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まずは決意表明!

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。」
これは紀貫之「土佐日記」のオープニング。
わたしも、娘が四月から高校生になるのを機に、世の親御さま方が日々頑張ってらっしゃる弁当作りをしてみむとて、するなり。なのである。

が。紀貫之はさぁいいよ、「文章書くのが苦痛じゃない」し「技術もある」からさ。土佐日記書く時点で既に古今和歌集等で著名人。弁当でいうなら、有名シェフが我が子の為に手軽で庶民的な弁当作ってみた。みたいなもんである。

わたしは弁当のみならず料理全般嫌いだ。一人暮らしなら毎日値引きシール貼られたスーパーの弁当で全然いいのだ。嫌いだから当然技術もない。とりあえずの課題は厚焼き卵がスクランブルエッグにならないこと、だ。

だいたい。わたしが住んでる市では中学卒業後の進路、98%が進学なのだそうである。進学、の中には高校だけじゃなく専門学校も含まれるけど。また高校の中には、定時制や通信制も含まれるけど。
でもそれにしたってほぼほぼみんながどっかの学校に行くのだ。こんだけ進学してるんだから給食あってもいいんじゃないの?

人は(というかわたしは)失くなって初めてその存在の有り難みに気づくのだ。
「魚の目に水見えず、人の目に空見えず」
「なんでもないようなことが〜
幸せだったと思〜う」なのだ。

子どもに対する愛は山よりも高く海よりも深し。とは言うものの、弁当に対するモチベーションは更にマリアナ海溝より深き海底に沈んでいる状態。
途中で毎日子どもに弁当代として小銭を渡すことにならないよう、弁当作りの記録をつけることにしてみむとて、するなり。

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