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ラーメン2杯

アクヅメ氏の誕生日祝いなのか、タイムラインにラーメンの記事が舞い降りてきた。二つとも知ってる店だなぁ。

タイトル絵で「外神田3丁目、元アイ・オーがあった辺りだな」と見当が付いた。この店(唐家)はシャンツァイ好きには堪らぬ「シャンツァイ大盛り券」がある店なのだ。タイトル写真のは大盛りにしたバージョンだろう。

カメムシの匂いがするとか言われるシャンツァイだが、日本料理における長ネギの微塵切りの如く台湾・中国の食卓ではありふれた食材である。実は日本でも古くは刺身の添え物として利用されてたらしい。武家が台頭してくる前の話らしいが。
そんなシャンツァイだが、今の日本では大変ウケが悪い。つーか今の日本野菜に独特の風味があることを嫌う傾向がある。キュウリとか最近全然青臭く無いしな! そんな中、匂いマシマシのシャンツァイさんは大変嫌われがちであり、台湾山ほど行ってシャンツァイに慣れた私などは「偶に食いたくなるがシャンツァイお高くて泣ける」という割とお辛い生活をしているのである。

考えても見よ。ラーメンから、冷奴から、味噌汁から、蕎麦から長ネギが根こそぎ取り払われた世界を。私から見てシャンツァイが一切ない中華料理とはネギが一切ない日本料理のような物だ。

そんな中、シャンツァイを沢山食えるのが唐家とアキヨドレストラン街のタイ料理屋だ。唐家の方が割安感がある。確か割増券100円ぐらいだった筈。普段もシャンツァイ(パクチー)は少量乗ってるが、止めてくれとオーダーする人もいる。そんな中シャンツァイ大盛り頼む奴はガチで好きな奴だ。店主だかシェフだかは喜んでサーブしてくれる。そして……この店の刀削麺が辛かった記憶はあまり無い。辛さ足せたっけ? シャンツァイのイメージ強くて覚えて無いや。

(アキバのあの辺は店員少なくて休憩時間が短いから、さっさと食える飯が好まれ繁盛しやすい。メタクソ辛い麺は食うのに時間かかるし汗だくになるし忌避されてしまうんじゃ無いかな的な。後流石にニンニクダメ。風龍とかは客とか休みの日に行くイメージだ)

桂花ラーメンは新宿の店よく行ったし、見かけると立ち寄りたくなる名店だ。はっきり申し上げてトンコツスープだから店内は独特の匂いがするし、床がネチョー系ではある。つーかトンコツスープ扱う店であの匂い無いのはトンコツ炊いてない証ではあるまいか。桂花は真面目にスープ炊いてんだと思うよ。

で、問題のキャベツだが。

マストである。


生キャベツ足さないのは損であるぐらいにマスト。私は会社の同僚の桂花ラーメン好きに紹介されて行ったからキャベツを欠かした事はないが、桂花ラーメンと生キャベツは凶悪なまでに相性が良い。たかがキャベツが麻薬のようにキマる。いやほんとなんかヤバい成分入ってるのかというレベルでハマる。先に臭いだの床が油ベタベタとかなりのマイナスイメージを書いたが、あの味の前ではそんなもん霞むわ!


うまいもんの記事見て深夜に腹減りを起こしたから返礼としてラーメン屋のおすすめ書いとくと、アキバ近くなら「粋な一生」であろう。

初見では迷うかも。今ではなくなった様だが、アキバ(外神田1〜3丁目)は電気屋が支配してて飲食店の進出がしにくい(というか、妨害される)土地柄だったんよ。電気街としてのアキバの成立にも関係する話だが、ヤクザだか神農(テキ屋)系のお方がアキバを電気屋のフリーマーケットにするべくアレコレ動いた結果としてあの地区に古くからある飯屋はラジオ売ってたりした万世ぐらいだったんね。他にもアキバ住民に愛された店は幾つかあるが、大体昔のアキバデパート周辺に固まってた。

で、粋な一生はアキバからはちょいと離れた位置にある。昭和通りの向こう側、アキバに通う人でもスーパーラジコンとか通う民でもなけりゃ、まず行かないエリアだろう。この辺からまともな飯屋が出てくるから、御徒町周辺のサラリーマンはこの辺で飯を食う。

基本私はラーメンだと「東京ラーメン(鶏ガラ醤油細ちぢれ麺)」が好きなんだが、この店の味噌ラーメンは推せる。味噌風味の薄い味噌が義理で溶いてあるだけの味噌ラーメンではない、味噌がガツンと効いたスープがイケる。暫く行ってないからまだあの味噌ラーメンあるか分からんが、スープ飲み干すと寿命が縮まりそうな、実に「味噌でーすっ!」という味であった。田所商店とか好きなら行くと良い。塩ラーメンもイケる。合気道の達人と対峙したかのようにあれよあれよと言う間に完食してる感。美味しいと感じてる筈なんだが、気が付くと「え? もう終わり?」になってるちゅーか、ね。

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