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考察 バーンブレイバーン

#ネタバレ かもしれない。

さて、マジでネタバレかもしれないので総員対ショック姿勢を取れ。

もしかすると、大張監督起用はブラフかもしれない。

勇気爆発で大張。ここから導かれる筋書きとしては「勇者ロボ」シリーズであることは言をたないが、元々バーンブレイバーンはシリアスなロボアニメ(ある意味でアーマードコア)と見せかけたスーパーロボットアニメだ。我々は既に一回騙されている。

で、だよ。

人を罠に嵌めようとした時、1番確実に騙せるのはどんな時か……人生でとても重要なことだ。若い方はよく魂に刻み込むと良い。

人は罠を回避した直後に、もう一つ罠があるとは考えないものだ。


認知バグだね。だからどんでん返しが好きな奴は高等テクニックとして二回ドンデンという技を使う。一回軽くどんでん返し入れて再度どんでん返しだ。意外とこれが難しく、下手な奴はどんでん返しをやたら繰り返したり、どんでん返しを一回かますと場合により視聴者や読者が身構えて疑り深くなる事を忘れ、どんでん返しの強烈さを弱めてしまったりする。その為、どんでん返しを多用したいならどんでん返し以外は順接というか、当たり障りのない王道を入れる。意外性があるからどんでん返しが効くのだ。どうせまたどんでん返しが来るんでしょと身構えさせてはいけない。

でね、私も作劇する際どんでん返しを良く使うから気になってしまうのだが……バーンブレイバーンの作劇がどうにも臭いのである。
なるほど、どんでん返しでは無いが緩急というか落差が多数仕掛けられたプロットだ。その波の中にドンデンの種仕込んでしれっと「ちゃんと前振りしたじゃないですか」とトボけるつもりだな。

で、これが気になったの。

5話のルルキック

何故、足裏が発光しているんだ?

本話でルルが見ていたのはメタルヒーローっぽい(恐らくブレイバーンのデザイン上の雛形となった)キャラクターだ。

つまり、等身大ヒーローだよね。だから我々はルルキックも最近の仮面ライダーシリーズに良くあるライダーキックのパロディだと考えるのであるが……

古参オタなら知っているだろう。元々の仮面ライダーシリーズでは、ライダーキックにエフェクトは付かない。

庵野のライダーキックもエフェクト無し。やはりオタだから解像度高い。

キックにエフェクト付くのはむしろウルトラマンシリーズなのである。ライダーだとRX以降か?

系統としては、動きで魅せるライダーと、透過光やエフェクトで魅せるウルトラマン。これが相互参照した結果、ウルトラマンでも動きが重視され、ライダーでもエフェクトが付く様になったが、エフェクトキックは源流としてはウルトラマン系だ。

ではここで「ウルトラマン」のプロットを思い出してみよう。ウルトラマンとは地球の科学技術では対抗できない危機を救ってくれる宇宙から飛来した巨大超人が活躍する話だ。このプロット、まんまバーンブレイバーンのプロットそのままなんである。
シリーズ構成してる脚本家もウルトラシリーズ経験者だし。

すると、こんな事が予想される訳だ。勇気とか大張監督起用で欺瞞しているが、実はこれ大筋においてはウルトラマンなんじゃないかって。

そう考えると幾つか付合する部分がある。6話で解消されたが基本ブレイバーン以外の異星からの存在は「言葉が通じない」これって怪獣のメタファーなのでは? そしてウルトラマンに出てくる敵には言葉が通じる異星人もいる。

調べて知ったが、最近のウルトラマンでまたメトロン星人出てきて何でか平和に終わった話があるらしいな?

最初は戦わせるシナリオだったらしいが、どうにも話の展開的に戦わせるのはおかしいって話になり、夕焼け小焼け流しながらメトロン星人が帰る話になったとか。ちょっといい話だね!

6話の「敵対してても話が通じるなら対話する」って、この辺の文脈なんじゃないか?

この辺が気になり出すと妙な部分にも……

ブレイバーンが体内にイサミ入れるとカラーリング変わるのはテッカマン要素だと思うんだが、この頭部形状デザインが気になる。なるほどツノ付きでガンダム系デザインだし……いや……しかし……

概形にウルトラマンレオを感じるのは何故だ? そしてこの歌を聴いて欲しい。

そして思い出して欲しい。ウルトラマンシリーズの主題歌って、どんな感じだった?
ウルトラマン
ウルトラセブン(ここまで昭和1期)
帰ってきたウルトラマン
ウルトラマンエース
ウルトラマンタロウ
ウルトラマンレオ(ここまで昭和2期)

ウルトラマンからタロウまで、基本的にウルトラマンのテーマ曲は救済者としての超人の歌なんだけど、レオは……

誰かがやらねば〜からのレオが1番の歌詞だが、2番では【誰もが勇気を忘れちゃいけない】なんだよね。
初代ウルトラマンでも最終的には守護者であったウルトラマンがゼットンに負けるが、そのゼットンをアラシ隊員とイデ隊員が倒す事で人類は自ら人類を救う事が出来た。(これが識者の間では、日米安保とか自衛権とかでアレ) つまり、レオの主題歌は初代ウルトラマンの最終的なテーマを再度歌いあげてる訳なんだわ。そも、ウルトラマンの主題歌で「勇気」が出たのレオが最初や。

次に1974年から放映開始されたレオの歌詞に潜む「地球の最後」とか「誰かの予言が当たる時」であるが、若い子にはニュアンス伝わらないだろうから注釈を入れよう。

1973年に、五島勉の「ノストラダムスの大予言」が大ヒットかましてんだわ。

絶対今の若い子信じないと思うが、日本人結構この話信じ込んで1999年に地球が滅ぶか壊滅的ダメージ喰らうって信じ込んでたんだわ。ちょうど戦後復興がひと段落ついて経済成長が鈍化したとこにオイルショック。何つーか閉塞感がパない感じで迂闊にも愚かにも日本全体でヤバないか?アトモスフィアがアレ。
ここまでは割とウルトラマンとかでは科学技術の繁栄ってどうよ?的な視点あったんだけど、レオが放映された時には「科学技術をもっても回避不能な大破滅」をマジで信じ込んでましたからね!
何を隠そう1973年生まれの私もノストラダムスは信じてなかったが1999年だと26歳かー……と、自分が26歳以降の人生を考えられないでいた。重ねて言うが別にノストラ信じてなくても1999年以降の未来を想像できていなかったんだよ!

……いや、元気に50歳児やってっけどさ。

ウルトラマンシリーズ視聴者層である児童がノストラダムスの大予言信じ込んで悲嘆に……或いは「暗い未来」を予見してるもんだから、当然レオの歌詞は来るべき大破滅に際して君たちはどう生きるべきかと言うメッセージ性を帯びる。誰かがやらねばならぬ時! レオも来るけど「誰もが困難に立ち向かう勇気を忘れちゃいけない」

コレっすわ

新型コロナ流行って、ウクライーナが侵略受けて、パレスチナでドンパチやってる今。時代の閉塞感はオイルショックのあの時に似てるかもしれない。だから勇気だ! 我欲を捨てて人類は人類のために「誰もが勇気を持って生きなきゃいけない」

ウルトラマンレオが「〜しなきゃいけない」と悲壮感が漂う曲調でリリック編んでるのに対して、「ババーンと推参!バーンブレイバーン」では悲壮感から盛り上がる曲調で人々を鼓舞する歌にしている(聞け、〜となれ、救い出せと、「しなきゃいけない」と言う消極的選択ではなく能動的な歌詞にしてるのがポイント)

で、ここまで気付けば後は楽勝。バーンブレイバーンのバーンって何かって……

そりゃ、バーンよ!

あのレバーは多分脱出レバー。コクピットのスクリーンに「勇気爆発 バーンブレイバーン」って表示されてレバーが降りてくる。

「イサミ、今だ! 命を燃やすぞ!」

で、レバー押したらイサミが後方に射出される。ルルが排出された時の様に。
え? と事態が飲み込めないイサミ。
「さらばだ! イサミ!」
緑の炎に包まれるブレイバーンが「命を燃やす」

残存デスドライヴズ全機破壊。

ばっ……馬鹿野郎! 俺は全員助けたかったんだ! ブレイバーン、お前が死んだら……

こっから下12話予測ね。私なら、こうする(柘植 久慶風味)

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