見出し画像

Z世代の息子について思うこと〜残酷なアニメの裏側にある真実〜

私にはZ世代の息子がいる。

Z世代ってなんですか?という方のために、最近、仲良くなったChatGPT4くんに聞いてみると、こんな答えが帰ってきた。(かくいう私も、最近、正確な概念を知ったのだが😅)

Z世代(ジェネレーションZ)は、1990年代半ばから2010年代初頭にかけて生まれた世代を指します。この世代は、デジタルテクノロジーの進化と共に育ち、インターネット、ソーシャルメディア、スマートフォンなどのデジタルデバイスを日常生活の一部として使用しています。

ChatGPT4の回答より引用

息子は2004年生まれ。バリバリのZ世代といえよう。
彼らの世代には、SNSやインターネットが生まれた時から存在しており、暇さえあればオンラインゲームやYoutube、TikTokの世界に興じている、と思われがちだ。

しかし、実はそれは、彼らの表面的な部分しか見ていない。

彼らには、私たち昭和世代にはない、新しい価値観や物の見方を受け入れる多様性がある。
さらに、柔軟性や理解力も高く、物事の本質を直感で感じるセンサーが、我々の世代よりも発達している。

学校の教育システムや受験という制度に対応できない場合もあるが、それは彼らの本能的な部分が違和感を訴え、それが不登校や一般的な学歴を選択しない、という結果になっているだけのことなのだ。

さて、そんなZ世代の息子が、大好きな漫画がある。

初めて、この漫画の存在を知ったのは、息子がテレビアニメシリーズの第1話を見ていた場面に遭遇したからだ。
確か小学校3・4年生くらいだったと思う。

当時、「他人に迷惑かけちゃいけません!」を絶対的家訓とし、「あなのためなのよ」という言葉を伝家の宝刀に、息子をあらゆる方向からギリギリとがんじがらめに縛りあげていた私は、TV画面を見て絶句した。

だって・・・だって、すっぽんっぽんの変顔の巨人が、人間をガブリガブリと、喰っているのである!!

食べる、とかムシャムシャ、という表現から明らかに逸脱した残虐な行為。
人間を喰らう」という表現がまさにぴったり。
当然、血も吹き飛び、家族を喰われた主人公は絶叫し、絶望の淵に堕ちることになる。
そんな惨劇が、TV画面の中で、繰り広げられているのだ。

こ、こんなもの、子どもに見せたらあかん!!😱

母親としての本能がそう叫び、ハッと、息子の様子を伺う。
案の定、息子は食い入るように画面に見入っている。

その後、どのような言葉をかけて息子を諭そうとしたのか、記憶は曖昧だが、母親の頭に鳴り響く警鐘を無視して、息子はどんどんこの漫画にハマっていった。

さてさて、それから時は流れ、2024年2月。
ひょんなことから、このアニメシリーズを、19歳になった息子と一緒に、ほぼ全話見ることになった。
実は私も、息子が買ってきた漫画を時々読んでいた。
今となると、その行為は、母親として「あの残酷なアニメ」がどのレベルのものなのか、チェックする意味が強かったのではないかと思う。
ストーリーは確かによく練られており、読んでいくうちに、ただの残虐なアニメではないことは、わかってきた。
しかし、私の中ではいまいち、息子がこの世界を愛する理由が理解できず、悶々としていたのも事実だ。

結果として。
アニメを見始め、ハマってしまったのはこの私だった😅

いやいやいや。
ネタバレになるので、詳細は省くが、なんと深いテーマであることよ!

ディストピアな世界の中で悩み、もがき、苦しみながらも生き続ける若者たちの生き様が、なぜか、それとは正反対の現代に生きる自分とも重なる。

見終わった後、涙が溢れ、今、私が人生の中で大切だと思っていることについて、やっぱり間違っていないのだ、と確証を持てた。
そして息子に「このアニメのテーマってなんだと思う?」と聞いてみたところ「悪はいない」とさらっと答えた。(あ、ネタバレか・・・)

まさに。
Z世代の子どもたちに、このメッセージを腑に落とさせた諫山先生、ブラボー!!

この概念を、いくら親が言って聞かせようが、学校で戦争の歴史を学ぼうが、心から彼らが腑に落ちるまで理解させようとすることは、かなり難易度が高い。

私的にはこのテーマ以外に、もう一つ感じたものがあるが、残念ながら今回、息子はそれは感じなかったようなので、私の胸の中にそっとしまっておくことにしよう。

これから、人生経験を積んだ息子と、いろいろな話ができるフェーズがやってくるだろう。
その時に彼の瞳に何が映っていて、心で何を感じているのか。
私とは全く違った視点や、考えもしなかった物の見方を、教えてくれるのではないかと思っている。
そんな日が、今から楽しみなのである。

この記事が参加している募集

アニメ感想文

いつも読んでくださりありがとうございますm(_ _)m あなたからのサポートが、日々の励みになっています。 もし私にも何かサポートできることがあれば、いつでもメッセージをください♪