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木曜感想は無期限でお休みです

ていうか更新停止。今の水星の魔女に3回とか見るバリューをおじさんは感じない。

アニメ本編よりもネットの感想を見てる方が楽しい。本作がネットでのバズり重点作劇だってのは良く言われてるが、ならば必ずネットでの反応を確認する筈で、更に言えばネットで煽動する奴がいる。なんせそれワシやってたもん。インターネットの割と初期、2chとかが出来る前から。

私が24〜25ぐらいでアキバの店員やってた頃だからもう四半世紀前の話だ。皆がジオシティーズでホームページ作りとかしてた頃だ。その頃私は(他店価格調査などで)売れ筋商品がどこにいくらで売ってるか知悉しており、ウチの店にはそれ聴きに来る若いアキバキッズがよー集まってた。お前ら少しはモノを買え(笑)
サハロフさんやPC Hotlineより情報早いし実態としてワイはアキバにPCパーツ卸す業者の社員だし。他店が買わない珍奇なパーツは押し付けられて店に並べる羽目になり、その中から幾つかの珍品見つけてバズらせた事もある。ABITのLX6ちゅー440LX搭載なのにFSB100MHz設定持つマザーボードのFSB100設定発見したのは、日本では私だ。サンプル購入した分受注なかったから店に全数押し付けられたし、しゃーないからPop作る際にその設定見つけたんだもん。ABITは私に車の1台も贈って然るべきである。いやほんとマジで。
で、変なモノ好きの間で有名になってしまい、常時接続がまだ珍しい時代に業務で常時接続して変なモノ好きの間でキャッキャしとらいつの間にか業務としてPCパーツ界隈でキャッキャする羽目になった。
簡単な話、ネット(特にBBS)で不具合とかバグっぽい話が出ると、何故か同じ質問がメールやサポセンに何通か同時多発的に届くから、対応に追われる前にBBSで火消しする必要があったんだよ。コールセンターのアクティブディフェンスってゆーかなー……これ、ある時期私の上長だったヒゲのおじさんが考えて、自社製品のネタ扱うBBS開設とその巡回によるサポートリソース逓減策として割とあちこちの企業で採用された。そして後にこの「自社BBS使って情報を撒く」と言う広告宣伝手法に発展していく。大体月に何千枚も売れる商品の大元日本サポートがワイ1人っておかしいだろ(増員要請はシカトされた)
半年分溜めたRMAアイテム1人で動作確認しながらコール捌くとか狂気の沙汰やで……

と言う経緯もあり、まぁ水星の魔女界隈でも似た事はしてるだろな、と。むしろやってないならボンクラまである。

で、その水星の魔女界隈ネット周りでございますが、遂に「押井守が水星の魔女監督したら」みたいなネタが出てた。

大変怪しい

いや、その発想自体は私も書いてる。

水星の魔女の諸設定見てシロマサ風味を感じない方が鈍いまである。シェルユニットのシェルは攻殻機動隊のシェルとニアリーイコールであろうし、ガンドはまんま義体技術であろう。丹念にTCP/IP系ネットワークの話は取り除いてあるが、水星の魔女の背景世界は攻殻機動隊を元にしたバリアントかと思う。てか攻殻機動隊の日本は後にアップルシードの企業連合国家ポセイドンになる訳だし。

なので布石として一つ。展開案としてあるであろう「一つの可能性」は多脚砲台エンドであろう。

圧倒的戦力を持つガンドフォーマットを使いながら「人間型ではない何か」こいつが暴走して停止コードがヒトミではなくミオリネの遺伝子コード。プラントクエタにあるクワイエットゼロの正体。
布石と書いたのは「まさかこんなおもろない展開はしないよな大河内?」という事であり、そんなんなら大河内ではなく士郎政宗に脚本書かせばいいんよ。

で、私がメインで想定してるのは攻殻機動隊展開。

人形使いエピソードで草薙素子は人形使い(P-2501)という自然発生自我を持つAIと融合する。

先のアラレちゃん記事でも書いたが、カルド博士の最終目標はヒトが死を超えるために不可欠な「人体と互換性があるガンドだけでヒトを一体作る」であり、ガンドによるアンドロイド「ガンドロイド」を作る事である。試験用ルブリスは(ハードウェアとして)完成したガンドロイドであるが、心や自我というソフトウェアが目覚めない状況だった。
カルド博士はここでガンドが無ければ死ぬぐらい高度にガンド化したエルノラが1番ガンドロイドに近いから、エルノラを使えばルブリスも目覚め易かろうとテストパイロットとしてエルノラを選抜。しかしルブリスに必要だったのは「歳の近い家族」であり、エリクトとの交流によりパーメット使ってエリクトの人格をコピーして「エリクトの妹」としての自我を完成させる。
これがエリクト=スレッタがルブリス──個体識別コード「エアリアル」がスレッタと共にあるとやたら強い理由であり、エアリアルが「お母さんに逆らえない」理由だ(エリクトが「お母さんの言う事聞かなきゃダメ!」と固く考えてるからコピーであるエアリアルもプロスペラに逆らえない)

で、エアリアル的には……スレッタとミオリネ見てて、人間とは結婚して子を成し、遺伝子的な揺らぎを作りながら種として生存していくモノだ……と学習し、最終的に自身の揺らぎを求めて融合相手を探すのであろう。

で。

エアリアルはお母さんに逆らえないが、お母さんに提案する事は出来る。

すると気になるのはコレだ。

この仮面、エアリアルがお母さんに「提案」する時に必要なデバイスなんじゃね?

つまりこうよ。スレッタに対して「お母さん」やる時はプロスペラって仮面取るじゃん?

仮面外すと「ただのおかん」で、仮面付けると「エアリアルの声を聞く事が出来るおかん」になる。

何故突然プロスペラはこんな事を呟くのか? エアリアルが「大丈夫? 僕を置いて逃げなよ。僕なら大丈夫だから!」って提案したから「それに応えた」のではないか。
エアリアルは人と話す事が出来る。ちゅーか実際シェイクスピアのテンペストでもプロスペローと会話してる。

スレッタだけがエアリアルと話せるとは誰も言っていないのだ。


また、エアリアル改修型がムキムキマッチョになったのも……

ダリルバルデ君に惚れて、幼児の様に「やたやたやだ、僕もダリルバルデ君みたいなマッチョがいい! マッチョ!」
「貴方も可愛いわよエアリアル……」
「やだぁ、やだぁっ! うぇぇえん!」
と子育てあるあるシーン展開してあの様になったのでは……?

6話でミオリネにクンロクかましたのも、勝手にエアリアルに乗ってきたミオリネに対する「エアリアルからの」仕返し要素あるかもしらん。お母さん、このお嬢さんがね……と1話での出来事垂れ込んで嫌味言う様仕向けたのだ。

これも、ヘルメット付けてる時はエアリアルに話を聞かれている前提で話すから「娘たち」になるのも納得である。

するとクワイエットゼロは……

エアリアルが人類と同じ様に遺伝的な揺らぎを取り入れて、融合していく為のデバイスなのではあるまいか。これはカルド博士の「ガンドロイドを作る」を演繹して「ガンダムを人類の様にする」発想得た「エアリアルの発明」なのでは?

エアリアル「早く人間になりたーい! しかしそれには金が必要なんじゃー!」
プロスペラ「じゃあ総裁に頼んでみる? シェルユニットで計画立ててよ」
エアリアル「おかのした」

「ガンドだから人の言葉にしてない真意が読めまぁすっ!」

プロスペラ「そういうデバイスだしねぇ」
エアリアル「デリング氏の弱点はミオリネちゃんだってはっきりわかんだね」
デリング「で、幾らだ。1兆宇宙ドルでいいのか?」
エアリアル「わぁ、想像以上にチョロいw」

まぁ、こっちも「攻殻機動隊まんま」やるなら士郎政宗や押井守連れて来れば良い訳で、大河内がやるなら大河内味を出さねば意味はない。(しかしウテナやヴヴヴ展開セルフオマージュしまくるのは引き出しの貧相さを露呈してないか? これじゃ大河内じゃなく中河内ちゅうこうちだよ)
作劇が雑とかシーンが要素羅列になるのは味は味だが「雑味」なので改善して欲しい。まぁネットの反応見て勝手に凹んでそうだが。お前の話サブスクとか無関係に描きたいとこだけ描くから味がトゲトゲしいんよ。辛さだけで売るラーメン屋かよ。

話が長くなって来たので詳細はまた暇見て書くが、士郎政宗の攻殻機動隊なら「ネットは広大だわ」で止めても良いが、これはガンダムというシリーズ作品なのでガンダムらしさを足さねばならぬ。それは

「そっちじゃなくてこっち現実に来い! 悪くないぜ」

じーちゃんが何度も何度も言外に語った事だ。現実から離れたアムロ・シャア・ララァは富野から見たら「死んだも同然」だし、新訳Zの結末も「血肉のある現実に帰って来たカミーユ」だ。ユニコーンでもバナージは現実に帰って来てるし(流石に富野オタである福井閣下はこの辺解像度高いな!)ビルドダイバーズのサラちゃんなんてネイティブ電脳世界人なのに何故か現実にやって来た。

「ガンダムという文脈的には」正しい

つまり本作「水星の魔女」でもネットで終わりではなく「現実世界で生きて行くんだよ! 逞しくな!」というガンダム調味料をまぶして

エアリアルくんを人の世……作中の「現実世界」に行かせねばならぬ。

そう考えるとこのAyase氏の作詞は見事にガンダムしてるなぁと思うんよね。元々ボカロ系に行くって事は何らかのオタ的素養があったという事だろうし、日本のオタ界隈においてガンダムとか富野由悠季はどでかい震源地だから「それと無関係で居られる」という事はまず無い。

この世界で生き続けること

これがガンダムのコアであり、ここを外すと「ガンダムではなくなる」
戦争だ残酷な世界だニュータイプだなんてのは些事である。そんな表層的な話ではなく「人間じんかんに生きてこそ人間にんげん」である──これがガンダムですからね。分かり合えない、思い通りにならない、愛した人と別れねばならない……「それでも生きていくんだ!」が骨子だから富野の残酷はドライである。ゴア表現したい訳では無いからね。(ゴアではないだけで、富野の世界線は「悲惨」に塗れている。「力強く生きていけ」という部分を強調する為だ)

水星の魔女製作陣は12話Cパートを本当に真剣に反省すべきであろう。
あれ見て円盤売上爆増する訳ねーべ。
バカなんじゃないの?

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