漫画5選

ちゃんと挙げられるかな……

1.ドラえもん

幼稚園ぐらいの頃、買い与えられた。当時はワタクシ新米かーちゃんのトンチキ育成の賜物で絵の描き方というか「絵という存在を創作することを知らない」とか、かなり変わった子供でして、学研の図鑑ばっか見てる子だった訳ですわ。頭の良い子に育てようとして変人が産まれた的な。

その変人を真人間というか「普通」に引き戻してくれたのがドラえもんだった。大方かーちゃんが母友に「マンガ読まないの? 図鑑ばかり見てる?!」とドン引きされて方針を変えたに違いない。そしててんとう虫コミックからのコロコロ購読、そして……「のび太の恐竜」だ。
泣いた。ボロボロ泣いた。無論映画も見に行き真っ赤になって泣いた。今でもあの日のことを思い出すと涙が滲んでくる。F先生は40年以上前から私の心に最初の感動を刻んでそこに居座っている。多分私が書く物語で「覚悟を決めた奴が強い」という設定が多いのは、ヤマトとあしたのジョーとのび太、ジャイアン、そして逆境ナインの影響が強い。

2.シティーハンター

私の提唱する「香の呪縛」……つまり、ショートカットでボーイッシュな女性が好みで告白はせずに「見りゃ惚れてんの分かるだろ気付けよ!」アクションを取りがちな人間は、皆シティーハンターでの牧村香に惚れてしまったからだ説の根幹を成す漫画である。そのせいで第二次ベビーブーマー世代は結婚しなかったんじゃないかとか、日本の少子高齢化がマッハになったのではと考えていたりする。もしこの世に社会に対して悪影響を与える作品があるとしたら、エロマンガやシグルイみたいなモツ漫画ではなく、シティーハンターや妖星伝(日本三大伝奇小説の一つ、ヤバい)こそそれであると申し上げたい。シティーハンターで冴羽がちゃんと告白して結婚し、ファミリーコンボやグラスハート方面のファミリー路線に行ってたら年金問題なんか起きなかったんちゃうか?(真顔)

3.逆境ナイン

男が惚れる男(BLではない)というのはこの様な男であるという見本の様な物語。島本和彦のエッセンスがほぼ全て充填されているので、先ずは仮面ボクサーとか炎の転校生で身体を慣らしてから読むと大吉。

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4.覚悟のススメ

島本和彦からギャグを粗方取り除いて臓物とかヌード(ただし、男子)を放り込むとこんな感じかなと。シグルイ前後で若先生が迷走してたのは皆もご存知の通りだが、本来の若先生はシリアスの中にギャグを差し込んでくる作風であり、近作の「衛府の七忍」では覚悟の頃のテンポが戻って来て安心した。尚、衛府は変身忍者嵐。いやマジで。

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4.5.うしおととら

おや?(韜晦)
これを挙げずになんとする。奇跡的に風呂敷が自分で畳まれた恐るべき作品。最終決戦に全ての糸が集まって行き、壮大なタペストリーを織り上げるのだ。うしおととらに比べるとからくりや月光条例は畳みきれて無い感がある。藤田和日郎はどんどん妖怪化しているのだが。

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4.6.魔神(「神」の下に「人」と書く造字)伝

主人公最強物語を書くなら読んでおきたい作品である。自作にたまに出てくる外法闘士や裂斬光輝って語はここから取った。大変珍しい事なんだが、主人公は格闘技の達人かつ魔法使いで、なんと死者蘇生(大量蘇生やバラバラにされた人間の組織をかき集めて蘇生レベルまで)こなせるぐらいの無茶さ加減である。何故か前半2巻では超能力剣士と宇宙刑事が出てくるよ(白眼)

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4.7. Zero

5つ挙げるって事は5まで数えりゃいいんだろ? 首を傾げて変な顔をせずに話を聞け(真顔) ボクシングの物語であり死ねない英雄の悲劇を描いた松本大洋の傑作。絵にクセがあるが、慣れるとスタイリッシュでめっちゃカッコいい「絵」に見える。花男も凄く良いが、あっちはめっちゃファンタジーである。剣と魔法だけがファンタジーじゃない。現代を舞台にしたZeroや花男もファンタジーなのだ。

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4.8. 仮面ライダーSpirits

漫画家が大好きでたまらない話を描かせて貰えるとこんな風になるんだなと呆れる事ができる。かつてライダーキックをしていた子供であったなら間違いなく心を鷲掴みにされて焼き尽くされてしまう。(そしてそんな奴らが某ライダー漫画を読んだらそりゃあ怒る。春のライダー全員集合映画みたいに全員で囲んでフルボッコにする気持ちもよく分かる。半端な覚悟でリメイクに挑んではいけない)

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泣くよ。こんなんばっかだからな。そりゃ泣くよ。

4.9. YAKSA

ハヤトコウジ作。剣術における無の境地という概念を「そう来たか」と言った感じで独自解釈した傑作。物語の創作において「悪役の造形」というのは大変に重要で「悪役作りに成功したら作品作りは9割9分終わり」と言えるぐらい大切なんだが、本作の悪役は正に完璧であり「剣の奥義に通じたが為に一生を賭けた剣に裏切られた」というね、くそうみんな読めよ!

5. デビルマン

これは漫画家が描き上げたのではなく、神とか悪魔とか言われてる奴が永井豪に憑依して描かせた啓示である。

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人間は、恐ろしい。
ハレンチ学園で「社会」にリンチされた永井豪だからこそ描けたというか、何というかなぁ……人ならざるもの、何か人間以外の知性が存在する事を(以下略)
手塚と並び、1000年後にも残る可能性が高い。漫画好きなら是非とも読んでおきたい。デビルマンが刊行された後に死ぬ人々は幸いである。刊行前に死んだ人はデビルマンを読むことが出来なかったからである。いやほんとデビルマンは読んでおけ。私がデビルマンという場合はバイオレンスジャックも含むのだが。

別格王者

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赤塚不二夫は現天皇陛下にシェーやらせてるからね。神に操られた永井豪と操った赤塚不二夫。レベルとしては段違い過ぎる。

#私を構成する5つのマンガ

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!