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どちらか、を選ぶ必要はある?

立ち食い蕎麦屋さんが、好きだ。

若かりし頃は、駅やホームで、食券を買っているおじさまたちを横目で見ながら、こんなことを思っていた。

あんなところ、疲れたサラリーマンのおじさんが行くところよね。
きっと早かろう、まずかろうの世界に違いない。
私には縁のないところ。
おくやま・ふみ著「全国の立ち食い蕎麦屋さん、ゴメンなさい」より一部引用

それから二十数年が経ち、四十代になった私は、駅を降りると立ち食い蕎麦屋さんをくまなくチェックするくらい、立ち食いそば屋さんLOVE♡の、立派な大人になった。

たいていのチェーン店は網羅したと思うが、初めて出会う立ち食い蕎麦屋さんの看板を見つけると、入りたくてウズウズしてしまう。
今時の立ち食い蕎麦屋さんは、店内も小綺麗で、女性の一人客も珍しくはない。

ワンコイン前後で、夏は冷たいお蕎麦、冬は暖かいお蕎麦が食べられて、ファーストフードのように胃もたれもない。
何より、駅に直結しているお店が多いので、急いでいる時にはちゃっちゃっと食べられて、とっても便利👍

今日も、立ち食いそばさんの券売機の前に立った私は、多彩なメニューに目移りしながら、どれにしようかと決めかねていた。

カレーそばにしようか、かき揚げそばにしようか。
うーん、迷う。

結局、カレーそばをチョイス。
予想通りの、安定の味。

さて、前置きはこれくらにいして、本題です。
今日は立ち食いそば屋さんの魅力を伝えたかったわけではなく😅
(それはそれで、また別の機会に🤤)

人は、カレーそばか、かき揚げそばか、マルゲリータか、てりやきチキンピザか、とんかつか、ステーキか、しゃぶしゃぶか、焼肉か、二者択一を迫られた時に、悩む生き物だ。

両方食べたいなぁ・・・でも2つは食べられないしなぁ。
お金もかかるしなぁ。
食べたいけれど、食べた後に、ニンニク臭くなるしなぁ。
こっちを食べたいけど、後で胃がもたれそうだしなぁ。

そんな風に、頭の中でぐるぐると左脳を働かせながら、様々な事柄をシミュレーションして天秤にかけ、どちらか一方を選択する。

最終的に選んだ選択に対して「やっぱりこれで正解だったね☺️」と満足することもあれば「やっぱりあっちにしておけばよかったなぁ😓」と後悔することもある。

食べ物についての選択ならば、さほど大きなダメージはないかもしれない。

でもこれが、人生の選択となると。
選ぶ際にはかなり慎重に、どちらが自分にとってベストな選択肢なのか、悩みに悩み抜くだろう。
どちらを選ぶかで、自分の人生が180度、いや、もしかしたら、360度変わってしまうかもしれないのだ。

インタビューのお客様の中にも、人生の岐路に立ち、どちらの道を選択するのか、悩まれている方も多い。

そして、そのお話を聞くたびに、私はいつも思うことがある。

・・・それって、AかBか、どちらかを選ばないと、いけないのだろうか?

Aを選んだら、絶対にBは選べない、そう思っている方が多いように思うのだ。

例えば先ほどの例で言えば、カレーそばとかき揚げそば、両方食べたいのなら、カレーそばに単品でかき揚げを追加する方法だってある。

マルゲリータと、てりやきチキンピザ、両方食べたいのなら、ハーフ&ハーフで注文すればいい。

豚カツとステーキが食べたいのなら、お店の人に一か八か、「半々ってできます?」と聞いてみたら、案外対応してくれるかもしれない(してくれない可能性の方が高そうだが😅)

しゃぶしゃぶと焼肉・・・は、悩むところだが、もしや?と思ってネットをググってみると、なんと、しゃぶしゃぶと焼肉の食べ放題のメニューを期間限定でやっていたお店を見つけた😳
残念ながら現在はやっていないようだが、このお店の勇気ある選択に、拍手を送りたい👏👏👏

食べ物の例のように簡単にはいかないかもしれないが、人生の岐路における選択も、構造は同じではないだろうか。

どちらか一方を選択しなければならない、と思うのは、「今までの人生経験」という巨大なデータバンクに縛られてしまった左脳が見せる、視野の狭い世界だとすれば。

本当は、両方を選べる道が、あるかもしれない。
もしくは、時間差で選ぶ道も、あるかもしれない。
あるいは、誰かと協力することで、両方を満たす道が見えてくるかもしれない。

世間の常識の中で、そのルートがないのなら、作ってみたらいい、と思う。
誰もやっていないことにこそ、面白さと市場価値、そして、誰でもない「自分らしさ」という付加価値が付く。

そんな人たちが増えていくと、世の中はもっと軽やかで、様々な選択肢に溢れた、ワクワクする世界になるように思うのだ。

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