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深夜飯

年々深夜まで営業する店が減少している。
もはや牛丼かラーメンの二択である。
設備費や人件費、深夜帯の収支などを考えるに企業や従業員からすればメリットでしかないのだろうが利用者からすると非常にウザいのだ。
(たまにしか利用しないクセにこの言い草)
深夜まで営業している店が少ないということは逆に客が集中する要因になり得るのではないかと思う。
競合他社の撤退によるブルーオーシャンの到来。
逆行系店舗というブランディング。
しかし体感そんなに増えている気がしないとなると自分が思いもつかないデメリットがあるのだろうと思う。あと普通に自分が存在を知らない深夜営業の店もあるんだと思う。

特に山岡家にはお世話になっている。
飯屋であり、救世主(メシア)でもある。
光り輝く看板、まるで桃源郷。バイク事故を起こす直前の沢村竜平のように恍惚の表情を浮かべている自分に気がつくだろう。
普段から通う山岡家は店内に一歩でも入った瞬間、あの特有の臭いが充満する。それが嫌だという人もいるようだが俺はそこに来たという実感を得られるので許容範囲である。むしろ臭ければ臭いほどいいまである。ただし高い服は着ていかない方がいい。
その店舗はいつも混雑している。いかにもなギャルとHIPHOPに影響を受けたファッションの頭が悪そうな男しかいないのが気になる所ではある。ドンキで買いました〜みたいな金のジャージくんの方が逆に好きかもしれない。
ぜひ山岡家の時間帯別売上グラフを見てみたい。

牛丼とラーメンに飽きた頃、頭に稲妻が走る。

そうだ、サービスエリアに行こう。

というワケで去年の2月だったか、深夜SAへ出陣。
閑散とした店内、さながらThe Backrooms。
カレーライスを注文。背徳感と生の実感がスパイスとなり、めちゃくちゃウマかったのを覚えている。
調理担当のオジさんとオバさんは妖精。
食後の一服も至高。深夜ドライブも楽しかった。
深夜SA界の藤岡弘、に俺はなる!
と言いつつ全く行けていないので早くしたい。

深夜飯に関して、あまり味は関係ない。
あれは雰囲気を食っているようなものだ。
それを含めての結論。

深夜に食うメシが一番ウマい。

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