MSDジム(ショルダーキャノン装備)を考える
とりあえず脚部構造弄ったモデルに色付けた。色彩バランス確認のためである。
で、こいつ自体はオリジン版のガンダムが同型のキャノンを付けてたのを受けてなんとなーく出てきたキットである。バンダイサイトの姿はこれ。
どーもバンダイ側に本来のジムの姿を格好悪いと考えている人がいるのか、やっさん(安彦良和氏)のデザインモデルを今後のジムの標準にでもしたいのか……
歴史修正主義者がいるらしい
いや、ジムはコレだしジムキャノンはこうだろう?
もう、バンダイにスケールモデルやってた頃の連中居ないんだろうなぁ。プラモデルは模型で「存在したもの」を模したものなのね。今バンダイがやってるジムのデザインの変更は実在したチハ車がカッコ悪いからシャーマンに勝てそうな近代アップデート版チハを過去に存在したって主張するようなもんだぞ。
という訳で、ウチのこのモデルはジムキャノン(RGC-80)へ移行する前の後期量産型ジムの装備バリエーションかつ、後にRGC-80へと発展していく雛形になったものと想定する。
1.何故、キャノン装備が必要なのか。
地球連邦軍の宇宙反抗作戦において、ビーム兵器は主力ではないからである。
これは恐らくV作戦(ガンダムとか作ってMS戦闘のノウハウを取得する)時には想定していなかったと思うのだが、どうもジオンは実体弾兵器ばかり作ってビーム兵器の小型化は最初期には行っていなかったらしい。そもそも短期決戦でコロニー落としする前に決着が付くと思ってたみたいだし、もうちょい押せば行けるやろ的に戦況を甘く見てた節がある。
が、戦争が長引きガンダムが大地に立ったりし始めた辺りで、連邦軍がビーム兵器をMSに持たせるという(ジオン的には)あり得ない事をやり始めた。第二次世界大戦の航空機で言ったら、みんな機関砲使ってるのにいきなり空対空ミサイルお出しされた感じ。
装甲性能も火力もバカみたいに高い兵器の完成を受けて、ジオン側もMS用ビーム兵器の開発始めるまでは予想の範囲内だろう。ジムの量産配備が進みつつあった10月末〜11月末辺りでジオン側にも「連邦軍はビーム兵器が主力」という話は漏れている筈だ。すると地球連邦軍が予定する宇宙反抗作戦に出てくるジオン側MSにはビーム兵器や対ビーム攻撃機能を持つMSが出てくる筈だし、実際出てきた。
これが、策だ。
敵の最新鋭MS以外の量産機(ザクやリックドム)は機体性能的にジムでも狩れる。しかしMS開発能力では地球連邦軍に先んじるジオン側は「必ず」ジムより高性能機を作り出して実戦投入し、ジムに対抗して来るだろう。可能性としてはビーム兵器を前提とした機体・戦術を編んでくる。
そこにビーム撹乱幕を展開してビーム兵器の射程的優位性や火力減衰を仕掛けて、ジオン側最新鋭機のアドバンテージを殺してしまう。そしてジムにはビーム撹乱幕の影響を受けにくい近距離で効果的なビームスプレーガン装備。
実際、映画版ではホワイトベースを宇宙に戻す前にガンタンク下ろしてガンキャノン配備しているし、ア・バオア・クーではガンダムはバズ2丁持ちだ。
つまり地球連邦軍はジム生産段階でジオンがどう動くか予想しており、最終決戦で敵の最新型MSの戦術を無効化・弱体化する戦術を用意していたと。
つーこって、作戦の大枠から言うとガンダムやジムはソロモンやア・バオア・クーまでビーム兵器無双してジオンにビーム兵器搭載型MS建造させまくった方が良く、ドアンとかオデッサ段階で実体弾攻撃手段が無いように見せた方が良い。
2.考えない人々
こう考えて行くと、オリジンでガンダムやジムに実体弾攻撃能力があると思わせるのは戦略的に悪手なのだ。ビーム兵器強い! 勝つる! 感出してた方がジオン星人焦るしパブリクのビーム撹乱幕作戦が効く。特に主力機であるジムの兵装オプションに長距離実体弾攻撃があるのは機密にした方が良い……のだが……
あのさぁ。
対運動エネルギー攻撃手段用意されたらどーすんだよ。地球連邦軍の軍略とか最終決戦に向けての段取り考えてる? 復讐のレクイエムでも実体弾使うしさぁ……バンダイやその周辺に一年戦争通じての軍略に詳しいフレンズがいないことはよーく分かった。もうお前らハサウェイやUCだけやって一年戦争前後触るな。弄れば弄るほどアホな話になってまう。
3.ジムキャノンのトンデモ設定
原初企画時にどれほど練り込まれているか知らんが、ジムキャノンはキャノン砲(滑腔砲で長射程な砲)なのに、ミサイル 撃ち出す設定なんだよな……ミサイル撃つなら「ロケットランチャー」だし、キャノン砲なら撃ち出すべきはHEとか榴弾だべな。ミサイルを撃ち出す砲ってのは1980〜1983年頃にはまだ無かった筈なんであるが。
が、当時は無かった技術が今はある。砲で撃ち出すロケットミサイルはありまぁす!
そう、ワイのオリガンであるフルアーマージム青バージョンでも設定採用したRAPだ。
恐らくは、ジムって宇宙に打ち上げる都合からか機体重量がガンダムより軽いんだわ。すると砲撃の反動で姿勢を崩しやすく、実際RGC-80のジムキャノンでも脚部増加装甲はウェイトになっているという設定がある。本来宇宙用のジムキャノンも質量増やしといた方が射撃時に姿勢崩さなくて済むのだが……
バンダイには理系思考が出来るやつおらんのやろ。無視で。
で、賢い僕は考えました。RAPだって事にしたら打ち出し時は低速だけど、ロケットモーター加速で殺傷力稼げるし、宇宙だと遠距離攻撃で加速時間長く取れたら空気抵抗による減速無いから強くね?
つまり、軽量な機体に見合った低反動かつ、ロケットモーターによる加速で威力稼げたら最終決戦の作戦内容に合致しないかな、と。
まぁ、空間突撃仕様なのに大口径のナガモノ肩に付けた残念なジムキャノンはそこらの浮遊岩塊にガンキャノンみたいに四つんばいになって砲撃して頂き、我が家のRGM79-GC(RAP)は中〜長距離から突撃するジム達をRAPによる砲撃支援しつつ、すり抜けてきたジオン機を掃討するミッドフィルダー的なポジションで良いのかなぁ、と。ミノ粉のせいで精密誘導出来なくても、要塞防衛の都合上敵はア・バオア・クー周辺宙域にいるから「その辺に打ち込んでおけば良い」
プシュ(低装薬発射音)ブワーッ(ロケットモーター点火)と飛んで行き、クソでかいドロスやア・バオア・クーのどっかに当たれば良い。火力集中させて「空いた穴」にジムさん突撃させるんや!
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!