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5 話のすり替えと責任転嫁

巧妙なすり替えに気づくのは難しい

 あの出張事件の日から、誤解を与えるような受け答えをする癖を直そう、その方が楽だな、と思うようになります。そしてもちろん、私がそのような性格なのだ、考え込んでしまうと即答できない癖があるのでわかってほしい、と彼に伝えました。お互いの長所も短所も理解し合うことが良い関係を作り上げると思ったからです。その時の彼からの返答は以下のようなものでした。

モラ彼「ふーん。普通は本当のこと言ってるんだったら、あんな変な間はあり得ない。それになんでメールには誤字脱字があるん?こないだも一文字違ってたで。俺と話すときに真剣に考えてない証拠やん。考えこんだら即答できないんやろ?考えて返事してるんやったら、間違いがあるのはおかしい。適当に返信しとるってことやん」

そんなことない、メールは素早く返したくて焦ることもある、真剣に向き合ってるよ、信じて、等のやり取りをしても、彼は同じことを繰り返すだけでした。メールを素早く返さないと、また浮気だとか怪しまれるので、素早く返信することが大事だったのです。そういう風にしたのは彼です。

私「・・・わかった。じゃあメール打つ時も間違えないように気を付ける。ちゃんと読み返してから返信する」
モラ彼「はい」

  これが、モラハラ加害者に典型的な巧妙な話のすり替えと責任転嫁です。私の性格を理解してほしいという話をしているのであって、メールの誤字脱字は関係ありません。

しかしいつも責められる立場の私は、彼の言う通りにするか、長引く不機嫌を受け入れるかその2択しかありませんでした。このように、優位に立つために無視や不機嫌を駆使して相手をコントロールしているのです。それも無意識に。

 携帯電話に関するこの状況は結婚後も変わらず、夫と離れている時はどこに行くにも肌身離さず携帯を持ち、メールや着信に対して素早く反応するようにしていました。変に誤解されて揉めることが恐怖だったからです。私の友達や知り合いの皆さんがもしこの文章を読んでくださっていたら、LINEもすぐ既読が付くし、返信が早い時があるのを知っていると思います。実はそういう理由があったのです。

嘘が事実になっていく

 不思議なことに、出張事件の日のことは、私が謝ってからその後一切話題に上りませんでした。しかし前の記事で触れたとおり、すべてモラハラ夫の都合の良いように解釈され、何年も蓄積され、突如としてダメ人間の証拠として提示されたのです。次からは、最近のやり取りの記述がありますので、有料にさせてください。

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