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藤原ゴンザレス氏の新作

発見した。

で、本作「川口在住の埼玉県民が千代田区民とか港区民と偽ってVtuberするという話」なのだが……

歴戦の川口市民としては割とツッコミが入るのである。尤も、川口市の歴史に詳しい川口市民などは少ないのでまずここまで詳細に設定詰める必要はどこにも無い。

1.川口駅前の築40年マンション

駅前に丁度その頃建ったマンションというのは、意外と少ないの。

先ず、川口にマンションが建ちまくった時期というのが1980年前後にある。丁度今から40年前だ。これは川口の基幹産業であった鋳物工場が経営悪化や移転により川口市メインエリア(川口や青木、並木エリア)から新郷工業地帯に移り、その広大な空き地を団塊世代向けにマンションにして売ったから、なんだよ。私が住んでた「グリーンコーポ川口」なんかもまんまコレ。

鋳物工場が衰退してマンションになったので、逆にいうと鋳物工場が乱立していた辺りにマンションが建った。つまりこの頃出来たマンションはみんな駅から微妙に遠いのである。グリーンコーポ川口は西川口駅が最寄だが、不動産屋の表記で駅まで15分掛かる(嘘つけ)
尚、中学時代の同級生が鋳物工場の跡取り息子だったが、奴の家の工場は今のウチからそんなに遠く無い所に移転している。

川口駅駅前のマンションというのは、川口駅西口近辺のタワマン辺りになるが、あの辺造成されたの1990年前後なんで、築年数は最長でも30年ぐらいだ。川口の誇る?最初期のタワマンであるエルザタワー55は1998年完成だ(築25年) 大体あの辺のタワマンはエルザタワーに前後して建築されていると言っても過言では無い。
一応検索すれば川口駅徒歩5分(ただし不動産屋の足は速い)で築40年ものも無い訳では無いが、これは極めて限定的である。
また、川口に建ったマンションは大体において東京に勤務するサラリーマン向けであり、土着の川口市民は戸建てに住んでおる。マンション建てるんで地上げに近いやり方で買収されない限り、ネイティブ川口民はマンション買わないかな的な。

2.川口市民と十万石まんじゅう

埼玉の民ならこれだ!と全国的に知名度の高い十万石まんじゅうは、行田の会社の製品である。埼玉は元々江戸時代には親藩や譜代の大名の領地と天領が混じったエリアであり、その意味で連合国家的なというか、確かに帝国的な趣きがあるのは事実。これが埼玉全体のアイデンティティが存在しない理由でもある。
で、川口市は川口で川口駅周辺にあった川口村が周辺の村々を合併・併合した街であり、川口駅周辺に住む土着川口市民はなんとゆーか、そのー……カースト上位である。土地高いし金持ってるし。そんな寄せ集めの埼玉の民の、更に市まで寄せ集めの川口に一体感は無い。

50年で人口倍に増えた

つまり川口市民的には十万石まんじゅうは「ネタで知ってる」程度で馴染みはない。ようやく最近は川口駅のコンビニで十万石まんじゅう売る様になって来たが、ワイなど高校時代に北浦和駅使うまで十万石まんじゅうの実物見た記憶が無い。むしろ川口市民的には地元のお菓子屋って「十勝の甘納豆」なんだよ!

小さい頃はてっきり北海道の会社かと思ってたが、十二月田しわすだ中の裏手にある店が本店なのな!
割と川口の地場産業と気付かず食ってる人多いのではあるまいか。

3.住む人の川口、来る人の川口

これは断言できるが、川口を都会だと思い込んでるのは川口駅周辺タワマン民と、外部から来た人だけである。

高層ビルが立ち並び、大きな商圏がある川口駅周辺
その「栄えた川口」は中央と呼ばれる僅かな地域でしか無い!

川口は併合したエリアが未だある種の行政区分的に残存しており、稼ぎ頭の中央と、かろうじて川口オートによる収益がある青木以外は……いや、青木も属領っぽいよな……総じて宅地であり、中央(つまり川口駅周辺)から離れていくと途端に田舎町になるである。高い建物ありません。商圏は駅前以外だと極めて限定的です。だから駅前のマンションとかはしこたま高額だが、ウチの近所(新郷地区)だと、新築戸建ての売価は2000万円代でカーポート2つがデフォである。鉄道駅まで遠いしバスが定刻に到着しないからだ。車割と必須。最近勘違いした不動産屋が近所で新築3500万円の家を売りに出したが一向に売れる気配がない。比較的地域内では広い土地を持つ我が家(大体40坪)でも固定資産税評価額3000万いかないのに30坪前半ウチより周辺環境悪いデザイナーズ何ちゃらが3500万円はやりすぎであろう。
そも、川口市民は東京に1番近い埼玉だと言うのであるが、その東京側隣接地は足立区と北区である。東京は東京だが千代田区や港区ではない。千代田区と同じなのは偶にタヌキが出るとこぐらいである(尚、足立区や北区でも稀にタヌキが出る)
本下水も通って無いし、ガスはプロパンだぞ。

皆が良く知る「川口」は川口全体の1割にも満たない限られたエリアだ。そも大都市の商圏が近いから川口自体の商圏発展しづらいんだよね。SOGOも撤退したし。(川口市の市政はすぐ上の浦和には敵わないので、更に北の大宮を敵視・対抗する形になっている。駅前デッキ化とか、ソニックシティに対抗してリリアとか。SOGOも大宮と張り合う為に誘致してねぇか、あれ)
現在のさいたま市が合併した頃には川口も鳩ヶ谷市、草加市、蕨市、戸田市を巻き込んで大合併を画策した事があったが、川口市という名前で合併出来なくなるとぶん投げた経緯がある。川口という小さな帝国は未だ領土拡張の野望を捨ててない。くっそ、中央エリアのエリートどもが! 川口の属州である辺縁域は中々予算が回ってこねぇ!

まとめ

そこまで詳しく川口市を描写しても、その辺まで詳細にイメージ出来るのは60万人近い川口市民の更に僅かな割合でしか無い。私だって元練馬の民だしね。住めば分かるが川口ネイティブは本当に少ない。このネイティブの少なさ、移住してくる人に「慣れた」という部分が外国人移住にある意味で寛容な性質になってんのかなと。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!