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【全訳】ロビー・イーグルスの最新インタビュー🦅 #ALISTERS Episode 21

元動画:Interview - ROBBIE EAGLES - NJPW IWGP Junior Heavyweight Champion - #ALISTERS Episode 21 ⬇️

インタビュー


インタビュアー「みなさん、今回の Alisters のエピソードへようこそ。今日のゲストは、世界的に有名なプロレスラー。現在のIWGPジュニアヘビー級王者として君臨し、防衛し続ける、ロビー・イーグルス選手です!」

ロビー「呼んでくれてありがとう。」

インタビュアー「長い間、この機会を待っていたんだ。私たちは何年も前から知り合いだったからね。改めて、あなたがプロレスラーの道に進もうと思ったきっかけは何でしたか?」

ロビー「実はとてもシンプルなんだ。最初にプロレスのことを耳にしたのは、友達からの紹介だった。まだ小学生だったから、若くて影響を受けやすかったんだよ。多分、その言い方がぴったりだと思う。その頃、パワーレンジャー (スーパー戦隊モノの海外移植版) やスパイダーマンのコミックに熱中していた。

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それで WCW のクルーザー級、中でも素晴らしいコスチュームを着ながらパワーレンジャーのように飛び回っているルチャドールを見て、俺は頭の中で『マジかよ!!あいつらパワーレンジャーだけど現実だ!!リングの上で本物の人間が飛び回ってる!一体何が起こってるんだ!』ってなったんだ。その日からプロレスに夢中になったよ。

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学校で将来の夢について絵を描くことがあると思うんだけど、同級生は俺が RVD のコスチュームを着ている姿を描いたのを覚えているはずだよ。

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だから、あの頃から『俺はプロレスラーになる』と言い続けていたんだ。それで、トレーニングを始めたのが高校を卒業して1年目だったから、もう全部をそれに賭けて、ただひたすらにプロレスラーという夢の仕事を得ようとしたんだ。今はそれを手にしたんだけどね。」


インタビュアー「先日、IWGPジュニアヘビー級王座を獲得しましたね。あれだけの歴史があるタイトルを獲得した感想はいかがですか?」

ロビー「俺がプロレスラーになってから経験してきたこと全ての集大成だったよ。プロレスファンとしてもね。プロレスを見て、好きになって、そしてリングに足を踏み入れるという旅路だったんだけど、頭角を現すのはとても難しくて、キャリアを始めたり、トレーニングすることはできても、実際に出番を勝ち取って、業界の進歩の一部であり続けるのは厳しい。そのためには、献身的な努力固い意志、そして前向きなマインドセットが必要なんだ。というのも、たくさんの暗い日々があるからね。だから IWGP ジュニア王座戴冠まで行き着くことができたのは、俺個人にとってキャリアを確固たるものにする瞬間としてだけでなく、歴史を振り返って、獣神サンダー・ライガーグレート・サスケウルティモ・ドラゴンといった、俺が日本のプロレスにハマるきっかけとなったレスラーが過去の王者だったことを知り、『俺もその系譜に名を連ねたぞ。歴史の一部になったんだ。しかもオーストラリア出身で最初にそれを成し遂げた』と思うと、本当に特別な気分だよ。

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特にウルティモ・ドラゴンは、NINTENDO 64 の WCW のゲームで一番お気に入りのキャラクターだったから、左腕に彼のタトゥーを入れているくらいだよ。

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俺はリングの上で感極まって泣いてしまったし、それを隠すつもりは全くないよ。だって、俺にとってプロレスを始めた最初の一日から感情を揺さぶる旅路だったし、特に故郷のオーストラリアからたくさんの応援を受けていたからね。オーストラリアは今、新型コロナウイルスのせいで苦しいロックダウンを余儀なくされているんだ。だから、文字通り他に何もすることがないから、家で俺の活躍を見守らない口実はなかったんだけどね(笑)。Twitter やインスタグラムなどの SNS 全体で溢れんばかりの愛と応援を感じたよ。だから、俺が今まで言ってきたように、全員が俺の旅路の一部であるということを感じさせられたよ。たとえそれが些細な形であっても、家族や妻のような大きな存在であっても。みんながその一部であり、俺はそのことをみんなに共有したかったし、実際に共有できたと思う。」

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インタビュアー「あなたがオーストラリア出身のレスラーであることは、あなたのキャリアをより困難にしたか、全く影響を与えなかったか、それとも容易にしたか、どれだと思いますか?また、そのように考える理由は何ですか?」

ロビー「確実に難しくなったね。オーケー、特にアメリカやイギリスなどでは、オーストラリア出身のレスラーが少なくてユニークだと思っている人が多いと思うけど、俺たちは地理的にかなり閉鎖されてて、世界のどこに行くにしてもオーストラリアからの飛行機代は高価だ。だから、プロレス団体やプロモーター、あるいはトレーニングしてくれる人を探すのでさえも、俺を飛行機に乗せてそこまで向かわせるリスクを負うのは、俺が絶対的な神でもない限り、投資するにはあまりに高額だ。逆の立場からすれば、俺たちの多くがインディー・レスラーで、世界的なスポーツのリーダーにもっと名前を売り込むために他の国の市場に進出しようとするには、あまりにたくさんの額を貯金しなきゃいけなかったし、『さあ、飛行機に乗って、宿を手配して、現地での食事を何とかして、移動方法を調べて』となると、オーストラリア人が海外に行くには膨大なコストがかかるんだ。だから、あらゆる他のものから遠く離れているという理由で、少し不利だったと思うし、今でもそれは変わりないよ。」


インタビュアー「もし、タイムスリップが可能で、子供の頃にテレビで見ていた5人のレスラーを選んで対戦することができるとしたら、誰と戦いますか?」

ロビー「わあ、オーケー。そうだな、最初の2, 3人はとても簡単だと思う。俺が好きだった人や惹かれた人を選べばいいだけだから。つまり、レイ・ミステリオは間違いなくトップだ。レイは俺の見本だったからね。俺は常に小さい子どもだったから、レイを見ると「彼は俺と同じだ」と感じていた。『お前は背が低い、チビだ。』と言われ続けてたんだ。

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スティングは、俺が WCW を観ていた頃に憧れていたもう一人のレスラーだ。だから、彼と対戦出来たらとてもクールだよ。特に、スティングは未だに現役で活躍してるから。タイムマシンの話をしてるのに、いま名前を挙げてるレスラーとこれから実際に対戦する可能性だってさえあるよね。

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ウルティモ・ドラゴン。ただ、俺の (ウルティモ・ドラゴンのタトゥーが入った) 腕を彼に見せつけたら、どんな反応をするのか見てみたいという理由でね (笑) 。俺は彼の影響を受けた技をたくさん使うわけではないけど、いくつか具体的なテクニックを分析して、俺のレスリング・スタイルに取り入れた部分もあるんだ。

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5人って言ったから、あと2人いるね。俺が発展途上だった時期、つまり俺たち (ロビーとインタビュアー) が連絡を取り合って、頻繁に話し合ってた頃を振り返ると、 俺から逃れたレスラーの一人で、今も現役なのはアレックス・シェリーだ。シェリーには本当に影響を受けたし、彼の試合はひたすら研究し続けていたよ。2003, 04年頃のシェリーと今のシェリー、どちらと対戦するにしても同じくらい良い試合になると思う。

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それから、今はもうここにいないかもしれないし、いま彼の名前がネット上で広まっている (AEW のオーエン・ハート財団との提携、オーエン・ハート記念トーナメントの開催を受けて) けど、オーエン・ハートとは是非リングの上で対戦してみたかったね。俺が (WCW から) WWF に団体を変えて、見始めた頃、オーエンは当然ながらヒールだったんだけど、彼に惹きつけられたんだ。というのも、彼は大それたカリスマ性があったわけではなかったけど、あの頃のキャラクターや態度は『このセグメントは観なきゃ』『この試合も見なきゃ』と思わせるようなものだったから。彼がボコボコにされるのを観たいと思いつつも、彼のリングの中での身のこなしやロープワークを楽しんでいたんだ。だから振り返ると、子どもの頃はオーエン・ハートのことが本当に好きだったんだ。でも、その時はまだ気づいてなかったから、確かに彼とは戦ってみたいね。」

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インタビュアー「インディー団体で活躍しているレスラーで、いつか、あるいは近いうちに、対戦してみたいと思う選手はいますか?ちょっと見ている人がいたら教えてください。誰か注目している人はいますか?」

ロビー最初に思いつくのは、リー・モリアーティだね。彼とは少し Twitter でやり取りしたことがあるんだけど、彼の見せるスキルセットが、さっき名前を挙げた選手たちに似ていると思ったからね。彼は、プロレスの熱心な研究者だ。彼は本当に技術を探求し、毎回新しいものをもたらしてくれる。

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一度は試合が組まれたものの、結局頓流れてしまったのがアンブレイカブル・アンディだ。彼はリング復帰に向けて取り組み始めてるんでしょ?」

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インタビュアー「現在、IWGPジュニアヘビー級王者になりました。先ほども少し話してましたが、今までにない自分へのプレッシャーを感じることはありますか?」

ロビー「ああ、そうね。100% 感じるよ。俺自身や俺の試合、トレーニング方法、マイクでの喋り方、あらゆることにプレッシャーを感じるよ。なぜなら、このジュニア王座のベルトが、俺に新しいスポットライトを当ててくれたこから。『おい、ロビー・イーグルスは本物だ』ってね。俺は既にそう感じていたけど、世間やファンはまだそうじゃなかったかもしれない。俺にとってこの王座は、最初の防衛戦で落とすような一回限りものではない。俺は戦うチャンピオンであり、俺こそが王者にふさわしい。

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インタビュアー「今日からプロレスを始めようとしている人にアドバイスをお願いします。」

ロビー「あらゆる場所でトレーニングをすること。それが俺のアドバイスだ。俺がプロレス業界に入ったばかりの頃は、スクールごと、団体ごとに分断があった。排他的な要素が多く、その理由も理解していた。しかし、今はインターネット、特に SNS が普及したことで、色んなものを見ることができるようになった。プロレスはものすごいスピードで進化している。だから、一つの競技や一人のトレーナーの下でしか練習しないと、プロレスについてほんの少ししか学ぶことができない。自分の知識の幅を広げ、できるだけ多くのことを学ぶ必要がある。俺がシドニーのプロレスリング・アカデミーでたくさんの生徒をトレーニングしている場所の良い点は、毎晩、6, 7人のトレーナーがいることだ。だから、全ての生徒が様々な知識を得ることができる。プロレスに対する理想やモラル、イデオロギーは共通のものを持っているけど、俺たちはそれぞれ独自の工夫を凝らしたり、ひねりを加えることで、若者たちがリング上で必要なスキルを学ぶための基盤を広げることができるんだ

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インタビュアー「プロレスラーとして夢見る目標は何ですか?」

ロビー正直に言うと、すでに達成してるんだ。チャンピオンになること、特に新日本プロレスでジュニアヘビー級王者になることは、ずっと長い間目標にしていたからね。それを本当に成し遂げるとは思ってなかったよ。「新日本に参戦したい」、それは達成した。「ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニアに出たい」、既に2回出場した。「今度はジュニアヘビー級王者になりたい」、それも成し遂げた。もちろん、俺がベルトを巻いている間に、もっと多くの称賛を勝ち取ることができるし、もっとたくさんの相手と試合できるので、ゴールを設定するのに目標をどんどん押し上げることもできる。だけど、これでもう十分だ。俺はとても良いライフスタイルを送っている。俺はまだオーストラリアに住んでいるけど、日本を訪れることもある。今はアメリカにいて、ここでも新日本プロレスで試合をする予定だ。

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オーストラリアのプロレスを大盛り上がりさせたい。オーストラリアのプロレスを「レスラーがそこに行きたい」と思うような場所にしたいと思ってる。単に仕事の休日の行き先としてプロレスの大会に出るだけでなく、『オーストラリアのメジャーなプロレス団体と契約したい』『最も注目され、最も話題になっている、オーストラリアの団体に加わりたい』と思われるような場所にしたいんだ。今年の初め、アメリカや日本などがコロナの規制に対応するために観客動員を減らしていた頃、オーストラリアでは満員の会場で、ファンが歓声をあげられるイベントを開催していた。ファンらは半年間近くもプロレスに飢えていたから、全てのショーで会場にたくさんの観客を詰め込んでいた。だから、俺たちは時代を先取りしていたし、多くの人が俺たちのショーに注目し始めたんだ。アメリカにいる人にとって、俺たちの試合をライブ観戦するには酷い時間帯だけどね (笑)。みんな「元の状態に戻って、観客がたくさんいるプロレスを見ている」と思い始めただけでなく、「オーストラリアのプロレスは今まで見たことなかったけど、結構良いじゃん」って感じたんだ。というのも、世界から最も遠く離れた小さなアンダーグラウンド社会で汗水流して働いているけど、俺たちは本当に上手いんだよ。だから、人々がそれに気づいてくれることが重要なんだ。

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インタビュアー「それでは最後に、私から即答の質問をさせていただきます。まず、新日本以外で対戦してみたいレスラーを5人挙げてください。」

ロビーアレックス・ゼイン、アンブレイカブル・エディ、少し違うのを考えてみるよ。5つって言ったよね。ダービー・アリン!他には誰がいるかな…。AEW で話題になっているのって、ダンテ・マーティンだっけ?何人かが俺に彼を推奨し始めたんだよね。あと、アメイジング・レッド!彼は常に俺のリストのトップにいるよ。4対4のタッグとか、他の小さなところでは交わってきたけど、まだ1対1で戦ったことはないんだ。」

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インタビュアー「プロレスファンとして見てみたいドリームマッチを教えてください。」

ロビー「とても興味深いと思うのは、この試合だね。ウィル・オスプレイ vs ブロック・レスナー。

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インタビュアー「一番好きな映画は?」

ロビー「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍 (Scott Pilgrim vs. The World) 」

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インタビュアー「一番好きなゲームは?」

ロビー「ファイナルファンタジーⅧは超えられないよ。」

インタビュアー「一番好きなスーパーヒーローは?」

ロビー「その質問はちょっと難し…、ああ、スパイダーマン!」

インタビュアー「今までで一番お気に入りの試合は?」

ロビー「いやあ、この質問に答えるのはいつも難しいんだよな。なぜかというと、それは変化していくものだし、どんな理由でそれがお気に入りなのかという観点から答えが変わってくるからね。ただ、俺のキャリアを永遠に変えたような試合で、いつも戻ってくるのは、2017年にシドニーの PWA の大会で、ウィル・オスプレイと初めてシングルで対戦した試合だね。それが、俺がここまでたどり着くまでのレールを敷いたから。」

インタビュアー「超能力を一つだけ手に入れられるとしたら、どれがいい?」

ロビー「瞬間移動」

インタビュアー「一番ムカッとするのは?」

ロビー「他人の話を聞かない人」

インタビュアー「人生で最も大きなゴールは??」

ロビー「自分にとって幸せで健康的なライフスタイルを送ることだね。そして、妻と家族に、彼女らにふさわしい水準の生活を提供すること。もし、プロレスで大成功を収めて、理論的には周りのみんなが長年にわたって俺のキャリアに注いできた分の金額を稼ぐことで実現できるなら、今までの全てをお返ししたいんだ。それは俺の肉親だけでなく、友人や同僚にも当てはまる。そして、それは結局オーストラリアのプロレスを大きくしたいという夢につながるんだ。そうすれば、俺の友人たちも、オーストラリアのプロレス業界で食べていけるようになるし、誰もが自立して生計を立てられて、自分の夢のある仕事をすることができるからね。みんな幸せな人生を送ることができるんだ。

インタビュアー「というわけで、今回は以上です。ロビー・イーグルスの次なる展開は何ですか??」

ロビー今週末、テキサスで開催される新日本プロレスの大会に出場するんだ。オータム・アタックで、NEVER無差別級王者のジェイ・ホワイトとビッグ・マッチがある。これは NJPW STRONG の収録だから生中継されないけど、後日オンラインで公開される。この大会を観戦したい人は、まだチケットが残ってるよ。だけど、この動画が公開される頃にはもう完売しているかもね。その大会で、俺は二冠王者になっているかもしれないし、ジェイ・ホワイトにNEVER王座をかけて挑戦する機会を手に入れるかもしれない。あと、バーベキューを食べに行って、その後ノースカロライナ州の PWX で一つ試合をこなしてから、日本に戻ってベルトを防衛する予定だよ。」

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おわりに

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

ロビー選手の人となりやプロレス観、幼少期から現在に至るまで盛りだくさんの内容だったのではないでしょうか??

楽しんでいただけたら幸いです。

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