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【第2回】👘わふくアカデミー動画コース「動画の基礎:シーン、解像度、フレームレート」👘

ぷろとです。

さて、今回は「初心者の方でも動画が作れるように」をモットーに開講している教室、わふくアカデミー第2回の動画コースを振り返ります。

前回(初回)の記事はこちらからご覧ください。


カットとシーン

カットとは、「映像の最小単位」とされ、録画が開始されてから止まるまでをいいます。
シーンとは、「カットを複数繋いだもの」です。

例として、とうかちゃんと、くれはちゃんの会話で下記のような流れがあったとします。

とうかちゃんとくれはちゃんの会話

とうかちゃんとくれはちゃんの会話
  1. とうか「かわいいぬいぐるみほしいなぁ」

  2. くれは「かわいいの見つけたよ?」

  3. とうか「え?ほんと?」

  4. くれは「それはね」

  5. とうか「こ、これは!かわいすぎ!!」

  6. とうか「これほしいな?」

  7. くれは「あ、そうだ」

  8. くれは「夏エモ祭りに参加して賞をとるとね、もらえるの♪」

  9. とうか「参加しなくちゃ!」

  10. くれは「そうしよ♪」

この会話の流れをドラマのスクリプトシートとともに見てみましょう。
※実際この映像はありません

映像班のスクリプトシート

シーン3の中身は、カットが9つで構成されています。
上の図だと、1カットの中で、テイクを何回も撮影していることになります。短編でないシークエンスは、シーンを複数繋いだものです。

では「シーン3 カット1 テイク1 」とは?というと
とうかちゃんが「かわいいぬいぐるみほしいなぁ」という最初のカット
ということがわかります。

複数台カメラがあれば同時に収録することができますが、1S(ワンショット)で俳優・女優さんを撮影する場合はこのように分けて撮影します。

録音部のスクリプトシート

録音部さんのスクリプトシートを見てみましょう。
映像班と同様の情報の他に、どのチャンネルごとに誰のマイクがアサインされているのかが記述されています。別々に声を収録した場合です。

1ch:とうか
2ch:くれは
3ch:なごみ

ということですね。


解像度

一般に、解像度とは、「各フレーム内のピクセルの数」をいいます。
ピクセル数が低ければ当然解像度が悪く、ピクセル数が多ければ多いほど解像度は高いですが、映像素材の容量がその分大きくなる傾向があります。
つまり、解像度によって動画がどれだけ綺麗に映されるのかが変わってきます。

ただ注意しなければならないのは、高解像度で撮影した動画が絶対的に良いわけではない、ということです。その理由として、Webサイトに掲載する場合や高精細に見せる必要のないYouTubeの動画などは、PCの容量やHDDの容量を圧迫してしまうことが挙げられます。
また、映像編集を実際にする場合はかなりのPCのスペックが必要になってきてしまうため、再生するのにも一苦労….。といった原因にもなってしまいます。

一般的に使用される解像度には、いくつかの組み合わせがあります。
・720 x 480 px (SD:標準画質)
・1920 x 1080 px(FullHD)
・2048 x 1080 px(2K)
・3840 x 2160 px(UHD(ウルトラHD))= 4K
・7680 x 4320 px(8K)

解像度のイメージ

フレームレート

映像は、静止画(フレーム)の集まりであり、1秒間に何枚静止画を表示するかを「フレームレート」といいます。(frames per second, fps)

例えば映画でよく使われる「24p」とは、1秒間に24枚の静止画が表示されていることになります。つまりは【パラパラ漫画】です。

リビール前CNWAFUKUちゃんで考えるパラパラ漫画

この1秒間に何枚の静止画が表示されるか、について「インターレース」と「プログレッシブ」という単語の理解が必要です。

インターレース、プログレッシブは『走査線』の描画方法です。

インターレース
上から下までで1枚ずつ線が引かれ、静止画が表示されます。1回目は奇数行だけ描画し、次に偶数行を描画します。動きの速い場面では映像が乱れることがあります。(コーミング)

1枚の静止画を2回に分けて送っています。この横に引かれる線を走査線といいます。

奇数フィールド
偶数フィールド

プログレッシブ
画面上部から順番に線画引かれる形で映像が表示されます。動きを滑らかにに表現でき、現在のディスプレイやカメラはこの方式を採用することが多いです。

1フレーム

ここで理解する上で気をつけなければならないのは、インターレース方式の場合、30fpsのフィールドは「60ある」ということです。(フィールド2枚で1枚の静止画を作る)=1フィールド:1/60秒

つまりはインターレース方式で1秒間に30枚静止画がある場合、60フィールドで構成されている、ということになります。

あえて数学的に記述するなら、
・(奇数フィールド+偶数フィールド) x30 = 1秒
になります。

詳しい内容については、後ほど下の方で説明しますので、より技術的なところを理解したい方はみてみてください。

今回はなかなか難しめの話をしましたが、理解できている、できていないでは大きな差がでます。クリエイティブなものを作るには感覚的なところも必要ですが、裏には必ずテクノロジーが存在しています。少しずつ、1歩1歩、理解を深めていきましょう。


理解を深める応用

HD場合、1080pという表示の場合、「有効走査線」が1080になります。しかしながら、実際の走査線は1125本(562.5本/フィールド)あります。では残りはなに?と考えた方がいると思います。

この残りはブランキングと呼ばれ、この空間には聴覚障害者用の字幕情報(クローズドキャプション)、タイムコード(VITCなど)や天気予報、番組のジャンルやコンテンツに関する情報などが含まれています。このブランキングは水平ブランキング(Hブランキング)と垂直ブランキング(Vブランキング)とあります。

このブランキングには同期信号や色相情報も含まれます。また細かいところはブログかどこかで。

この番組のジャンルなど情報は、番組表に表示されます。

Tektronixが公開している、SD/HDデジタル・ビデオ信号測定入門というPDF資料があります。この内容を理解するのはなかなか大変ですが、理解できれば映像技術に対する理解がより深まります。

定期的に参加できる、わふくアカデミーは下記のDiscord内の「喫茶わふく」から。




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