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#50 昼の睡眠発作治療薬、前進!?

こんにちは
tatsuyaです。

本日は、昼の睡眠発作治療薬が前進したか!?というニュースについて紹介したいと思います。

昼の睡眠発作治療薬、前進 武田、秋までに最終治験 世界初の承認狙う

昼間に突然眠り込む睡眠障害「ナルコレプシー」の新たな治療薬の実用化が近づいている。武田薬品工業は今秋までに最終段階の臨床試験(治験)を始め、2027年度までに承認申請を目指す。覚醒を促す脳内物質「オレキシン」の働きを補う新しい作用の薬で、承認されれば世界初となる。同物質の発見が転機となり、エーザイも米国で初期の治験を始めた。

「既存の治療薬と異なり、疾患の症状全体に対処できる可能性がある」

米国睡眠学会の年次総会で6月上旬、武田薬品は「ナルコレプシー1型」向けに開発中の新薬について、中間段階の治験結果を示した。

ナルコレプシーは「居眠り病」と呼ばれて、昼の仕事、食事、散歩などの状況でも耐えがたい睡眠発作が起きる。1型と2型があり、1型は突発的な感情で腰が抜けたり、倒れたりするなどの「情動脱力発作」もある。睡眠障害の一つで、抜本的な治療薬はまだない。世界の患者数は約300万人と推定されている。

根本的な原因は解明されていない。ただ症状が出るメカニズムとして、脳内の神経伝達物質で覚醒を促すオレキシンの欠乏が関係していることが分かってきた。

同物質は睡眠と覚醒の制御にかかわっている。ナルコレプシー患者は脳内のオレキシンが足りず、覚醒が不安定になって様々な症状が生じる。細胞に存在するたんぱく質「受容体」がオレキシンを受け取ると脳が覚醒し、逆にオレキシンの働きが減ると睡眠に促される仕組みだ。

武田薬品はオレキシンの働きを脳内に補充する作用を持つ、1型向けの経口治療薬「TAK―861」を開発している。薬が受容体とくっつくと、細胞の反応を引き起こし、覚醒を促す仕組みだ。

武田薬品は23年、別のオレキシン受容体作動薬の開発を中止した経緯がある。肝障害をもたらす「肝毒性」が確認されたためだが、今回のTAK―861は中間治験で肝毒性の報告はなかった。

オレキシンを発見した筑波大の柳沢教授はノーベル賞の生理学・医学賞の候補として注目されている。原因の解明が難しい睡眠障害を巡り、新たな作用の薬の開発競争が激しくなっている。

2024/06/14 日本経済新聞


 昼間に突然眠り込む睡眠障害は、さぼりぐせや生活不摂生が原因と思われていましたが、現代においては病気として認識されつつあると聞いています。

 これまでは、原因がわかっていなかったため、個人の生活に問題があるとされていたかと思いますが、少しずつ原因がわかってきたところがあるようです。

 すべて薬に頼るのは違うと思いますが、原因がわかることで救われる方もいるのではないかと思っています。



以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

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