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[レビュー]幼なじみが絶対に負けないラブコメ1巻

批評→分析→褒め(稀になし)
の流れになります。ぜひ、最後まで読んで貰えると嬉しいです。

タイトル詐欺と言ってしまえば否定できない作品。幼なじみの女の子が勝ちのルートでイチャつきながらのコメディ系かと予想してたら……
ビックリするほど幼なじみの影が薄かった。可愛いんだよ。可愛いんだけどね勿論。
ただ、テーマが復讐で明るめのラノベかと思いきやちょっとドロドロ要素も入っている。
結局のところ、出てくる女の子が皆昔からの知り合いなんだろうね。これからまた女の子出てくるとしても……
まあ人選ぶ作品と感じた。

もっと細かく分析

①ストーリー3点(5点満点)
復讐をテーマに少しドロッとした展開を見せたのはタイトルのイメージからしては驚きがあり、意外性という意味では良かったと思う。
ただ、面白いラブコメはやはりある程度の王道を行かなければならないと個人的には考えている。
また、復讐のために偽のカップルになるなどといった合理性に欠ける行為はラノベといえども無理があると感じた。ラブコメに偽のカップル要素を入れればいいと言うのは安易すぎる。
ストーリー全体として、筋が通ってそうに見えてよくよく考えると??となる部分が多少あったように感じる。でも別に面白くなかったわけではなかったため3点。

②キャラクター4.5点
シンプルに可愛らしさが出ていた。イラストが上手いこともあり可愛く見えたこともあるが、それ抜きにしてもキャラクターが可愛く表現させていた。デレの使い方の上手さ。幼なじみの可愛さってデレだと思うし、そこの表現が良かったことからキャラクターの魅力が最大限発揮されたように思える。

③世界観 4点
作者のあとがきとして、テーマに過剰すぎる青春、初恋、復讐とあった。
とするならば、作者がしたかった世界観は達成されていたのではないだろうか。文化祭で告白したり、みんなそれぞれの初恋とそこから派生した復讐が物語を進めていく。よくこの3つを結びつけて物語にしたなと思う。

④読みやすさ 4点
変なボケもなく、会話調で分かりやすく物語がどんどん進んでいく。ただ、みんな昔からの知り合いだったり、突然過去のことが明らかになったり、内容がゴチャゴチャしがちなところが少し読みにくさに影響しているかもしれない。
しかし、個人的には読みやすかった。やっぱり無駄な説明文がないからかな〜

[全体的な感想]
まず2巻を読むかどうかで言えば読むという結論に至りました。
想定していたストーリーと違ったものの、キャラクターは可愛く、最終的に誰とくっつくのか。クロ対シロが繰り広げられることにはなるのだろうが。そのうちグレーとかいうあだ名の女の子が出てくるのだろうか。
ホント幼なじみってら羨ましいよね。現実ではあり得ないに等しくても幼なじみほしい〜。
読みながらずっとそんなことを思ってしまった。
夢をください。
ということで2巻読んできます。