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若い人向け解説 「バンカラ」

グエル先輩の本質を掴むために、今は失伝しているバンカラという概念説明をしておこう。

バンカラとは?

大正期辺りに「ハイカラ」と対立する概念、カウンターカルチャー的に発生したエリートムーブである。
当時一般的な被服は「和装」つまり着物であり「襟は低い」
これに対して洋装は襟が立っており「高い」のである。

この西洋被れのキザな文化に対して与謝野鉄幹じみた硬派な連中(旧制一高とか)が、ハイカラに対抗して打ち立てたものがバンカラである。

ざんぎり頭に対抗して長髪だし、清潔なハイカラに対して風呂に入りたがらないとか破れた服着る、つーか着た切り雀……外見では無く内面的な部分を重視するのがバンカラね。

典型的バンカラファッション

で、このバンカラムーブは後々駆逐されていく訳であるが、「男」を強く打ち出す姿勢は昭和期には「番長」という形態で僅かに残った。

宮下漫画でやたらボロい学帽被るやつよく出るだろ? 大体服もぼろぼろで下手すりゃ髭も剃らない。これがバンカラファッションである。

この辺の番長的な話がビーバップハイスクールが流行る時点で息の根を止められ、時代はリーゼントやらの「小綺麗なヤンキーファッション」に向かう。バンカラはある意味平成初期には死滅したのである。

なんか一部、サンデーでは残ってたが。

上記の2作品の内、より番長度が高いのは「金剛番長」である。髪を整えるのは番長(バンカラ)的にはNGだからだ。てか、ろくでなしブルース的なのは番長とは違うだろ。
そこに注力するのはヤンキーとか不良であってバンカラではない。

グエルは番長か?

髪染めたりしてるから捕捉が遅れたが……人望がある、腕っ節が強い、服装のマント要素、男気、ボサボサ長髪……

これは……令和最初の番長キャラ、なのではあるまいか?

すると、悲しい事にグエルの未来は「スレッタと友情を結ぶバディにはなれるが、恋仲にはならない」という筋が予見される。最後期のバンカラ漫画である男塾を紐解けば……

「色なし、恋なし、情けあり」

嗚呼!

でさぁ、立場っつーか……劇中ポジション的に彼は新しい敵の戦力調査の「先鋒」みたいになってるじゃん……魁ってまんま「先駆け」であり、アスティカシアが全体的に週刊マガジンか秋田書店風味であるのに、なんか1人だけ「魁! 男塾」っぽいんだよなぁ……(毎回負けるがいつの間にか復活も男塾オマージュ臭い)

ワイは本作初期に「グエルは5〜6回ダルマにされるのではないか」と予言している。予言成就まであと2〜3回……(気の毒な顔)

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!