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ガンタンクはタンクではないのでは仮説

ガンダムにガンタンクというMSが出て来る。戦車タンクというのだから戦車なんだろうと皆考える訳であるが、「前提を疑え」という教えを受けた呉智英学派の私は朝も早よから前提を疑ってみた。

ガンタンクって、戦車じゃなくね?

そもそもだ。

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センサー有効半径が6000mしかないガンタンクの肩キャノンの射程は何とびっくり250km前後。東京駅から名古屋の手前まで届くである。しかもこれ「射程」であって最大投射距離ではない。当たると目標破壊が可能なんだよね。戦艦大和の主砲の射程が42kmだっちゅーにその6倍射程はえすえふ過ぎるべ。こんなんミサイルじゃん。

この様なアホアホ射程があるとして、地球での運用だと「地球は丸くて重力もあるから」ガンタンクの座高がなんぼ高くとも射撃目標を目視や車体搭載のセンサーで確認する事は出来ないし、弾は弾道軌道で緩やかな弧を描き飛んでいく……これ、高高度を飛ぶAWACSや軍事衛星使うか、GPS使った固定目標(建物などの軍事施設)破壊用のMSじゃないかしら、どうかしら?

つまり、兵装から考えて「ガンタンクは後方陣地からアホみたいなアウトレンジ砲撃する砲撃機」であり、戦車というより自走迫撃砲に近い。

戦車という兵器は、元々歩兵に随伴して弾除けになったり塹壕陣地を蹂躙する為のものであった。後にこれはおナチ様により戦車による縦深突撃などの戦法に転用される訳なんだが……つまり最前線に突っ込んで弾を弾き、敵を破壊する目的で使われる。交戦距離は1〜3km程度の有視界戦で、ぶっちゃけガンダムだとガンキャノンの立ち位置が戦車的ポジションなんだよ。

また、宇宙空間だと空気抵抗が存在しないから、スペースデブリとかに当たらなければ射出した実体弾は宇宙の果てまで飛んで行く。250kmとケチ臭い事を言わず1000kmでも破壊能力維持して当たってしまうのだ。ただ、遠隔目標を精密に狙う為には砲身のメチャクチャ繊細なコントロールが必須になる。0.1度角度がズレただけでてんで当たらなくなるからな(Sin表を使って0.1度の差が250km先でどれくらいの差になるか計算してみよう!)

また、ガンタンクの射撃席(頭部分)であるが……もし本当に弾を打ち出すだけで自噴式弾使ってないなら……あの位置に射撃席あったら砲撃時に衝撃波でミンチにならんかしらどうかしら。大和の主砲とかだとあんな位置に居たら木っ端微塵と言うか、発射と同時に血煙になって人間消失でござるよ。そも主兵装的に有視界戦闘に向かないのだから、あの位置に操縦席不要な気がする。(てーか、射程的に誘導能力の無い砲弾は撃たんわな、ミサイルだろう)

個人的にはソロモン戦やア・バオア・クー戦で戦艦隊と並ぶか後詰め配置してドロスや敵陣に対して飽和砲撃した方が良いのではないか。或いは北朝鮮のミサイルみたいにジャブローの基地周辺のトンネルに隠してガウなどの動きが鈍い機体を狙撃するとか。砲戦距離的にガンタンクは大気圏突入して来る艦艇を破壊可能なんではないかと愚行するのだが……

例えばパトリオットとして知られるミサイル防衛システムは、ミサイル発射機のみで構成されてはいない。どーもアオシマやタミヤが売ってるミサイル発射機がパトリオットと勘違いしている人も居るが、ありゃ可搬式のレーダーやコントロールシステムをパッケージ化した部隊構成である。

もしもリアルにガンタンクのガンタンクらしさを考えるなら、ビット・インコムみたいなレーダーないしは索敵用ドローンを多数飛ばして広範囲に渡る防宙識別網を構築し、更に偵察機や前線で戦うMSとのデータリンクを構築(レーザー通信やろか)。数多の情報から戦術指揮を行うユニットを胴体下部後方に設置してオペレータを数名収容(こいつには非常時に脱出できる機構が必要だろう)、これに随伴ガンタンク(指揮機能などが無いモデル)を添えて「いつでも何処でも砲撃陣地が15分で展開可能」みたいな砲撃部隊の一部になるのではないか。

戦闘としては、まずガンダムやガンキャノンで前線維持して敵状強制偵察し、その間に目立つ母艦から離れて砲撃陣地を敷設。展開終了と共に前衛部隊が後退して、これを追撃するMSや艦船を味方母艦とのクロスファイアで視界・敵センサー範囲外から砲撃……

んむ。ニュータイプ化したアムロがいたら不要な部隊であるな! ってーか、アムロがニュータイプ化して敵の動きを読めるようになったなら、マグネットコーティングしたガンタンクで敵をバッコバコ撃ち落とし、弾切れしたらAパーツを交換して更にフルボッコで……(外したタンクAパーツはホワイトベースに戻して弾込めする)

名付けてわんこ蕎麦ならぬ「わんこガンタンク」

積まれたお椀がキルマーク

岩手の風が宇宙で吹き荒れるぜ! これならアムロさんの1年戦争撃墜数4〜5倍に延びるんちゃうか?(前線維持が不可能な気もするが)

「アムロ! 撃ちまーす!」
ちゅどーん、ちゅどーん、ちゅどーん
真空の宇宙に砲音が鳴り響く。右から左、左から右へ、或いは上から下、手前から奥へ……ジオン軍のモビルスーツ、宇宙艦艇……あらゆるものが爆散して行く……
魔弾、であった。多くの将兵は魔弾に狙われたことにすら気付かず爆散した。それは死神の収穫祭。その祭りの中央にそれは居た。
ミノフスキー粒子と言う戦場の霧は、ニュータイプ能力者には役立たない。それはアムロを初めとする高度ニュータイプ以外にのみ巻かれた目隠しであった。アムロは今、めしいた軍隊を一方的に蹂躙する軍神と化した。
旧世紀、スターリンのオルガンと呼ばれたカチューシャの再来だ。それを目撃した連邦兵士は「アムロの宇宙スペースオルガン」と呼んだ。

日本ではパイプオルガンと言うネ!

残像を残して砲身が動く。砲弾はガンタンクから放射状の軌跡を描いて宇宙を斬り裂く。その先で命が散る……

……あれ? これひょっとして……


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純戦士のおじさん
方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!