愛犬と一緒にできる趣味を見つけてそれを習いはじめたよ
最高ですね。その子が充足していくと共に自分の充足も感じられると思います。
だけどでも…できない理由があるんだよ💦 と思うみなさん。
例えば、イタズラばっかりしたり吠えたりするのが、散歩が足りてないからだったってわかった。この子が大好きだから。笑顔を見るためにもっと散歩してあげたい。
だけど、でも…仕事が/介護が/子供が、忙しくて、できない。
はっきり言います。
その場合なんとかしなきゃいけないのって、犬ではなく、あなたの方です。
あなたが、大好きで大好きで心から大切に思ってて、一緒にいるのが最高に幸せな存在である愛犬に、1日にほんの少しも時間を割けない人生を生きてるほうが、おかしい。そんなの全然幸せじゃなくないですか。
あなたが幸せじゃないと犬も幸せじゃない。身体も心もそのうち壊します。
だからその場合は、家族で話し合うとか、外部や行政の助けを借りるとか、忙しすぎる職場を転職するとか、もしかしたら引っ越すとか、シッターさんの手を借りるとか。人生を本気の本気で根本から見直し変えていかなければいけません。すこしずつだとしても。
その子を迎えたとき、どんな気持ちでどんな時間を一緒に過ごしたいとおもって迎えたのか。その時の気持ちにいつも心で触れていてください。そのとき夢見た時間を実現させる方へ、人生の時間を使っていきましょう。
例えば。自分が我慢して寝ないで散歩をすればいい。このままの生活で自分を削って頑張るじゃダメなんです。無理して頑張ることには限界が来ます。そしてあなたが無理して頑張ると、その皺寄せは必ずあなたの周りにいる、いちばん弱いもののところにいきます。それは小さな子供や、物言わぬ動物のところです。
細々ながら保護活動をしていくなかで。何度も見ました。
やりたいけどできない理由を並べるのもダメなんです。愛するものを蔑ろにしたり犠牲にするしかない自分のことを、あなたが自分でどんどん嫌いになっていきます。どう取り繕っても自分にだけは嘘はつけません。
でもそんなお金ないし、間取りが、仕事は…だってうちの近所は…どうしても、だって…。
わかりますよ。でもね、そういう時SOS出してるのはもはや犬じゃない。あなたです。
犬の声はあなたの声。あなたのSOSです。
より弱いものを鑑みることができるだけの余裕を人生に取り戻せるように、まずは自分をケアして助けだしてあげてください。
働き方もそう。やりたくないのに急いで辛いトリミングやらなきゃいけない。とりたくないのにたくさん患畜とらないとお金にならない。つけたくないチョークをつけてそれを引く。心が辛い。そのとき、その子の悲鳴はあなたの悲鳴。変えるべきは動物ではない。あなたの働き方と生き方の方です。必ずあります。他のやり方が。
厳しいことを言っていますが、これが真理です。
安心して。今日はできない、今は一時的に余裕がない。それはね全然大丈夫! 応急処置も凌ぐワザも色々ある。動物もね、ちゃんとバッファがあるから。そんな日やそういう時期はなんとか凌いで、また整えたらいい。
でもね一時凌ぎは一時凌ぎ。ずっとそれだと自分が壊れてしまう。毎日レッドブル飲んでたらダメよ。
一気に理想にできなくてもいい。
でも向かっていないと、心が死んでしまいます。
私は今まで、「あなたの人生を犬のために変えてください」と人間にいうのが怖かった。
でもこれからはもっとお伝えしていきます。
でもとだっては封印して
犬があなたを導くほうへ、愛する子を愛せる方へ、あなたの生き方を変えてください。
犬があなたを導き変えていく人生は、必ず素晴らしいものです。
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