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「〇〇を知らないなんて人生損してる」と言われても…
私は辛党だ。
子供の頃から甘いお菓子より、醤油味のおせんべいが好きだった。
バレンタインの友チョコが苦痛だったのは、その半義務化された習慣以外にも、単にチョコレートが好きじゃなかったからだ。
アメリカ留学初期に、バス代くずすためにコンビニで買った、初めてのSNICKERSの甘さに衝撃を受けた。(甘すぎて1口食べて速攻歯磨きした笑)
昨日バイト中、
「えりさんって甘いの好き?あんまり甘いもの食べてるの見ないから。」
と聞かれ、辛党であることを伝えた。
するとその場にいた上司から、
「えー!甘いもの楽しめないなんて人生損してるよ!」
と、とても驚かれた。
別に甘いものを全く食べないわけじゃないんだけどね。
お茶やコーヒーのお供としてなら食べるけど、単体だと辛いってだけで。
味覚は人それぞれなのに、「人生損してる」とまで言われたことにどこか違和感を覚えた。
そう言えばこれは甘いものに限った話じゃない。
今まで何かと「〇〇を知らないなんて人生損してる」的なこと言われることよくあったなー、と。
漫画やアニメに触れないのも、
ゲームをしないのも、
話題の映画やドラマを見ないのも、
周囲の人たちの間で『マジョリティ(多数派)』なものを好んでいないと、自身の人生自体を否定されるこの感じはなんなんだろう。
私は私にとって人生の時を豊かにしてくれるものに囲まれていて、それだけで十分満たされいるのに。
なんとも不思議な表現な日本語ですね。「損してる」って。
こういう表現が一般的に使われている時点で、この国は本当の意味で『多様性』を理解出来ないのかもしれない。
なんて思ってしまう。
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