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カナ2文字の言葉

クロスワードにおいて万能なジョイント役。

ほら、そんじょそこらの「パズルの作り方講座」よりもずっとマニアックな題材だろう。
具体的な記事1発目がこれ。こんな感じで語っていきますよ。

言葉を扱うパズルでカナ2文字の言葉を使う際、私はこんなことに気を付けています。ただいずれも「なるべく」レベルで、絶対ではありません。

クロスワード、アロークロス

・(なるべく)2文字のどちらも他の言葉と交差させる

黄色の部分が今井ルールではNG

「交差してない方の1文字がどうしてもわからない」という局面を減らしてあげたいと思うのが理由。
あと勝手な心情として「手抜きと思われたくない」ってのもある。
プロなんでみっちり交差させてますよ、ってアピールか。
1文字だけの交差だと別解が出やすくもなりますが、別解はカギ(クロスワードのヒント文章)でいくらでも防げます。
でも別解を防ごうとすると、曖昧さのある面白いカギがこういった箇所には付けづらくなり、面白さが減る一因になります。

ただ、これをNGとしているパズル作家はかなり少ないです。むしろ許容するのが多数派というか普通です。
テーマに関連する言葉を多く入れることを優先するなら、こういう箇所は積極的に利用するべき。私もそういう要望がある依頼なら使います。
アロークロスだと大マスの位置によっては必要になる場合もよくあります。なので自分も絶対ではない。あくまでも「なるべく」レベルです。
ナンクロではあまり気にしません。交差が重要になる局面が、クロスワードほど多くないからです。

そうはいっても交差部分が「ン」はやらないかな

スケルトン

・(なるべく)2文字の言葉を使わない
スケルトンの枠の形によっては、見つけにくくなる場合があります。

上の図の場合、左は2文字を入れる場所が見つけやすいですが、右は見つけづらいです。このサイズだとそこまで気にならなくても、一般的なパズル雑誌の13マス×13マスサイズ以上になると、枠の形に紛れて見つけづらさがアップします。

でもこれも「なるべく」のレベル。テーマによっては、どうしても入れておきたい重要な言葉が2文字のこともあります。
またリストとして使える言葉が極端に少ない場合は、2文字の言葉も入れてカサ増ししないとボリューム感が出ません。
観音サイズ(雑誌の中央に折りたたんで掲載される超ワイドなやつ)の場合は、私はまず入れないでしょう。探すのがほんとに大変なので。

シークワード(シークワーズ)

・(なるべく)2文字の言葉を使わない
なるべく使わないという縛りはスケルトンと同様ですが、「見つけづらい」という理由ではありません。
むしろシークは見つけづらい言葉があった方が面白いと思う。
なぜかと言うと別解が出やすいんです、2文字はほんとに。
「シークワーズに別解?」と思われる方がいるかもしれません。
1つの言葉が2箇所以上から拾えたらアウトです。
ただこれもスケルトンと同様、テーマ的に入れたい言葉が2文字なら頑張って入れます。別解が出ないように細心の注意を払いながら盤面を組み上げます。

というわけで今回は、カナ2文字の言葉をどう扱うかをテーマに解説しました。いいですか、「カナ」ですからね。漢字2文字はまったく別物。

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