ハリウッドVS ボリウッド ダンスの違いは何だろう。
疲れた時には、METAL BABYさんやARuFaさんの動画を見て、心をいやしています。
どちらも有名ですから、ご存じのみなさまも多いですよね。
さてインド映画のダンスシーンを様々な日本の音源と組み合わせ、素晴らしいシンクロムービーを作られるMETALさんですが、こちらの動画はちょっと趣向が違いました。
アメリカミュージカルのダンスシーンを使っておられたのです。
もちろんいつも通り励まされたわけですが、同時にこれまでにない『たまらなさ』が私を襲いました。
その理由を書く前に・・・
私はミュージカルを決して嫌っておりません。
オペラ座の怪人に涙したこともありますし、この動画に出てくるメリーポピンズ、ウエストサイド物語など、多くの作品も見てきました。
フレッドアステアのダンスはエレガントの極みと、敬意を抱いているのです。
でも、でも、この動画を見たときは、次から次へと攻め込んでくるミュージカルの波に、なんていうか「あーもう違うわ。ダメだわ、とても無理だわ」という気持ちで、胸がいっぱいになったのであります。
皮膚の裏がかゆくて気が狂いそうな感じ?
恥ずかしいの?ううんそうじゃない。ただかゆいのよ。
「がゆいーーーーー!!!!」
って叫んで転げ回ったあげく、裸足で遠くへ駆け去りたくなったのです。
あの満面の笑みを浮かべたまま、軽快で素早いステップを踏む姿にショックを受けたのか。
カリフォルニアの青い空みたいな、底抜けの明るさやポジティブさが自分の中に一欠片もないと、痛感したのかもしれません。
こういうのを「人種が違う」っていうのかな〜って・・・
生命エネルギーも、人生の成功具合も、金銭面もリア充度も、何ひとつ敵わないだろうな〜って・・・・
じゃあいつものインドダンスなら良いのか、と言われると・・・
良いんですよね、これが!
見ていてむずがゆさを感じたことは一度もないです。
もちろんボリウッドダンスだって踊るのは無理ですよ。腰あんなに動かない。
しかし!ハリウッドミュージカルか、ボリウッドダンスかを踊らなきゃいけないなら、絶対にボリウッド。圧倒的にボリウッドです。
せっかくですので、1番のお気に入りを貼っておきます。
なぜだろう・・・
ちょっとふざけた感じがするから?コミカルさが抜けないから?
すり足多用のコソ泥っぽい動きや、合間合間のキメ顔が憎めないから?
あるいは男性ダンサーが、ほとんど小太りのおっさんだから?
アメリカよりも東洋の香りがするから?
映画として見てきたのは、圧倒的にハリウッドの方なのに不思議です。
しかもボリウッドの人たちは「さあ、観客を笑わせてやっか!」なんて思っていないはず。
勝手にコミカルさを汲み取っているのは、完全に私の問題です。
こういう何気ない嗜好に、その人の本質が現れると常々思っているので、ここ1週間はずっとこの問題を考えてきました。
けれど、未だ答えは出ていません。オチのない話で、本当すみません。
踊ること自体は好きですけどね。
昔はディスコ(!)だのクラブ(これは今でもあるのですよね?)によく行ったし、いろんなライブにも足繁く通っていたんだから。
でもこれは、音に合わせて好きに体を動かすだけだから、ちょっとダンスとは違いますね。
考えたら、「ダンス」を学んだことって一度もないかも。
いや、あった!「創作ダンス」という副兵が、学生時代の体育の授業に潜んでいましたよ!
「体育の創作ダンス」とは、無機物や現象、状態などをダンスで表現することです。
グループを組み、自分たちで表現ダンスを考え、発表をしあう授業。
「洗濯機」だの「はじけるポップコーン」だのを表現しました。
もちろん超辛かったです、笑うのを我慢することが。
だって、どうして『洗濯機』を踊りで表現しなくちゃいけないんですか?
狂ってませんか?
どうしても表現が必要なら、せめて絵画や彫刻にしてくださいよ。
「流水でぐるぐる回りながら、汚れを落とすタオル」を、真顔で踊る身にもなってください。
もしボリウッド系ダンスにより表現するのだったら、良い思い出になったのかな?
意外と真剣に取り組んで、ぐんぐん上達したりして。
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