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新しい挑戦:スタートアップの海外展開支援サービスの立上げとコミュニティの設立

皆様、こんにちは。謎のおじさんTK (通称:謎オジ)です。実はこの度、新しく会社(Puzzle Ring Factory)を設立し、海外展開支援サービスを正式に発表、関連する海外進出コミュニティの設立を立ち上げました。 概要についてはプレスリリースに書かれていますので、こちらではブログでしか書けない内容を綴りました。 最後まで読んでもらえると超嬉しいです!!

社名の由来

会社の正式名称は株式会社知恵の輪工房と言います。Puzzle Ringが英語で「知恵の輪」という意味です。色々な形のリングを組み合わせたり外したり、、小さい頃やった事ありますよね? 世界中の多様な人材の知恵が組み合わされば、無限のバリューを生み出すことができるという願いを込めてこの社名にしました。 また海外の方も含め名前に親しんでもらいたかったので、普段はPuzzle Ring Factory(PRF)と呼んでます。

何故PRFを立ち上げたか?

ずっとサラリーマン生活だった私が、何故、海外展開支援を行う会社を立ち上げるに至ったのか?大きく2つの理由があります。
1つは、仕事を通じ日本のために社会的な貢献をしたかった、
もう1つは、自分の仕事人生のほぼ全てがクロスボーダーに関わる事業開発だった、ということです。

仕事を通じ日本のために社会的な貢献がしたい

↑は外資系で働いてきた人たちにとってアルアルの共通点かもしれません。私は30年の仕事人生の中で、約20年を外資系で過ごし、主に海外製品を日本で売り、海外本社に利益を送金するために働いてきました。海外の最先端の技術には心が弾みましたし、日本企業に使ってもらえることが日本のためになると思ってきました。 一方で、私の働いてきた30年は、世に言う「失われた30年」の期間とも重なります。現に海外ではGAFAMを中心にデジタル化ソリューション次々と生まれ、それを使った企業での経営モデルの進化が進む中で、日本との大きな格差に危機感を感じてきた30年でした。

また私自身の話として、大学卒業後は日系メーカーに就職しましたが、その会社で色々あり、大好きだった企業を3年で辞め去る事となった挫折感が外資系でのキャリアの始まりでした。 それがきっかけで、いつかは日本や日本企業のために貢献したい、日本のグローバルとのデジタル格差を埋めるために貢献したい、という思いが当時から根深くありました。 

自分の仕事人生のほぼ全てがクロスボーダーに関わる事業開発

私はこれまで少なくても15年以上、一貫してクロスボーダーの事業開発に関わってきましたが、当時と今では大きく変わったと思うことがあります。

私がサンマイクロ時代に携わったNECとのiモードシステムの欧州展開 (2005年-2010年頃)では、基本システムをそれぞれの国/携帯キャリア事情に合わせてカスタマイズし、1つ1つ地道にシステムやデリバリー体制の構築をするというのが当たり前でした。海外顧客に対して、海外でシステムを立ち上げるというのは、それなりに人手・時間・コストがかかり、現地に行くことも多く大変でした。 

しかし最近のIT系の海外展開といえば国境がないインターネットとクラウド化が進んだ事で大きく事情が変わりました。例えばDeelでの経験では、その成長スピードとダイナミックなリモート経営は衝撃の連続で、私自身がその中枢にいることができた経験は幸せでしたが、日本展開の責任者としては苦悩の連続でもありました。時差・カルチャー・言語の違いによる苦労は当時も今も変わりませんが、コロナ禍を経てデジタル化が加速した現代のグローバル組織では、ほぼ全てのことが本社主導のフラットな運営体制の中リモートで実行され、結果としてグローバル標準から外れるマーケットの優先度は大きく後回しになりました。これが世界において日本がスルーされ始めた一番の理由です。勿論全てではないですが、こうしたグローバルプラットフォーマーの海外展開の定石は、一昔前の「カスタマズ」ファーストから「グローバル標準」ファーストに変わってきたのです。

なぜ当社が海外展開支援サービスを開始するのか:

 私は上記で説明したグローバルプラットフォーマーのやり方を知っておくことは大事ですが、これを100%真似ることが日本企業にとって必ずしも正しいとは思っていません。日本やアジアに本拠地に構えるスタートアップが、市場ニーズを良く知る日本やアジアを差し置き、縁もゆかりも無いアメリカ市場やグローバル市場を先に狙うという考え方が正しいのか、答えはYesの場合もあればNoの場合もあると思っています。 

ただ、世界市場を狙うということは、グローバルの競合と戦えるだけの資金的体力、優秀なタレント、その市場を取れる確固たる戦略/ビジネスモデルの確立が必要です。私が1つだけ言いたいのは、設立当初から海外を狙い成功できる企業はグローバルでもほんの一握りであり、それを発掘し投資をしたい、グローバルVCのための戦略であるということです。

私はそれを冷静に理解しつつ、日本のスタートアップならではの海外展開における成功モデルを作っていくべきだと考えています。 それを見つけ、実行支援していくのが、PRFのスタートアップ向け海外展開支援サービスです。このサービスはグローバルのパートナーエコシステムの支援を受けつつ、プランニングから実行までハンズオンで行うコンサルサービスである点、スタートアップの経済負担を軽減しつつ十分なPDCAサイクルを回せるような支援体制が特徴的です。 

海外進出コミュニティの立ち上げ

また実は余り知られていませんが、海外市場で試行錯誤をしつつ成功に向かう日系スタートアップ企業も着実に増えてきています。 私はこうした挑戦を続けるスタートアップの経営者に深い敬意を表すると共に、更なる成功に近づくためには、挑戦者同士が苦労や体験を共有し合える場が必要だと考え、今回海外進出コミュニティの立ち上げを同時に行いました。私が知るだけでも海外進出を果たしているスタートアップは100社ほどあります。それぞれの背景・業種・状況は千差万別で、これという万能な成功モデルが見えている訳ではありませんが、それぞれを分析していけば必ず見えるものがあるはずです。こうした経験を独自のアセットとして守るという考え方もあるかもしれませんが、日本全体で共有した方が相互にとってメリットが大きいと思っています。海外展開をチャレンジするスタートアップの経営層の皆様には是非参画していただけると嬉しいです。

最後に

そんなわけで、会社の設立とスタートアップ向けの海外進出支援サービスの立ち上げに関して、少々熱苦しいお話にお付き合いいただきましたが、私自身のライフワークとして真剣に取り組んでいきたいと思っております。一方で、私の経験だけでは米粒のように小さい事も分かっており、皆様のご協力が必要です。弊社の活動に少しでもご関心や共感をしていただける方々には、是非お話しする機会をいただきたく、ご連絡をもらえると嬉しいです!

最後に、好き勝手にやりたい事をやらせてくれる家族には、感謝しかありません!

P.S.  これからも謎オジのプライベートも時折垣間見れる、緩りとしたブログも掲載していきますので引き続きお願いします。 (by 謎おじ 2024.07.02)

Puzzle Ring Factoryは、海外進出を目指すスタートアップ、日本進出を目指すグローバルスタートアップの支援をしています。ご関心のある方は是非お立ち寄りください。

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