新しい発見を、見慣れた場所で。
散歩が刺しゅうと同じぐらい好きです。
見知らぬ場所を散策するのも楽しいですが、基本は近所の同じ道、同じ公園に繰り返し足を運ぶのが好みです。
見慣れた場所の方が、ほんの小さな変化を感じ取りやすいから。
幸い近所に緑地公園 があるので、そこに行くことが多いです。
・・・とはいえ、植物の知識が豊富とか、細かいところまで観察をしているわけではありません。
ぶらぶら歩きながら、目に入る風景をぼわ〜んと受け止めて、
「あー、今日の風は柔らかいなあ」とか
「ちょっと紅葉が増えてきたね」とか
「あの針金犬(グレイハウンド)、また来てるわ」
などと思いながら歩いております。
そのせいか、週1で散歩をしている場所でも、ひとつは新しい発見をします。
先週は、こちらの木。そしてこれが「最近の一枚」です。
この木、根本の形がちょっと変わっていませんか??
わたしはすぐに超有名アニメスタジオ制作の、天空にある城の物語に登場する、ヒト型っぽい機動兵器を連想しました。
散歩の時は「似てる!」と強い確信を持ったのですが、こうして改めて見ると穴の部分しか似ていませんね。どうやら妄想が先走ったようです。
さて木の話に戻りましょう。こちらは反対側から撮った写真です。
根元の反対側は、まるで何かにえぐられたように削れています。見た時、わたしにも軽い痛みが走りました。
もしかして太い幹が一度折れて(あるいは朽ちて)、そこから若木が新たに成長をしたのでしょうか。
だとしたら、根っこには力が十分残っていたのですね。命ってすごい!
それにしても散歩のたび通る道なのに、こんな印象深い木を見落とす自分にびっくりです。
我が目はもしかしてふし穴・・・いえ、やめておきましょう。
自分を傷つけて一体何の得がありますか? Non、何もない!
近所の、しかも同じ場所を繰り返し散歩して、飽きないのか?と聞かれることがあります。
飽きることはないよ、と答えます。
有名な景勝地を訪ね歩くのも好きですが、そのような場所はスターのようなものだと考えています。
カッコよくイケてる人気者。ちょっと見るだけで、強い魅力をビシバシ発してくれるから、こちらはその輝く部分を見るので精一杯。
それに比べて近所の公園や遊歩道は、特にカッコよくありません。
光ってもいないし、地味でありふれた存在といった感じ。
でも通いはじめてお互いが慣れ、仲良くなってくると・・・
隠れた魅力や個性がその度にちょっとずつ見えてくるのです。
わたしは、この『ちょっとずつ見えてくる過程』が好きなんですよね。
もし見落としがあっても、すぐ会えるからリカバリ効きますしね。
公園から「しゃーないな、君は」と苦笑いをされているかも。
もちろん同時に欠点も見えてくるけど、それも立派な発見ですから。
わたしの方も欠点だらけだから、お互い様ということで。
相手のすべてを知ることなど、まず無理じゃないですか。
だから気に入ったら、じっくりゆっくり、時間をかけて付き合っていきたいのです。
「だが、お前の目はふし穴じゃないか」って?
いいのです、ふし穴を補うぐらい足繁く通えば!
来週もこの公園へ散歩に行きますが、その時どんな発見があるのか、とても楽しみです。
面白いものを見つけたら、またご報告させていただきますね。
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