就活やめました
いつ書こうか迷っていた。書くかどうかすら迷っていた。いつか気が変わって就活を再開する日が来るかもしれないし…と思ってnoteに残すことを避けてきた。けれど、気が変わったならまたその時書けばいいやとふと思って。noteに書きたいトピックも今日は無いし、ちょうどいいので今の私の気持ちを記録しておくことにする。
私は「就活」をやめた。
この「就活」というのは、新卒採用で正社員として雇用されるために行ういわゆる「就活」の事だ。
生きていくためには働かなければならないし、院に進んでまだ学問を続けるつもりも無いので就職活動は行っている。生活の糧を稼ぐための仕事探しという意味での就職活動と、既存のいわゆる「就活」をこの記事の中では分けて記す。
なぜ、「就活」を辞めたのか、という話だけれど。めちゃくちゃ簡単に言うなら、「やる理由が無くなったから」だ。
ごく一般的な大学生は大学3年生になると就職活動を始める。「〇〇年卒」という名札を掲げて、インターンやら企業説明会やらセミナーなどに積極的に参加し、志望する企業にアピールをする。そして大学4年生になる直前の3月には各企業の採用情報が解禁され、学生たちは内定の争奪戦に勝ち抜くために身を削る。
今、同学年で「就活」を頑張っている方は、すごい。素直にそう思う。私にとって分かりやすく伝わりやすい文章を書くことはストレスだからESことエントリーシートを書くのが大嫌いだし、頭に浮かんだことを分かりやすく相手に伝わるように喋ることも苦手だから面接も嫌いだ。それに、これは私の怠慢でもあるけれど、私は自分が将来なりたい姿をまだ生き生きと描けない。将来が定まらないから、初期キャリアと呼ばれる最初の会社を選ぶ基準がぶれぶれで、選べない。結局これらの苦手なことを克服するほど、私にとって「就活」は必要じゃないという結論に至った。
他にも色々要因はある。未だ男性社会の日本企業で、管理職につく女性は女性らしさを引き換えにその地位を得ていることが多い印象を受ける。そして私はそれに憧れない。なんなら企業の中で自分を昇級させることにもあまり魅力を感じない。
そもそも会社員として働くこともあまりピンと来ない。人間関係で悩みやすいから、「チームで頑張る」というのも苦労が多くなりそうだ。
社会の常識とか、「お前は甘いんだ」という声とか、エリートコースの見栄とか、周囲の環境とか。私の意思以外のものすべてを一旦無視して考えて、自分の嫌いなものを排除して好きなものを残してみたら、私が「就活」する理由なんて無くなっていた。
だから、私は「就活」をやめた。
今はそれ以外の道でお仕事を探している。だから就職活動中なのは間違いない。仕事に就くための活動は変わらず続けているのだから。
ここまで来るのに時間はかかった。「就活」を始めた去年の10月の自分はおろか、1ヶ月前の自分ですら今の私を予想出来ないだろうし、何なら「意味が分からない」と怒るかもしれない。それでも、1ヶ月前の私よりも遥かに気分が良い。胸いっぱいに息が吸える、前を向ける。あのまま心も身体も壊してしまわなくて、良かった。
私は幸せになりたい。
自分の手で自分を幸せにするために、脳をめいっぱい使って今出来ることをやり続けるのだ。
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