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水星の魔女 2話感想Aパート

総論
「お前ら会議下手くそだな!」

子ダヌキは子ダヌキなのでマッハで保健所に捕獲されてしまいました。こっちはこっちで見所と考察ポイントがあるのだが、それは別稿で記載する。

表向きメインは大企業幹部のお偉いさん達のクソ親ムーブ陳述です。ここに復讐に燃える母タヌキ参戦で事態は混迷を深めるというか、あなた方オツムは大丈夫ですか的な印象がある。

えー。
人間には同一性バイアスというものがあり、基本的には筋を通したり一貫性のある主張をしようと試みるものです。これがダブスタクソ親父殿には全く無い。

絶対王政とか専制に於いても、基本的には「筋論ぐらいは通した方が良い」
例えば私が判断した事が絶対であり、私がダメと言ったら「過去に私が相反した主張してても」ダメってするとね、部下は身動き取れないんですよ。いいからこの在庫捌いて来い、値段はどーでもえーから……と言われて在庫捌いて来たら「大赤字やんけ無能死ね」とか言われたら嫌じゃん? こんなムーブを是認したら誰も下に就けないよ。良くこんな奴企業集合体の頭にしたよね。会議(魔女裁判)の中で他企業のシェアが上がって来てるって話が出てたが「当たり前だアホ」以外の言葉が無い。
まぁ、若者向けに若者にも分かり易い……誤解の余地がない老害を演出しなきゃならないという制約があるのは解るのだが、余りにアホ過ぎてちょっと頭が痛いというか……そういや昔、垂直(バーチカル)マーケティングは古い、これからは水平(ホリゾナル)マーケティングだって言いながら、価格と性能で商品カテゴライズしてたバカは居たな(これがバーチカルマーケティングの典型例)
まぁ、実際にアホが頭を張る企業は実在して、言ってる側から矛盾が滝の様に流れてくる会社もあるにはある。逃げた方がいいぞ。ワイはすぐ逃げた(馬鹿と心中するつもりはない)

で、会議シーンで考えるポイントは……

1.ガンダムは何故禁止なのか?
表向きは「使用者が廃人になる兵器はヤバいでしょ」である。しかし戦争や戦場では使用者が死傷してしまう兵器ってあるにはある。神風特攻とか爆弾テロなんてのは最たるものだし、兵隊個人の事を気にし過ぎたら戦争なんてのは出来ないのである。
そこで視聴者は「ガンダムを禁止にせざるを得ない理由があるに違いない」と考察するのだが、匂わせも無いし……私はワンチャン「本当にデリングの気まぐれで禁止された」可能性もあるんじゃないかと考える。ていうか、脚本家も「その辺は視聴者に勝手に想像して貰えば良い」程度で放置なのではあるまいか。明確な理由を述べたら反証されてしまう。反証させない為には「理由を述べなければ良い」……キチガイ理論だが、デリングがキチガイだと思われたら不味い理由は無く、むしろ積極的にキチガイに見せた方が作劇上は良い。

2.ママンは何をゆーてるのか?
レディ・プロスペラの勘違いは2つ。一つは表層的なガンダムの禁止理由をある程度は信じた事(お題目に過ぎないとは感じてる筈)、もう一つはデリングと対話ないしは「論戦ができる」と思ったこと。
ガンダム・エアリアルはガンダムってーんだからガンダム(ガンドアーム)ですよ。それは間違いない。しかしガンダムの禁止理由がデータストームによる廃人化なら、その瑕疵が無ければ禁止にする必要性がない……大変分かりやすい、ナウなヤングやオツムが残念気味な視聴者でも理解できるロジックだ。だから故に肝心な「データストームが検出されてない」って部分で幹部の一部は説得できている。
ここで鼻チューブさんが「でもパーメット流入量が……」とツッコミ入れてるのだが、ここは解説が必要だろう。

ガンドアームの真価は深接続による機能開放にある。この深接続はレイヤーとか呼ばれてて、適性が有ればパーメット流入量が少なくても深接続可能であり(プロローグでエルノラが試してたのはこれ)適性が低くてもパーメット流入量を増やせば深く接続できる。そして今回の会議では「パーメット流量増やすとデータストームが発生する・しやすくなる」という前提があり、鼻チューブは「パーメット流量から見てデータストームが発生しかねない」だろ?と言っており、プロスペラは「でもデータストーム発生してなかったでしょ?」と反論している。エビデンス云々は試行回数の少なさとか「たまたまなんじゃねーの?」って可能性の指摘だろう。この辺掘り下げたら技術会議としてマトモな話になったのだが、デリング氏は「俺がガンダムだと思ったからガンダムで、ガンダムだから廃棄」というキチガイ理論で対抗した。そらまぁみんなあんぐりですわ。

ここから先の考察には「プロスペラが何を目標としているか」を考えねばいけないのだが、少なくとも「スレッタが1年生からでは無く2年次に編入」してる事から、ガンドアームのデータストーム抑制技術はつい最近実用化されたと思われる。ここ数ヶ月から一年以内であろう。また、抑制技術はエアリアルとスレッタのコンビ以外でも上手く働き、再現性があると見る。じゃなきゃ売り込みかけられないもんな!
また、適性の要素は無いか、極めて低い。凄く強いが「選ばれたものしか扱えない」のでは兵器としての運用面で難がある。スレッタで上手くいったからはいオッケーではアミバ様一直線であろう。

ぉぃ。

更に実験が地球圏で行われているのは……考え過ぎなら良いのだが、スペーシアンよりアーシアンの方が人体実験しやすい(命が安い)という、イヤンな理由があるかもしれん……ママンラスボス疑惑よのぅ。

不穏な描写
宇宙生活にはガンドテクノロジーが必要→地球では余り需要がない→ならなんで地球圏ラグランジュ1でガンドアーム研究が進むのかな?

ガンドアームは最新技術である。未開拓のフロンティアラインであり「どんなに頑張っても多少の犠牲は発生する」に違いない。その犠牲を積み上げた先にデリング抹殺程度のお安い目標は無いと見る。んなもんそれこそ爆弾テロで良い。

ちゅー事で、ガンダム含むガンドテクノロジーの推進がプロスペラ氏の目的であるとするならば、普及の過程で「ついでに」デリングが失脚すれば良く、ガンダムの外部コントロールによる蜂起とかはやらないだろう。そんなんしたら二度とガンダム開発の芽は出んわ。

また更に、ゆりかごの星見る限りエアリアルの自我は少なくとも劇中現在の10年以上前からある。

また、自我があるかどうかの議論に関しては上記抜粋部見る限り「確実にあるやろ」と言わざるを得ない。「出力は私が」から、それ以外の微細コントロールはエアリアルがやっていると推察される。てかいつもはエアリアルが調整してるのだろう。便利なやっちゃな。
で、データストーム発生しない理由も「スレッタ&エアリアル姉妹では」深レベルコントロールをスレッタではなくエアリアルが代行して「スレッタがエアリアルに依頼というか、指示を出すから」であろうし、実は観測されたパーメット流量も「スレッタ-ガンダムエアリアル」間のものではなく、「エアリアル(の自我)とガンダムの間のもの」なのではあるまいか。てーかタヌ子、パーメット流れてる?(全く流れてない可能性も……) 流れてたらガンダムエアリアルもポケーっと口半開きにして立ちそうなものなのだが。

たぬーっとネ

故に、コクピット内に「深接続可能なパーメット流す機構も、ガンドアーム特有の機構も無い」(だから編入時の検査にも引っかからない) 更に、こんなヘンテコな二人羽織的なやり方で回避してるから、目の前にデータストーム攻略サンプルがあるのにガンドのプロであるプロスペラでも再現が遅れた……いや、下手するとプロスペラ(エルノラ)もエアリアルという自我の存在を知らず、データストーム回避もエアリアルと別の方式でやってる可能性すらある。
(大体だな、スレッタとマブダチというか姉妹の関係にあるエアリアルの自我に勘付いて居たならば、迂闊にエアリアルが聴き取れる状況で復讐の話はしないだろう。エアリアル経由でスレッタにバレる可能性があるやんけ。彼女はエアリアルの存在を感知出来ないから、スレッタにも話して居ない復讐の話を迂闊にエアリアルの前で出来たのだ)

3.データストームって、何?
恐らくだが、プロスペラ氏も具体的な発生機序や理屈分かってないと思う。あの世界的にはガンドアームで偶に廃人が出るという事や、そこにパーメット流量が関係してる事は経験則として周知されているのだろう。エルノラは更に一歩進んで何某かの対抗策を生み出しているが……エアリアル達と別手法なので完璧ではないかも知れない。
すると、だ。
エアリアル以外のガンダムが出てきた際に、かなりの低確率でデータストームが発生しかかり、スレッタが「やめなさいファラクト! お兄ちゃん苦しんでるじゃない! ステイ!」とファラクト(の自我)に説教かまして救う展開があるかもしらん。これが契機となりガンダム乗りの間でガンダムの自我と付き合う方法が研究されて、彼らのノウハウが天下取る、みたいな。

ここで今週の新製品ですが。

スレッタ、いつハロ入手したンゴ? また、一緒に学校行こうって約束したエアリアル君は学校の格納庫で鎮座し続けるだけなんですかねぇ……?

アンド、これ。
割と早い段階でエアリアルの自我に勘付き、ハロにエアリアルの端末としての機能加えて「スレッタ見守り隊」の隊員になるのではあるまいか(隊長はハロ・エアリアルだ)

Bパート

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!