脱、ありきたりなファッション

私は毎日見出しだけでも新聞を読むようにしているのだが、先日こんな記事があった。ドン小西さんが最近のファッションについて、「今はSNSの隆盛やグローバル化で同一化・同質化していて、大外しこそしていないもののつまらない」と仰っていたものだ。これは私としては誠に同感である。例えばインスタを見ても男女共に多くのファッション垢があり、ユニクロやGU、無印といった、私たちがよく利用し、且つ手に取りやすい価格のブランドをメインで着回しコーデを組んでいる投稿をよく見かける。実際それらは可愛いと思うし、コーデは近い年齢の人間からしてもとても参考になるので私もよく見る。しかしその反面、どれも無難で丁度良い価格で丁度良い可愛さで、どれも同じような代り映えしない、見ていて何か刺激になるものではないというのが正直なところである。

この記事によると、今の若者は個性が突出した装いは痛いと敬遠する。それはsnsで避難されることへの警戒心からきているものだという。自分の容姿や爪、インテリア等を投稿する人も多いことから分かるように、今の若者は他人の目に敏感で、それが故の非難に対する警戒心だそうだ。正に日本人特有の「みんなと同じでなければならない、そこから漏れた人間は非難の対象となる」といった同調圧力という名の国民病から発生している面は大きいと思う。私も周囲と浮いたり着方をミスってしまうのが嫌で、カラフルなものよりも無難にモノトーンやベージュを選んでしまったり、とりあえずどうにでもなるだろうし逆に攻めて変な感じになったら嫌だからデニムを履こうといったりと、無難な選択をしてしまうことはよくある。そうした結果、どこにでもあるありきたりでつまらないコーデになってしまい、面白味がないなあとうなだれる。

しかしだからと言って個性のある服を着ようとしても、何か表現したいことが特に有る訳ではなく、奇抜な服の着方なんて知らないため個性のある服にはならず結局また元通り、なんて日も。いやあ難しい。

私もこれからはもっと自分だけの表現が出来るようなファッションをしたい。そのためにも日々自分の好き嫌いと向き合い、センスを養っていこうと思う。

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