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[2021-17] 教養の書

読了。読み物として面白い。面白んですけど、これを高校生・大学入学生・背伸びした中学生向けとして、書かれたというのがなんともこれでいいのかどうか。内容は素晴らしいと思うんだけど、語尾が気持ち悪いのでは?

あと、レザボア・ドッグスをして、”熟議民主主義の教科書のよう”っていうのは、流石に飛躍した主張ではないかと思う。まぁ、映画を見てだれがどう思うかは自由なので、これが間違っているとは思わないけれども、現在の”高校生・大学入学生・背伸びした中学生”が生まれる前の映画を持ち出して、レザボア・ドッグスが熟議民主主義の教科書的だという先入観でみて、楽しめるのか以前に、それを期待した若者にショックを与えてしまい、この本全体の主張を台無ししてしまわないか?と思ってしまう。熟議民主主義の教科書で耳を削ぎ落とすのは、”日本的な”どの価値観からもつながらないと思うんだけど。

私のようなおっさんは読んでて、「え?」っていう、ひねくれた視線と、至極まっとうな話と、軽妙なリズム感の文章で、サクサクと読めて楽しいですが、これを娘に薦めるかというと、薦めませんね。本人がすすんでこの本を手にとったなら仕方がないにせよ、こんな著者のようなフィアンセを連れた来られたらなんか嫌。w 

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